GreeneryPark日記

-おとなし おっと@管理人の日々のつれづれ-

がっくり

2014-07-28 | 演劇鑑賞
先日、演劇鑑賞会で観に行く劇の公演があったのだけど、
日付を勘違いして観に行き損ねた。
好きな劇団だったので楽しみにしてたのに。
がっくり。(本当に気づいた瞬間こんな感じになった。→orz)

観劇『見上げてごらん夜の星を』

2014-05-14 | 演劇鑑賞
演劇の鑑賞会で『見上げてごらん夜の星を』(劇団イッツフォーリーズ公演)を観た。


○あらすじ
劇団の創立者でもある作曲家のいずみたくが、初めて作った和製ミュージカル。
CMの曲を作っていたいずみたくに永六輔がミュージカルを作ろうと台本を持ち込む所から始まる。
高度経済成長期、定時制に通う6人の男子生徒達。
机の中には、昼間に同じ席に座る女子生徒からの手紙が入っていることがあり、
生徒たちはどんな人だろうと思いをはせる。
ある時、机の中に財布が忘れられていた。
生徒の1人が会社が危なくて給料が出ず授業料を払えないと知り、
主人公が立て替えることに。
だが、手持ちでは足りず、とっさに忘れ物の財布から借りてしまう。
(千円台だったが、当時の大卒初任給は2万円なかったと思われるので、
 結構な金額になるかもしれない。今の1万円台くらいか?)
主人公の青年は授業後に手紙と財布の主が現れるかもしれないと待つことに。
すると、小学生の女の子がやってきて、財布は姉のものだという。
しばらくして、女の子のお姉さんが現れた。
皆で想像したとおりの綺麗な女子生徒。
青年はお金を勝手に借りたことを謝り、星の話などをして仲良くなるのだった。


○感想
服が現代っぽかったのはマイナスかな。
高度経済成長期とわかっているので、どうしても違和感を覚えてしまった。

物語だから仕方がないとして、女子生徒の行動、危ないなあと。
まず見知らぬ人へ手紙を出す。
彼女の家は学校のすぐ裏らしいけど、家から抜け出して夜の学校へ出かける。
男子生徒たちと仲良くなって妹連れてグループ交際。
自転車2人乗りで結構遠方(主人公の実家)までピクニック。
最終的に女子生徒は青年と一緒に勉強したいがために、
昼間の学校を辞めて夜間の学校へ移ることに。
女子生徒は結構いい家のお嬢さんっぽいので、親の反対がすごかっただろう。
現代だったら考えられない行動に、いいのか? 大丈夫かそれ?
と変なところではらはらしていた。

「見上げてごらん夜の星を」は最後に歌われる曲なのだけど、
色々な不安要素を洗い流してしまうような曲だった。
口ずさみながら帰った。

観劇『片づけたい女たち』

2014-03-28 | 演劇鑑賞
演劇の鑑賞会で『片づけたい女たち』を観た。
劇団る・ばるの3人芝居。

○あらすじ
高校時代の部活の仲間だったツンコ(岡本麗)とおチョビ(松金よね子)とバツミ(田岡美也子)。
高校卒業後、ツンコは大学を出てキャリアウーマンになり、
おチョビは大衆食堂のおかみさんになり、
バツミは年上の金持ちと結婚して専業主婦になったが、
中年になった今でも仲が良く連絡を取り合っている。
急に連絡が取れなくなったツンコを心配して、
おチョビとバツミがツンコのマンションへとやってくる。
部屋に入るとそこはゴミの山で埋もれていた。
3人はこうなった原因は何か、どうしたら片付くか、おしゃべりをしながら部屋を片づけだす。


○感想
タイトルは『片付けられない女たち』という心理学者の本のタイトルのもじりで、
テーマも「片付けられない症候群」。
脚本家の方(永井愛さん)はもじったタイトルをつけたりテーマにしたりするのがお好きらしい。

片付いていない部屋には身につまされた。
ツンコの部屋は、本当に捨てなくちゃいけないゴミと、濫読しているらしい本と、
おそらく洗濯後にタンスにしまっていないのだろう衣類であふれていた。
舞台での場面はリビングだけだったが、
扉の向こうの寝室もベランダもあふれかえっていた模様。
カウンター式キッチンの奥も見えなかったが、洗っていない食器であふれていた様子。

ツンコは仕事の激務やらストレスやらで家事をなおざりにしていたらしい。
以前は年下の恋人と暮らしていたらしいから(マンションはツンコのもの)、
その追い出された恋人が実は家事をしていたんじゃないかなと思った。
バツミは家にお手伝いさんがいるらしくて家事に慣れてないし、おしゃべりし出すと手が止まる人。
おチョビは最初は気弱な感じだったけど、本当は一番しっかりしていて、
長年培ったノウハウがあるせいか、片付けでは指揮を取っていた。
今までもおチョビがツンコとバツミのケンカを仲裁しつつやってきたんだろうなあ。
何でも言い合える精神状態の均衡が取れてる友達って大切だなあと思った。

どんどん分別されていくゴミや衣類を見て爽快感を覚えた。
でも、案の定、片付けきらなかった。
うん、まあ、とりあえず出来たゴミ袋を一旦捨てないと、これ以上どうにもならないよね。

女優さんたちはお芝居で片付け方を覚えるのが大変だったそうだ。
間違えたらその時に必要なものが出てこなくなるから。


観劇『ロミオとジュリエット』

2014-01-29 | 演劇鑑賞
1月に演劇の鑑賞会で『ロミオとジュリエット』(「劇団無名塾」公演)を観た。


○あらすじ(完全にネタバレ)

14世紀のイタリアのヴェローナ。
モンタギュー家とキャピュレット家は代々政治的に対立していて、
使用人同士が街中で出会っただけでも騒動になる状態だった。
モンタギュー家のロミオは友人のベンヴォーリオ(ロミオの従兄弟)や
マキューシオ(大公の親戚)に誘われて、
キャピレット家の仮面舞踏会に忍び込んだ。
ロミオはジュリエットに出会い、2人は恋に落ちる。
ジュリエットはロミオに会うため乳母の手を借りてこっそりと家を抜け出し、
2人は教会のロレンス神父の元で極秘に結婚した。

ジュリエットと別れて帰途に付いたすぐ後、
ロミオはマキューシオとティボルト(ジュリエットの従兄弟)がもめている所に遭遇する。
ティボルトの本当の狙いはロミオだったが、ロミオは和解を求めたため、
マキューシオがロミオのことをふがいないと憤り、ティボルトと剣を交えることに。
ロミオは2人を止めようと割って入るが、マキューシオはティボルトに殺されてしまった。
怒ったロミオは剣を取ってティボルトを殺してしまう。
ベンヴォーリオに言われてロミオは逃走する。
ヴェローナの大公エラスカス(一番偉い人。比較的中立)はロミオをヴェローナから追放、
戻ったら処刑すると宣告する。

夫であるロミオに会えなくなり塞ぎこむジュリエットのことを、
従兄弟のティボルトを失ったためだと勘違いした父親は、
ジュリエットを元気付けようと縁談を持ってくる。
縁談の相手は大公の親戚のパリス。
嫌がるジュリエットに怒った父親はパリスと結婚しないなら縁を切ると告げる。

困ったジュリエットはロレンス神父に助けを求めた。
すると、ロレンス神父は作戦を立ててくれた。
ジュリエットがパリスとの婚礼の日に仮死状態になる薬を飲み死んだと見せかける。
その間にロミオに使いを出して呼び寄せ、2人を駆け落ちさせようということに。

だが、運悪くロミオへの使いが足止めを食らい、
神父の指示よりも先に、ジュリエットの訃報が届いてしまった。
悲しんだロミオはジュリエットを一目見てから死のうと教会の墓地へと忍び込んだ。
墓地にお参りに来たパリスに見つけられ、ロミオはパリスを殺してしまう。
安置されているジュリエットの側でロミオは毒を飲み死ぬ。
その直後に目覚めたジュリエットは、ロミオが死んでいることに絶望して短剣で後を追った。

遺体が発見され、関係者が墓地に集まり、ロレンス神父やロミオの従者の説明を聞く。
大公は両家の対立が若者たちを死へと追いやったと言い、
両家はようやく和解することになった。



○感想
ロレンス神父(仲代達矢さん)の声がものすごくよかった。
今まで見てきた俳優さんの中にも声の良い方はたくさんいたけれど、響きが全然違った。
大声を張り上げているわけでもないのに、声に厚みがあって奥底から伝わってくる感じ。
上手くいえないけど。

最初のうち、ロミオとその友達数人がおしゃべりしていたんだけど、
こんなおしゃべりなの(主にロミオとマキューシオ)と友達なんて嫌だと素で思ってしまった。
諍いのほとんどはマキューシオの口の悪さと煽りたがる性格のせいで、
家同士の確執とか関係なくて死んだのも自業自得じゃないかなあと。
マキューシオは大公の親戚なんだから、煽るんじゃなくて仲裁する立場だろうが!

ティボルトを見ていたらなんとなくスネイプ先生を思い出した。

パリスは本当に気の毒。
ジュリエットに一目ぼれした真面目な求婚者だったのに。
ぶっちゃけ、ロミオよりもパリスの方がよかったと思うよ、ジュリエット。
確か舞踏会でも先に会ってたし。

観劇『はい、奥田製作所。』

2013-11-28 | 演劇鑑賞
演劇の鑑賞会で『はい、奥田製作所。』(劇団銅鑼公演)を観た。

○あらすじ
奥田製作所は東京の町工場。
職人気質の社長の竹夫が突然倒れて入院したため、
大手の会社に勤めていた息子の鉄彦が妻子を連れて戻ってきた。
なんとか利益を出そうと、経費や受注を見直し改革を推し進めようとする。
だが、社長の心意気を大切にしてきた従業員たちは大反発。
妻子とも心が通わず、どんどん空回りしていく鉄彦。
果たして会社の危機は救えるのか。

○感想
工場を存続させるためには利益を出すしかない。
利益を出すために、低コストの仕入先に切り替えるも、
素材が粗悪で職人からも納品先からもクレーム。
賃金を抑えるために、年嵩の腕利きの職人には退職勧告、
入ったばかりの新入りは試用期間後にクビ。
皆がこんな所にはいられないとギスギスしだすが、
ここを乗り越えないと工場が存続できない。
平行して、足を怪我してサッカーでの大学推薦が取れなくなった息子はぐれだす。
鉄彦の気持ちがわからないでもないので、途中まですごく胸が苦しかった。

飛び入りで入った難易度の高い仕事をこなすうちに、
少しずついい仕事が入るようになり、従業員たちとも仲直りし、
息子も近くの町工場に就職し、収まるところへ収まって本当に良かった。
鉄彦の高校時代の親友との思い出が要所要所に入っていたので、
最後出てくるだろうかと思って待っていたが、登場はせず葉書のみだった。
まあ、変にイメージ崩れるよりもあれで良かったのかもしれない。

観劇『モリー先生との火曜日』

2013-09-15 | 演劇鑑賞
『モリー先生との火曜日』を観に行った。
加藤健一事務所公演。

○あらすじ
大学生のミッチはモリー先生が気に入り講座に入り浸りコーチと呼ぶようになる。
卒業する時に先生に手紙を書くように言われて約束したミッチだったが、
生活に忙しくてすっかり忘れてしまう。
やがてスポーツジャーナリストとして有名になるミッチ。
16年後のある日、テレビを見ていると、インタビュー番組にモリー先生が出ていた。
モリー先生は不治の病(筋萎縮性側索硬化症)にかかり「死」に関する講義をしていた。
ミッチは先生のお見舞いに行き、毎週火曜日に先生の講義を受けることになった。

○感想
モリー先生とミッチの2人芝居。
アメリカで実際にあった出来事を書籍化、テレビ映画化した話らしい。
モリー先生が死へと向かう様子は切ないのだけど、
モリー先生のユーモラスな性格や人生への前向きさが感じられて、
ほのぼの、しみじみとするいいお芝居だった。

加藤健一事務所の公演はいつも面白いので楽しみにしているのだけど、
今回も期待を裏切られなかった。
ミッチがピアノが得意という設定でジャズを弾くシーンがあるのだけど、
本当に役者さんが弾いていた。
公演の後、ロビーでピアノの生演奏をされたのでびっくりした。

観劇『ハムレット』

2013-08-29 | 演劇鑑賞
劇団「東演」公演。7月に観た。

○あらすじ
デンマークの王である父が死んだ後、
母ガートルードと叔父クローディアスが再婚して、クローディアスが王位を継いだ。
城に出た父王の亡霊と話して、
父の死が母と叔父の道ならぬ恋と欲望のせいであると気づいたハムレット。
ハムレットは2人に復讐する為に狂気を装い、
証拠を集めたり、敵と味方を見極めたりしようとし出した。
そのため、学友たちや仲の良かったオフィーリアにも冷たく当たる。
やがて、王が毒殺された証拠をつかみ、ハムレットは母と会話をした。
ところが、オフィーリアの父である宰相ポローニアスがそれを盗み聞きしていた。
てっきりクローディアスが隠れていると思ったハムレットは、
ポローニアスを刺し殺してしまう。
オフィーリアはあまりのショックに狂ってしまい溺死する。
クローディアスに外交のためとイングランドへ追放されるが、
渡航中に遭難し海賊船に拾われて城に戻る。
その頃フランス留学から帰ったポローニアスの息子のレアティーズは、
父と妹の仇をとろうとクローディアスと手を結ぶ。
毒を塗った剣と毒入りの飲み物を用意し、ハムレットと剣の試合をすることに。
2人の死に責任を感じていたハムレットは、
殺されるかもしれないと思いつつも試合の提案を受ける。
しかし、試合中に王妃が毒入りと知らずに飲み物を飲んで死に、
剣が入れ替わってレアティーズもハムレットもどちらも毒の傷を負ってしまう。
死に掛けたレアティーズから毒の話を聞いたハムレットは、
クローディアスを殺して復讐を遂げた。
やがて、ハムレットを送ってきた海賊船の船長(実は隣国の王子)が城を訪れ、
亡骸を丁重に弔うように部下たちに告げる。


○感想
少しだけなら英語の授業とかでやって知っていたけど、こういう話だったのか。
なんだ、このグダグダした話は。
クローディアス、毒殺犯で王位簒奪者ではあったけれど、
政治家としてはそれなりに有能な人だったっぽい。
最初のうちはハムレットに跡を継がせようとしていたし、
ハムレットが先王の幽霊と話して狂気を演じなければ、
結構丸く収まっていたんじゃないだろうか。
自分がハムレットなら、もっと普通を装って隙を狙って毒殺したと思う。
というわけで、ハムレットって馬鹿なんじゃないか?というのが素直な感想。
ポローニアス親子、王の暗殺には関係なかったのに気の毒すぎる。
海賊王子は、この後、王の権利を主張するらしい(親戚関係にあるので可能)から、
ぽっと出で美味しい所を全部持っていった感じ。

「生きるべきか死ぬべきか」と訳される事が多い有名な台詞は、
剣の試合を受けるべきか迷っている時の台詞。
「生きるべきか~」という訳ではなかったので、
注意していなければ気がつかずに飛ばしてしまう所だった。
なんて言ったのか忘れてしまったけど、いまいち合っていないような気がした。
あそこで「生きるべきか~」と言われてもやはりトンチンカンだったとは思うけど。

日本人ではない俳優さんが2人ほど入っていて、
それが演出の見せ場でもあったようなのだけど、
外国人でもおかしくないハムレットの学友の方はまだしも、
レアティーズの方はどうなんだ。
同じ国の人なのに1人だけ言葉が通じないのって変じゃないか。
お陰で最後の方、何故、剣が入れ替わったのかわからずじまい。

シェークスピアって海賊に助けられるっていうの好きなのかな。
『十二夜』の主人公の1人セバスチャンも海賊に助けられていた。
原作(脚本)を読んだ時にはてっきり40歳以上のおじさんだと思っていた海賊船の船長が、
以前観に行った劇では20代の長髪美丈夫って感じですごく華があった。
セバスチャンは妹がそっくりに化けられるくらいなので、
華奢な美少年なんだろう。
海賊アントーニオはそんなセバスチャンを懸命に世話していたらしい。
セバスチャンはノーマルだけど、アントーニオは……って考えてしまった。
(台詞自体は原作と変わっていないので、そういう演出だったってこと。)

観劇『音楽劇 わが町』

2013-08-28 | 演劇鑑賞
ソーントン・ワイルダー作。俳優座公演。5月に観た。


○あらすじ
1900年代初めのアメリカの小さな町。
ごく普通の人々がごく普通に生活している。
ギブス家とウェブ家は隣同士で、親同士も子供同士も仲良し。
やがて成長した子供たちのうち、ギブス家のジョージとウェブ家のエミリーは結婚する。
しかし、エミリーは2番目の子供を産んで亡くなってしまう。
生きている者には見えない存在となったエミリーは、墓地で他の亡くなった住民たちと会話する。


○感想
最初に「何の事件も起こりません」と断りがあったけれど、
本当に何の事件も起こらなかった。
何気ない日常の大切さというものを噛み締めていく話だったのだろう。
が、その日常をあまり感じ取れなくて、山も谷も深みも感じ取れずに終わってしまった。

個人的に引っかかったことがいくつかある。
まず、物語開始当初は1905年くらい、終わりが1930年代だっただろうと思うのだけど、
登場人物の服装が初め1930年代、終わりが50年代~70年代に見えたこと。
1905年だと女性はまだ足首まであるロングスカートじゃないだろうか。
エミリーが亡くなった頃にはふくらはぎ丈になっていただろうけど。
こういう劇って、背景となる時代の雰囲気も大切だと思うんだけどなあ。
もうちょっと再現してくれても良さそうなもんだと思った。
全部頭で想像しろということかもしれないけど、
なまじ半端に古い格好しているから、邪魔をして頭が処理できなかった。

そして、徐々に成長していく子供役を最初から大人がやっていたため、
子供が子供に見えない。
特にジョージ。
最初から30代の男性にしか見えず、全く感情移入できなかった。

観劇『夢千代日記』

2013-08-27 | 演劇鑑賞
前進座公演。3月に観た。

○あらすじ
兵庫の温泉町で置屋「はる屋」のおかみさんをやっている夢千代。
実は母親が広島にいた時に胎内被爆したため、生まれながらに被爆者。
余命数年だが、医者以外はそれを知らない。

ある時、記憶喪失の男性が温泉町にやってくる。
付いた早々、町の暴力団がスナックを地上げした際に巻き込まれて怪我をしてしまう。
身寄りのない男性を気の毒に思い夢千代は引き取ることに。
慣れない漁師をする男性。
男性と夢千代は徐々にいい雰囲気になって行く。
やがて旅の一座が温泉町にやってきた。
するとその男性がその一座で芝居をしていたことがわかる。
一座の誰かが急に舞台に立てなくなったため、急遽舞台に立つ男性。
見事に役をこなすが記憶は戻らない。
だが、新聞に記憶喪失の男性の話が出たため、
それを見つけた男性の妻が訪ねてきた。
男性は東京のエリート会社員だったが、
ノイローゼ(だったと思う)で家を出てしまい戻らなかったらしい。
男性は妻と共に東京へ戻っていった。

町の暴力団の幹部である沼田は「はる屋」を手に入れようとしていた。
最初は欲得ずくのように見えた沼田だが、
実は広島で被爆して孤児になり、
その後、夢千代の母親に助けられて「はる屋」で暮らしていたことがわかる。
被爆証明(証人が2人必要)が取れて被爆者手帳がもらえたら、
医療費の負担が軽くなるだろうという話になる。
沼田がかつて住んでいた広島で以前の知り合いを探し出せれば、
今からでも夢千代の被爆証明が取れるかもしれないと言う。
広島に向かった夢千代と沼田は運良く母親の知り合いを見つけ、
夢千代の母の話を聞くのだった。

○感想
しっとりした感じでよかったように思う。
夢千代さんは艶っぽかった。
観ている時はよくわからなかったけれど、
後で計算してみたら、夢千代さん、30代だった。
私、その年でこんなに達観できないよ。
wikiを見たらドラマで夢千代日記があったけれど、内容が少し違うと思う。
内容をぎゅーっと縮めてあちこち削ったんだろう。

観劇『中西和久のエノケン』

2013-08-26 | 演劇鑑賞
京楽座公演。1月に観た。

○あらすじ
戦前・戦後と一世を風靡した喜劇王榎本健一の生涯。
浅草の小さい舞台から、映画の主役をはるまでに出世していく。
やがて戦争が始まるが何とか乗り越えていく。

○感想
正直な所、時間がたちすぎて、あまり覚えてない。
エノケンの幽霊が、自分の生涯を芝居でやるというので、眺めに来た、
という設定でおしゃべりしていたんだと思う。
エンケンをリアルタイムで観たことはないけど、
流れた曲のいくつかは知っていた。
「パイのパイのパイ」とか、「洒落男」とか。