週3回の娘宅訪問は、いまもつづいています。
最近ではすっかりルーティーン化して、あまり苦にはなりません。(行きは夫、帰りはわたしが運転して、ずっとノリノリで音楽を聴きます。)
着いたら赤ちゃんと精力的に遊び、ベビーカーで外に連れ出したりもします。
でも、アラ古希のわたしにとって、この日常が正直なところ「いっぱいいっぱい」なのであって、そこにプラスアルファが加わるとたちまちコップの水があふれます。
近くのサ高住(サービス付き高齢者住宅)に住む94歳の母が体調を崩し、今日は近くの病院に連れて行くことに。
娘のところに行かない日(火木土日)は貴重な休養日なのに、と恨めしい。
大混雑で、全部で3時間以上かかりました。
その間、認知症気味の母は文句の連続。
「なぜ病院に来ているのか、私はどこも悪くないのに。いつまで待つのか。これに何の意味があるのか」などなどと。
イライラしたし、途中からは返事をしないで無視。
ようやくすべて終わって会計もすんで、すぐ近くの薬局でクスリをもらうことに。
プリプリと先に立ってドアを入っていくと、うしろでドーンと音がしました。
ふりかえると、母が平らにのびています。
入り口の段差につまづいて転んでしまったのです。
90代の老人が平らにのびているすがたは衝撃的です。
薬局のスタッフもかけよって助け起こしてくれたけれど、わたしはあまりのショックで泣いてしまいました。
「これって、これって、too much だよぉ...」と。
さいわい骨折など重大なケガはなかったし、母はケロリとしていたし、わたしもすぐに落ちつきました。
午後は、駅ちかくのお気に入り喫茶店(星乃珈琲)で、まったりと過ごしました。
「どうどう。あんまりテンパッテはだめよ。あんたがつぶれたらどうしようもないんだからね」と自分に言い聞かせながら。