GreeneryPark日記

-おとなし おっと@管理人の日々のつれづれ-

観劇『うかうか三十、ちょろちょろ四十』

2015-03-11 | 演劇鑑賞
人形劇団プークの現代版イソップ「約束」と「うかうか三十、ちょろちょろ四十」を観た。


○あらすじ

「約束」
オオカミはなかなか餌を捕まえることができなくて、いつもお腹を空かせている。
折角捕まえた年老いた羊に「草を食べて太るから明日まで待って」と言われて逃がしてしまったり、
若いキツネにクマの持っている鮭をだまし取ろうと言われて組んだはいいが、
自分だけクマにひどい目にあったり。

「うかうか三十、ちょろちょろ四十」
お城の若い殿様はお付きのじいやと一緒に、花見に出かけ、
一本の大きな桜の下で綺麗な村娘を見かけた。
村娘に惚れた殿様は身分を隠して娘に話しかける。
だが、村娘は既に結婚が決まっていて、告白前にあえなくふられてしまう。
帰り道、激しい雷雨にあった殿様は、寝込んでしまった。
十年ほどして、殿様が再び桜の下にやってきた。
だが、殿様は十年前の記憶がなく、医者に扮して遊びまわるバカ殿になっていた。
結婚したかつての村娘と再会すると、村娘の亭主は病にふせっており、
生活に困窮していた。
大工だった亭主は荒れてしまい、村娘とその娘を蔑ろにしていた。
殿様は医者に扮して村娘に近づき、亭主の病はすぐに治ると芝居をした。
喜ぶ亭主や村娘を見て、いいことをしたと城に帰っていく殿様だったが……。


○感想

「約束」
オオカミが気の毒で気の毒で。
イソップ童話はオオカミがひどい目にあっているのが多いよなあ。
何か恨みでもあるのかな。

「うかうか三十、ちょろちょろ四十」
殿様、記憶を失って二十年バカ殿状態になっていた。
二十年ぶりに記憶を取り戻したら、その間の記憶はなくなってしまっていて、
自分がひどいことをしたと知らず、村娘一家がその後どうなったかも知らず、
年だけとってしまったという。
全てを知った殿様の後悔と失った歳月。
色々切なかった。

追記:
6月半ばに、TVで「モヤモヤさまぁ〜ず」をたまたま見たら(普段全く見ない)、
人形劇場が出てきて、「あれ?この間来ていた劇団かな?」と思って調べたら、
本当にそうだった。


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