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僅か40年で架け替えを余儀なくされる阪神高速の橋梁

阪神高速松原線の喜連瓜破~三宅JCT間が、2022年6月1日~2025年3月末の約3年間にわたり橋梁架替え工事に伴い終日通行止めとなります。

https://news.yahoo.co.jp/articles/db3619cce1ab8fa64073a2fa266e7554ce0bf6d2 (レスポンス)

https://news.yahoo.co.jp/articles/b6f3e6037cae10937be90868319b53401988eda5 (Impress Watch)

阪神高速松原線は阪和自動車道・西名阪自動車道・南阪奈道路方面から大阪市内への経路となる重要な幹線道路であり、2020年3月に開通した阪神高速大和川線がう回路として使えるといえやや遠回りとなりますし、周辺道路の渋滞が激化することでしょう。

ただ、上記記事では橋梁架替え工事が必要な背景について触れられていません。この間で大和川を渡るので河川改修の影響かとも一瞬思いましたが、「喜連瓜破付近」とあるので違います。

背景については、阪神高速道路会社のリリース文で詳しく説明されていました。

https://www.hanshin-exp.co.jp/company/files/220405pressrelease02.pdf(7~8ページ目)

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今回更新工事を行う喜連瓜破付近の橋梁は、供用から約 40 年経過したコンクリート橋です。主要な交差点をまたぐために橋長を長くする必要があり、橋桁の中央付近にヒンジ※形式の継ぎ目を設ける構造を採用しました。この構造は、合理性が高い設計として建設当時は一般的でしたが、経年とともに橋桁中央のヒンジ部を中心に設計時の想定を上回る垂れ下がりが進行し、路面が大きく沈下しました。そこで、垂れ下がりを解消するためにケーブルによる補強を行ったうえで、必要な調査点検を継続的に実施し、安全に走行していただける状態で管理していますが、抜本的な解決には至っていません。

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この区間は1980年3月に開通しており、「1970年代の設計基準では問題なしとされていたのが、実は想定以上に脆弱だった」ということなんですね。裏を返せば、全国的に同様な設計でなされた橋梁が多いはずで、他では交通量が阪神高速松原線ほど多くないことから問題が表面化していないのかもしれません。

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