岩手県の沿岸部と県都盛岡を結ぶ特急バスはいくつかの路線がありますが、鉄道との関係性は以下の通りです。
・宮古~盛岡・・・1980年代以来特急バスが鉄道に対し圧倒的に優勢
・釜石~盛岡・・・鉄道(直通快速が1日3往復、所要時間2時間20分前後、運賃2310円)のほうが特急バス(1日1往復、所要時間2時間40分程度、運賃2040円)より優勢
・大船渡~盛岡・・・事実上1日3往復の特急バス1択(鉄道だと遠回り)
ちなみに、東日本大震災発生時点では釜石~盛岡の特急バスは1日2往復、大船渡~盛岡は1日5往復でした。
しかし、ここにきて釜石と盛岡を結ぶ特急バスに相次いで動きがあります(した)。
2022年6月1日に、これまで仙人峠付近を除く大部分で一般道(国道283号・国道396号など)を経由していたのを、釜石市街地を出てから盛岡市街地の手前まで高速経由(釜石自動車道・東北自動車道)に変更し、所要時間が30分以上短縮されて釜石駅前~盛岡駅前間2時間となりました。
http://www.iwatekenkotsu.co.jp/pdf/newsrelease/newsrelease_20220329.pdf
そして、1か月後の7月1日からは、大船渡~盛岡間の特急バスのうち1往復が釜石市街地を経由するようになります(大船渡~釜石間は三陸自動車道経由)。
http://www.iwatekenkotsu.co.jp/pdf/newsrelease/newsrelease_20220530.pdf
http://www.iwatekenkotsu.co.jp/pdf/timetable/choukyori_bus/oofunato-morioka_20220401.pdf <参考:4月1日~6月30日の間の時刻>
釜石駅前~盛岡駅前間の所要時間は上記便と同じ2時間で、さらに盛岡市の南の矢巾町にある岩手医大病院まで運行し、通院が便利になります。
一方、大船渡駅前~盛岡駅前間の所要時間は現在より30分近く長い2時間40分になるほか、気仙郡住田町の中心部を通らなくなります・・・釜石道は住田町をかすめるだけでバス停なし