アップ・アップ・アンド・アウェイソニー・クリス, シダー・ウォルトン, タル・ファーロウ, ボブ・クランショウ, レニー・マクブラウンビクターエンタテインメントこのアイテムの詳細を見る |
ソニー・クリスのアップ・アップ・アンド・アウェイ。ソニークリスはチャーリーパーカーの後の世代のジャズマンでキャノンボール・アダレイと同世代のアルト・サックスプレイヤーです。
とにかくジャズでこの人が出てくると「別にアルバム作るようなプレイヤーじゃない」とか「ジャズとしての深みが無い」等の酷評が常について回るのですがそのアドリブのフレーズとビ・バップの備えたプレイはやはり一聴の価値はあります。
映画「ギター弾きの恋」ではないですが、この世代のジャズマンは不遇な一生が多く、ソニークリスも多聞に漏れませんでした。西海岸の黒人ジャズプレイヤーの不利な状況、放浪でパリへ行くも振るわず、そして調子が出てきて日本初公演の渡航前日に自宅でピストル自殺。ただ、不遇な人生でしたが彼はその中で実直であったと思われます。それはプレイに出てきていて初期と後期では後期のほうが上手く渋みみたいなものが出てきています。時代のトップになったことはないけど着実に一流に上り詰めた人でもあります。
このCDは初期の西海岸時代の時のものですがソニークリスを代表するアルバムです。アップテンポのアップ・アップ・アンド・アウェイ、サニー辺りがソニーらしさが出ているように思います。