日々の寝言~Daily Nonsense~

グラン・トリノ

クリント・イーストウッドの
遺言のような映画だ。

人気はあるらしい。

確かに、やりたい放題で、
突っ込みどころは満載ながら、
渋く、素敵に、かっこいい。

しかし、ラストには
すごく違和感を感じた。

姉のレイプ、そして師と仰ぐ人の死と
引き換えに手に入れたグラン・トリノを
あんなに簡単に、嬉々として
運転できるものだろうか?

せめてあと10年、
男を磨いて一人前になって、
姉も家族も幸せにしてから、
というのならわかるのだが・・・

10年後、タオに子供が尋ねる。
「どうしてお父さんはこんな古い車に乗っているの?」
タオが笑いながら答える
「それは・・・」

というラストだったら
良かったのになぁ・・・

最後にかかったテーマ曲
Jamie Cullum の Gran Torino
は、とてもよかった。
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