東京都青梅市から奥多摩町を経てさらに山奥の山梨県丹波山村方面に通じる国道411号ですが、丹波山村役場の手前の保之瀬地内で6月15日に落石が発生し、以来現場付近が全面通行止めとなっています。
https://www.pref.yamanashi.jp/dourokanri/documents/rakuseki.pdf
1か月経過後も復旧のめどは立っておらず、
https://www.pref.yamanashi.jp/dourokanri/220714kokudou411.html
「道路面から約150mの高所かつ急勾配の斜面上の工事となるため、モノレールを設置しての資材搬入や無人掘削機を利用するなど時間を要する」状況となっています。
https://www.pref.yamanashi.jp/dourokanri/documents/kokudou411gou.pdf
これに伴い、丹波山村にアクセスする唯一の公共交通である西東京バスの「奥多摩駅~丹波線」は、現場の手前の鴨沢西バス停(丹波山村の東端)で折り返し運行となっており、役場のある地区はアクセス手段が断たれた状態が続いていました。
https://www.nisitokyobus.co.jp/info/23003.html
村はこの状況を鑑み、7月9日からの土日祝日に限り臨時の無料バスの運行を開始しました。
https://www.vill.tabayama.yamanashi.jp/oshirase_k/2022-0705-0913-1.html
https://www.nisitokyobus.co.jp/info/23076.html
往路は、奥多摩駅発8:35,10:03,13:45の西東京バス便と大津久バス停(国道411号と、小菅村方面に向かう国道139号の分岐点近く)で接続し、大津久バス停~丹波間を43分で結びます。
復路は、丹波バス停を9:55,13:40,15:20にそれぞれ発車し、大津久バス停で奥多摩駅行の西東京バス便と接続します。
「土日祝日限定」ということで、ターゲットは村民ではなく首都圏一円からの登山客・観光客ですね。全国的にはこの手の臨時バスは「地元住民の通学・通院・買い物利用のため」なので平日限定なのですが、免許を持たない村民は共助の精神で家族や近所の人に送迎してもらうので無問題ということなんでしょうか?
なお、国道411号の通行止めに関して、山梨県知事は7月15日の記者会見で「10月下旬までに通行できるように取り組む」との見通しを示しています。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC158GM0V10C22A7000000/
したがって、あと3か月程度はこの状況が続きそうですね。
<7/23追記>
丹波山村が運行する臨時の無料バスですが、夏の登山シーズンの平日(7月25日~8月19日の間)も運行されます。
https://www.nisitokyobus.co.jp/info/23076.html
乗り継ぎ場所の大津久バス停、そして通常のバス路線が停車しない丹波山村役場の乗降場所が写真入りで説明されています。