NEXCO西日本は2月10日、播磨自動車道の播磨新宮IC~宍粟JCT間が3月12日に開通すると発表しました。これで、中国横断自動車道姫路鳥取線は全線開通となります。
https://corp.w-nexco.co.jp/corporate/release/hq/r4/0210/
播磨自動車道は2003年に山陽道と接続する播磨JCTと播磨新宮IC(大型放射光施設 SPring-8で知られる播磨科学公園都市の最寄りIC)の間が開通しており、それから19年でようやく全通となります。
宍粟JCTでは中国道と接続し、両自動車道の一方が通行止めとなった際の迂回ルートが確保されます。(現在は播但連絡道がその役割を果たしていますが、管理が兵庫県道路公社のため別料金体系)
中国横断自動車道姫路鳥取線のうち佐用JCT以北は新直轄区間として無料で建設・全通済みですが、播磨自動車道は有料です。
ただ、意外なのは、「姫路と鳥取を結ぶ高規格幹線道路」であれば播磨新宮ICからそのまま北西方向に進んで佐用JCTにつなぐのが最短距離なのに、逆の北東方向に進んで宍粟JCT(かつての中国道の山崎バリアの跡地)につないでいることですね・・・
以下のYahoo!の地図(GoogleMapと異なり既に播磨自動車道の新規開通区間が明示されています)を見れば、遠回りなのは一目瞭然です。
https://map.yahoo.co.jp/?lat=34.98846&lon=134.41587&zoom=12&maptype=basic
北西方向に特に険しい山があるわけでもなく、国道179号沿いにルートを取って旧南光町の中心部から北上し低い山を1つ越えればそこは佐用JCTです。そして、福崎IC~佐用JCT間の中国道は山崎断層帯の真上を通っており防災上問題を抱えています(今更ルート変更は無理ですね)。
https://www.jishin.go.jp/regional_seismicity/rs_katsudanso/yamasaki/
ただ、現在のルートになることは、以下の衆議院の議事録「第159回国会 国土交通委員会 第9号(平成16年4月2日(金曜日))」を読む限り最初から決まっていたようですね。
https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_kaigirokua.nsf/html/kaigirokua/009915920040402009.htm