前々から考えていたのですが、ポール・ゲルバー氏の経歴、歴代モデルのご紹介です。
画像は一部無いものもありますがご容赦下さい。画像を揃えるのが大変でして。
少し長くなりますが是非ご覧ください。
1950年
スイス ベルン生まれ
時計技術者の父の元で時計作りに関するノウハウを学びました。
1977年
27歳にして自身の工房を開き、博物館の所蔵品の修理や有名時計メーカーのムーブメント製作の仕事をはじめました。
1989年
世界最小の木製クロックを製作しギネスブックに登録されました。
そのクロックは全てのパーツが木製で高さはわずか2.2cmでした。
1990年
卓上スケルトンクロックに取り付けるライフラー・フリー脱進機(天文時計等に使用される精度を高める機械)を製作しました。
1994年
フォルムにトルコ石と水晶を使用したミステリークロックを製作しました。
1995年
19世紀の時計師ルイ・エリゼ・ピゲが開発し未完成に終わっていたエボーシュにフランクミュラーがクロノグラフを搭載。そのムーブメントにさらにゲルバー氏が世界最小のフライングトゥールビヨンを搭載しました。
1996年
ポール・ゲルバーブランドを設立し、世界初のレトログラード秒針つき時計「レトロセカンド」を発表しました。
1997年
バルジュー社製クロノグラフムーブメントcal.7750にアラーム機構を追加することに成功し、フォルティス社のパイロットクロノグラフアラームに搭載しました。
1997年
ファベルジェ社との提携によるイースターエッグ(スネークエッグ)を製作しました。
1999年
96年に開発したツインバレルの8daysムーブメントに自身のオリジナルである、フライング・トゥールビヨンを搭載した世界で唯一の置時計「MODEL25」を発表しました。
2001年
96年に発表したレトロセコンドをさらに改良し、独自の自動巻き機構“ツインローター”を加えた「レトロツイン」を発表しました。
2003年
95年に手掛けたルイ・エリゼ・ピゲのムーブメントにスプリットセコンド、ジャンピング60分計カウンター、フライバック機構、パワーリザーブ、チャイム、フライング・トゥールビヨンを追加しさらに進化させました。この時計はギネスブックに、世界一パーツ数の多い腕時計(1,116パーツ)として登録されました。
2004年
自身の開発した画期的な機構“ゲルバー脱進機”を搭載した“cal.33”を発表しました。
そのムーブメントに122年間修正不要の立体型ムーンフェイズを加えた「MODEL336」を発表しました。
2004年
クロノグラフインジケータームーブメントを開発し、ポルシェデザインに搭載しました。
2005年
レトログラードセコンド18KYG製ツインロータームーブメントをペルレに供給しました。
2005年
THE MIH WATCH(ラ・ショード・フォン時計ミュージアム公認)を製作しました。
アニュアルカレンダー・シングルプッシュクロノグラフ AM/PMディスプレイでミュージアム館長エクスリン氏監修のもと、ムーブメントはゲルバー氏、デザインはポルシェ・デザインのガフナー氏が担当しました。
2007年
99年に発表した“トゥールビヨン・クロック”のスケルトンモデル「MODEL252」を発表しました。
同年、時計製造における技術、文化、歴史、経済などあらゆる面において貢献した人にラ・ショード・フォン博物館より与えられる、“GAIA賞”(クラフツマンシップ&クリエーションカテゴリー)を受賞しました。
2010年
独自のマニファクチュール・ムーブメント“cal.41”を発表しました。100時間パワーリザーブを可能にした新型の機械に独自の機能である“トリプルローター”を搭載しました。
2012年
cal.41をさらに改良し、ステップ運針を可能にした新型ムーブメントを発表しました。
2013年
ETA2842を改良し、自身のパテントであるトリプルローターシステム搭載した「MODEL420」を発表しました。
チタン製ケース(チタン製クラスプ)とスーパールミノバの夜光インデックス、100m防水ケースでよりスポーティな新作となりました。
同年、デュアルタイム・デイ&ナイトモデルも発表しています。
2014年
cal.33にビッグセコンド+ビッグデイト搭載した「MODEL33D」を発表しました。
2015年
サーカー社の依頼でスペシャルモデル「ゴールドフィッシュ」を製作しました。
極薄の自動巻きムーブメントに波をイメージしたブルーゴールド文字盤の上を、ハンドメイドのゴールドフィッシュが泳ぐという可愛らしい機構です。
2016年
メーカーへのムーブメントの開発供給を全て辞め、自身の時計作りのみに専念する事を表明しました。
2019年5月
クロックRef.251/252/253 生産終了
Ref.335/336 生産終了
Ref.410 生産終了
Ref.416 生産終了
Ref.EPR52 生産終了
現在
現在は妻であるルースさんが時計作り以外の仕事を担って、ゲルバー氏が自身の工房で“Paul Gerber”の時計を一人で製作しています。
【現在製作可能モデル】
①レトロセコンド(手巻)
Ref.152 18KYG ¥1,360,000+税~
②レトロツイン(自動巻)
Ref.155 18KYG ¥2,120,000+税
Ref.156 18KPG ¥2,120,000+税
③モデル420
Ref.420 Ti ¥630,000+税
Ref.420 Ti ¥650,000+税(Dバックル)
④モデル420DT
Ref.420DT Ti ¥745,000+税
Ref.420DT Ti ¥760,000+税
※①②につきましては受注生産ですが、ケース在庫少なくなっておりますので数に限りがございます。
※③④につきましては工房在庫のみですのでこちらも在庫は少ないです。
ご不明な点等ございましたら何なりとお問い合わせください。
林時計鋪
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