竹村英明の「あきらめない!」

人生たくさんの失敗をしてきた私ですが、そこから得た教訓は「あせらず、あわてず、あきらめず」でした。

明日は再びの京都、自然エネルギー学校京都に登場。

2013年11月29日 | 自然エネルギー
今月はインフォメーションばかりですが。明日からまた京都です。
写真は、昨年撮った南禅寺の紅葉。
自然エネルギー学校京都で、市民事業のファイナンスや電力システム改革などについて話す予定。
でも、定員いっぱいのため、募集終了だそうです。

第5回:自然エネルギー事業へ向けた課題 ~資金の流れ、電力システムを知ろう~

○日時:2013年11月30日(土)13:30~17:00
○講師:竹村英明(エナジーグリーン株式会社)、他
 市民・地域の資源を活用して自然エネルギー事業を展開するための詳しい情報、自然エネルギー普及のためのファンドレイジング(資金調達)の事例や、電力システム、市民電力の取り組みについて学びます。

http://www.kikonet.org/event/res2013.html

そもそも明後日には12月となります。
いよいよ今年も最後の月。
もしかすると、今年は日本の歴史の中で「最悪の年」として刻まれることになるのかも知れません。
太平洋戦争へと突入して行った時代には、国民は正しい情報を知らされず、「天皇の命」という隠れ蓑を使った問答無用の方針決定によって、それでもじわじわと「戦争」へと向かって行きました。
昨年の暮れの政権交代劇で、政治へのあきらめは「より悪い政治」を招くという現実を目の当たりにしたはずなのに、我が国の有権者はそれに学ぶことができませんでした。同じ失敗を参議院選挙で繰り返したのです。
失敗とは「投票しない」ことが「政治を正す意思表示」だと勘違いしたことです。
そういう時代には、政治をこっちに持って行こうという「強い意志」のあるものばかりが投票します。
そうして、長らく日本の平和憲法のもとで雌伏の身であった、「戦争のできる強い国」をもとめ「平和憲法を軍事憲法に変え」、中国や韓国などアジア各国との武力衝突も辞さないという政権を誕生させてしまいました。
日本版NSC(国家安全保障会議)を創設し、国家秘密法と呼ばれている「特別秘密保護法」を強引に成立させようとしています。
原発事故は国の体制を崩壊させると言われ、現にチェルノブイリ事故では「ソ連邦」が崩壊しました。
福島第一原発事故も、いま、日本国憲法によって支えられてきた、アジア各国との協調関係や国民の基本的人権を保障する(ことをめざそうとする)政治の仕組を崩壊させ、新しい政治体制へと移行させてしまうのかも知れません。

そして、そんな大変なことをやっているのだということを、当事者の政治家も法律をつくっている官僚も、まったく気付いていないのかも知れません。
民主主義とは「多数決主義」のことではありません。多数だから何をやっても許されるということはないのです。それは必ずしっぺ返しが来るのですが、その当事者だけに来るのではなく、多くの国民の大苦難(たとえば戦争、経済の崩壊、第二第三の原発事故)としてやってくるのです。

そんな歴史の教訓を踏まえるなら、2014年はただ「声を上げていればすむ」ような生易しい年ではないだろうと私たちは予感すべきなのでしょう。
いくら声を上げても変わらないという現実を、すでに今年私たちは目の当たりにしています。
それは変わらないものだ!ということなのか、変える努力を実はしていないことなのか、私たちは真剣に考えないといけません。

このIT時代、情報があふれかえっていて、何が真実で何が嘘で、何を信じて何を疑うべきなのか、よくわからないかも知れません。
だから、条件反射はやめましょう。いちど心の中に引き取ってみて、その情報のウラにあるものを考えてみましょう。
誰が何のためにどういうシグナルを出しているのか・・。
そして判断のものさしは、環境、人権、平和の三つだろうと思います。
この三つともなくてはならないものです。
経済は大切ですが、環境を壊す経済、人権を奪う経済、平和を破壊する経済を求めますか。

そんなふうに考えながら、いよいよ2014年、自分は何をなすのか考えてみようと思います。


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