グレゴリーペックのある日あの時

還暦を過ぎた極真空手家の人生のつぶやき

永久の敵

2013年12月05日 | 日記
ある新聞の記事から引用して掲載します。
胃潰瘍のため転地療養していた修禅寺で、夏目漱石が心に誓ったことがある。善良な人間の考えを壊すものを「永久の敵」と見ることだった。同地で死線を彷徨った漱石。新聞で病状を知り、鹿児島や山形から親友が駆けつけた。結婚を延期してまで見舞いに来た朋友も。漱石は記した。「住みにくいとのみ観じた世界にたちまち暖かな風が吹いた」と。
善良な人を裏切る行為を憎んだ理由がわかる。大震災から4ヶ月近く。
忘れてならないのは、海外の人々までも心から復興を願っているという事実だ。著名人だけではない。
「自分は十分な教育は受けていないが、人の心は持っているつもりだ。日本人からは料金は取れない」と運賃を取らなかったアルゼンチンのタクシー運転手。カンボジアでは400km以上離れた地方から記帳に訪れた人がいた。外務省が集めた逸話は1500に上る。善良な人々に応えねば、漱石のいう「永久の敵」に通じてしまう。
応戦できない文明や国家は衰退する。
仁王立ちになって復興へ闘い抜きたい。

大震災から4ヶ月後の新聞記事です。

くつろぐラッシー