日々の寝言~Daily Nonsense~

祝!フェデラー5連覇

だいぶ時間が経ってしまったが、
ウィンブルドンの男子シングルス決勝は素晴らしい試合だった。

5連覇をめざすフェデラーと、初優勝をめざすナダル。
昨年と同じ対決になったが、試合の内容は昨年よりずっと拮抗し、
まさに、魂と魂がむきだしてぶつかりあうような、
手に汗握る最高のゲームとなった。

自分のスタイルどおり、ストローク戦に持ち込み、
驚異的なエースを放つナダル。

一方、フェデラーは、サービスでエースを取るものの、
簡単なネットプレーをミスしたり、パスで抜かれたりと、
なかなか自分の形に持って行けずに苦しんでいた。

途中までは、さすがのフェデラーも負けてしまうのか、
という感じだったが、ぎりぎりのところで
わずかに逃げ切った。

勝負を分けたのは、なんだったのか、
ほんとうによく分からない。
チャンピオンシップへの執念の差、だろうか?

終盤、ナダルの右ひざに異常が出たことも
影響したのかもしれない。

チャレンジシステムという今回から導入された
電子的な判定システムも、ゲームの綾を作っていたと思う。

フェデラーのチャレンジがはずれ気味だったのに対して、
ナダルのチャレンジは、ここぞというところで当たっていた。
冷静なフェデラーがめずらしく、システムに文句を言っていたほどだ。

最終セットも、一度だけ、ナダルがチャレンジした。
結果は、ほんとうにわずかにアウトで、
チャレンジは不成功だったが、
あれが、もしも、髪の毛一つくらいでインだったりしたら、
試合はどちらにころんだか、わからないと思う。

このシステムの使用は、賛否両論だと思う。

試合の綾を作るという意味では面白いともいえるが、
ただでさえ疲れる試合に、さらに選手が疲れる要因を
入れているような感じもする。

ある判定は、ほんとうに微妙だったので、
電子システムの誤差がどれくらいなのかも気になった。

電子システムに対しては抗議できないというのも、
なんだか変な感じだ。

ぎりぎりのケースでは、明らかに、
人間の審判のジャッジとは食い違うようだったので、
普段からこのシステムを使って練習する必要もあるのでは
ないだろうか?

こうしたことを考えると、これまで同様に、
人間の審判の範囲で閉じたほうが、
すっきりするような気もするのだが。

最後のボールをスマッシュした後、
芝の上に倒れこんだフェデラーの姿からは、
ほんとうに全力を尽くしきったという感じがよく伝わってきた。
とほうもなく苦しい試合だったと思う。

ナダルのスタイルは体力を使うので、
故障が心配されるが、来年まで元気でいれば、
いよいよフェデラーも危ないと思うが、
今はとりあえず素直に、5連覇の偉業を讃えたい。

おめでとうございます!!!
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