瀋陽市内の市政府広場。
何年前からだろうか、こうやってLED電飾に彩られた柱が煌々と広場を照らすようになったのは。
そして、その灯りの下では、いつものように群れになって踊る人々やスケボー少年、ゴーカートを乗り回す子どもらで賑わっている。
まばゆい光と街中に響き渡る音楽は、一大テーマパークのようでもあり....
喧騒と人ごみは祭りのようでもあり....
中国には、このような広場や公園がたくさんあるが、元気いっぱいの庶民たちを見ていると、悩んでいるのがバカらしくなるほど、エネルギーを感じる。
さて、私がお気に入りのこのスポットなのだが、久々に来てみると、ある異変が...。
以前は、赤や青や黄色や緑といったカラフルなライトで、山水画のような美しい風景や模様を映し出していたと思うんだけど....なんだかなぁ~、圧が強いというか、おしつけがましいメッセージに一面覆われていた。
まあ、ここは市政府広場だし、言ってることはごもっともなんだけど、仕事も終わって、ほっとひと息のところに、「倹約」って言われても、なんか気が萎える。
中国に限らず、最近、あっちでもこっちでも、内向きで押しが強い風潮になっているのが気にかかる。
時代は、揺り戻しがあるのが常だが、過ちを繰り返してはいけない。
このザワザワした気持ちが、ただの取り越し苦労であればいいのだが。