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気仙沼線BRTの自動運転区間の大幅延伸について

JR東日本の気仙沼線BRTでは、2022/12/5から一部区間(柳津~陸前横山間4.8km)で自動運転バスの営業運転を行っていますが、2024年秋に自動運転区間を大幅に延伸する前段階として、営業運転を2023/4/30限りいったん終了します。

https://www.jreast.co.jp/press/2023/20230404_ho01.pdf

延伸対象区間は陸前横山~陸前戸倉~水尻川 AP(BRT専用道と一般道の接点)間で、これにより自動運転区間は3倍以上の15.5kmとなります。その準備工事も必要なため、柳津~水尻川 AP間は2023/5/8~2023/11/30の間一般道に迂回します。

この区間はローカル鉄道としては比較的新しい1977年に開業しており、もともと踏切がなかったため障害物とぶつかるリスクはかなり低く、ルートも特に柳津~陸前戸倉間については直線が主体なのでスムーズな高速走行が可能です。そのためJR東日本などの技術陣にとっては自動運転を目指すためのとっておきの区間で、2022/12の営業運転開始前も長期間にわたり自動運転バスのテスト走行を行っており、その間はBRTは一般道に迂回していました。この区間は人口疎らで大きな商業施設もなく、迂回先の一般道である国道45号も直轄の幹線国道として立派に整備されている(しかも無料の三陸道が並行しているため交通量は極少)のため、所要時間が長くなってしまう心配はありません。

ちなみに、気仙沼線のBRT転換は直接的には東日本大震災の津波による被災の度合いが酷かったためですが、柳津~陸前戸倉の手前までの間は完全に内陸部で津波の被害は全くありませんでした。にもかかわらずこの区間も鉄道としての復旧はせず、健全な線路を引っ剥がしてBRT専用道にしたわけです・・・

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