飛来飛去 ~風の吹くまま~

中国・遼寧省瀋陽在住歴十数年。
最近ネタぎれ気味ですが、何気ない、でも誰かに話したい日々の発見を綴ります。

オリンピック後遺症

2008年08月26日 | 2008北京オリンピック


オリンピックが終わって、なとなく気が抜けた感じがするのは私だけではないらしく、今朝の新聞には「オリンピック後遺症」「オリンピック後症候群」などと題した中国人の心理面を心配する記事が載っていた。

まだまだ名残惜しい気もするので、今日はオリンピックで気になった選手の記事を勝手に紹介することにする。
(記憶違いのところがあったら、ごめんなさい。)

一番心に残っているのは男子射撃のエモンズ選手(米国)。
この選手、決勝の10発のうち、第9発目まででダントツのトップ。

“よほどの事”がない限り、金メダルは確実という最後の1発。
その“よほどの事”が起きてしまった。
彼が打った玉は、なんと4.4点。10点満点の4.4点だ。
決勝に残る一流選手は、大体的の中心近くの9点台、悪くても8点台。
「4.4」なんて、あり得ない!
彼はこれでメダルを逃し、4位になった。

実は、彼、アテネ五輪でも同じ失敗をやっている。

優勝目前の最後の1発。
彼が打った玉は的にマークされなかった。

なんと彼が打ったのは、隣りの的だったのだ。

「射撃王」と言われながら、2大会連続のこの失態。
わざとじゃないかと思うぐらいあり得ないこの状況に直面した彼のことを思うと、言葉がない。

試合後、観客席で応援していた奥様と抱き合う姿、奥様の優しい微笑みが印象的だった。


次に挙げるのは、女子競泳で3種目金メダル、しかも、全て世界新記録を出したオーストラリアのライス選手。

フェルプス選手の8冠ばかり騒がれているが、この人、もうちょっと注目されてもいいんじゃないの?っていうぐらいすごい記録。

ライス選手は「オリンピックに専念するため」、恋人と別れたそうだ
別れた相手もオーストラリアの競泳五輪代表。

その結果、彼女は金3つ。彼(サリバン選手)は銀2つ、銅1つ。

う~ん、やっぱり女性はたくましい...?
更に、フェルプス選手との恋の噂まで出てるんだから、只者ではない。
確かに、美人だけど。


次にドイツのチュソビチナ選手。女子体操・個人種目別跳馬の銀メダリスト。
彼女は33歳のママさん選手。

中国の女子選手を見ても分かるように、「まだ子どもじゃん!」っていう選手が金メダルを獲っちゃう体操競技で、どう見ても彼女は異色の存在だ。

ウズベキスタン出身の彼女。
92年のバルセロナ(その時は旧ソ連合同チーム)、96年アトランタ、00年シドニー、04年アテネと16年現役。
スゴすぎる!

ドイツに移ったのは、難病を抱える息子の治療のため。
息子のためにも賞金をかせぎ、戦い続ける母。
尊敬に値する。


女性アスリートばかりに目が行って申し訳ないが、もう少しお付き合いを。


アフガニスタン唯一の女性選手、ルビナさん。
陸上100メートルに参加した。
イスラムの戒律が厳しい国なので、スカーフを巻き、長い黒のパンツを履いて。

(余談だが、陸上の女子選手のユニフォームはいつからあんなに露出が多くなったの?やっぱりあっちの方が記録が出るのかな?イスラム圏の人達はあれをどう思っているんでしょう?水泳は露出が減ってるのにね。)

ルビナさんのオリンピックは命がけ。
もし派手に注目されたら、旧タリバンの武装勢力に狙われるかもしれないからだ。
アフガニスタンなどでは、まだ女性が表に出ることを良しとしない人達がたくさんいる。
現に、ルビナさんが代表に決まったのは、開催2週間前で、本来出場するはずだった選手は突然失踪した。

よくスポーツ選手は「命がけで戦う」とか「死に物狂いでがんばる」とか言うけど、スポーツをやるだけで本当に命を狙われる国があることを知った。

同じように、戦争の続くイラクからやって来た選手たち。
「次のオリンピックまで生き続けられるかと思っていたので、参加できて嬉しい」
この言葉は重過ぎる。

中古の靴でも、おそろいの綺麗なユニフォームが無くても、堂々とした姿にオリンピックとは何かを考えさせられる。


確かに、お金がなければ、いい環境でトレーニングができない。優秀なコーチも雇えない。海外遠征も回れない。

じゃ、たくさんお金をかければ、金メダルが獲れるのか?

裕福になれば、ハングリー精神が無くなったと言われる。
(日本の野球や男子柔道のようにね)

一体どうすればいいのか?

日本はスポーツに対して国の援助が少なすぎる。私もそう思う。

でも、“国”が力を入れて育てた選手が良い結果を出せなかった時、みんな不満を言わないだろうか?
“国”が育てた選手が一躍有名になり、スポンサーから多額の収入を得るようになったり、海外へ移籍したりしたら、みんな不満を言わないだろうか?

それはそれで、問題がありそうだ。

最後に、各国メダリストがもらった(もらう予定?)おもしろ副賞。

北朝鮮・・・車1台。
(ガソリンも付けてくれるのかなー?)

ベラルーシ・・・ソーセージ一生分。
(どうやって支給されるんだろうか?毎月送られてくるのかな?一生って、誰が管理?)

ドイツ・・・ビール毎月50リットル無料。
(ん~、うらやましい。でも、これもどうやって支給されるの?チケット?)

インド初の金メダリスト・・・列車の1等席、生涯乗り放題。
(地球何周分乗れるのかな?)

モンゴル初の金メダリスト・・・電話番号(?)
(携帯電話じゃなくて“番号”。ちなみに、9999-9999。皆でお祝いメッセージを!)

日本のフェンシング・銀メダリスト、太田選手のインタビューでの一言。
-メダルを獲って変わったことは?
「協会が車で家まで送ってくれました。いつもは日暮里経由なので」
(これが現実です。)

四年後...

2008年08月25日 | 2008北京オリンピック


四年に一度のオリンピック。
いろいろ問題はあるにせよ、毎日伝えられる選手達の活躍には、一喜一憂。

日本の金メダルだと、感動度1位はソフトボール。2位、北島康介選手。3位、谷本歩実選手。
開催国にいるのに、ソフトボールの決勝、準決勝は中継が見られないという悲しさもあったが、2日間で3試合、しかも延長も含め、1人で投げ抜いた上野投手の気迫は、パソコンのテキスト速報からも十分感じられた。

あとレスリングも良かったし、中国の世界ランク1位に勝ったバドミントン・女子ダブルスもよかったし、最後の陸上・男子4×100リレーも...全ての選手に拍手を送りたい。




中国選手は多すぎて、一言では語れないんだけど、この3年半で、正直、日本選手よりたくさん見る機会があったから、選手一人一人に親しみもあるし、思い入れもある。

確かに、日本の選手と中国の選手は、環境も待遇も違う。

中国にとって、スポーツ選手は“国のもの”。彼らは他の仕事は一切せず、競技にだけ打ち込んでいる。

でも、期待されて、当たり前のことを当たり前にやることほど難しいものはない。

今回のメダリストの中にも、この4年間に怪我をしたり、大会でいい成績が出せなかったり、一度引退したりしている選手がたくさんいる。

また、長年努力し続けた素晴らしい選手でありながら、五輪直前に代表を落とされて(ライバルに研究し尽くされている等の理由で)、日の目を見なかった選手もたくさんいる。

私達は4年前のオリンピックと今のオリンピックの結果しか見ていないから、何とでも言えるけど、4年間って長いよね。

ヤワラちゃんは、金メダル獲って、ママになって、復活してるんだからね。
子どもの成長を見ると、やっぱり4年って長い。

今回のオリンピックでは、30代以上の選手、特にママさん選手の活躍にも目を見張るものがあった。

柔道の52kg級金メダリストの洗東妹選手。
ほとんどが10代の体操競技で銀メダルを獲ったチュソビチナ選手。
女子マラソンも金銀銅は30代。メダルは獲れなかったが、シモン選手も現役で頑張っている。

そんなに激しいスポーツをやっていなくても、普段の生活でも30歳を過ぎると、あちこち衰えを感じ出す。
それに加え、子どもを産んで、体重を抑え、体力をつけるのだから、並大抵のことではない。


ところで、私はこの4年何をやってきたのか...と考えると、情けなくなるので、未来に目を向けることにする。

4年後、何をやっているのか。

まずは今日の私を変えるところから始めないと。




(劉翔選手もこのようにゴールを駆け抜けたかっただろうなぁ)

※写真は瀋陽の市政府広場のオブジェ。

観戦!

2008年08月19日 | 2008北京オリンピック
行ってきました!瀋陽のオリンピックスタジアム。

男子サッカー、日本×オランダ戦。



チケットを譲っていただいた方とも無事に合流でき、交通規制の厳しいスタジアムまでどうやって行こうかと思っていたところ、偶然知り合いの方と会い、送っていただき、本当にスムーズに到着できました。
(お世話になったみなさん、感謝、感謝です!)

スタジアム周辺は武警の人が並んでいて、厳戒態勢といえばそうなんだけど、チケットのチェックも荷物検査も結構すんなり終わって、警察の人もボランティアも親切でした。

ダフ屋もうろうろしていましたが、あのチケットはちゃんとコンピューターに反応するんでしょうか?


スタジアムに着くと、人、人、人。

「こんな試合、見に来るのかなー」と、正直思ってたんですが(中国戦じゃないので)、ほとんどは中国人のお客さん。

日本の青いユニフォームの人を見ると、何故かほっとします。

スタジアムは新しいので、とってもきれいで立派だったんですが、チケットに東西南北のどの門から入ればいいか書いていないので、ちょっと不便でした。

結局、私たちは入り口とは反対の席だったので、ぐるっと半周することに。



監督とかがいるベンチ側のちょうどセンターラインの所で、とっても良い席でした。

やっぱり生で見るグラウンドは最高!!
(芝生はちょっとぼろっちい感じなんですけど)

実は、私、その昔、「キャプテン翼」にハマりまくって、地元でキリンカップの試合が行われた時、ブラジル選手を追っかけて、サインをもらったことがあるぐらいサッカー好きで、「高校では、サッカー部に入るんだ!」と言ってたことも...。

でも、所詮、漫画からの影響なので、今の日本の代表選手、全然知らないんです...ごめんなさい。


まあ、それはともかく、相手は強いオランダだし、決勝トーナメントの夢も絶たれていて、しっちゃかめっちゃかやられたら、どうしようかなと思っていたんですけど、日本チームもそれなりに見せ場を作ってくれて、楽しむことができました。

中国人はオランダの味方なので、完全アウェーでしたけどね。

中国のお客さんの中には、熱狂的なオランダファンもいるんでしょうけど、どう見ても、ウェーブやブーイングで盛り上がることを楽しみに来ている人が多いような...。

ウェーブのタイミングにはちょっとついていけませんでした。

まあ、中国戦ではなかったので、みなさん“文明”的で、騒いだり、暴れたりしている人は見ませんでした。

この試合がオリンピックの最終戦だったので、試合が終わった後、日本チームの選手達はスタンドのお客さんにおじぎをして挨拶したんだけど、数少ない日本の応援団たちはみんな暖かく拍手で応えました。

報道によると、代表チーム内ではいろいろ問題もあったようで、全敗したことは事実なんだけど、やっぱり私は頑張った選手たちに拍手を送りたいし、そう思う日本人が多いってことじゃないかなー。

特に、外国に住んでいると、こうやって自分の国の代表がやってきて、自分も一緒になって応援できることに、言葉では言い表せない感慨を覚えます。

こうして実際にスタジアムに足を運んで、自分の目で見、肌で感じたことで、オリンピックに参加した感がぐっと増しました。

(こうたんさん、本当にありがとうございました)


流行

2008年08月19日 | 2008北京オリンピック
オリンピック前あたりから、こんな物が流行っている。



国旗とオリンピックの小旗をひらひらさせた車。

特に、結婚式の車に付けるのが“おしゃれ”なんだとか。


今年の8月8日は8並び。旧暦も7月“8”日で、おまけに北京オリンピックの開幕式というわけで、それに合わせて結婚ラッシュ。

北京では、結婚届の予約だけで1万6千組、瀋陽でも3千組以上のカップルが登記(結婚届)を行ったそうだ。

人口が多い国とはいえ、こんなに結婚を待っていたカップルがいたのにビックリだが、めでたいことなので、皆様、お幸せに!
(因みに、この日は離婚届禁止といううわさがあったが、本当だろうか?)


話を戻すと、中国(瀋陽)の結婚式に、車の行列は付き物。

新郎新婦を乗せた車を先頭に、お客さんの車がずらーっと続いて、会場へ行くからだ。

日本のように現地集合でやってくるお客さんもいるが、こちらでは、まず新郎の家から新婦の家へ迎えに行き、更に新居をお披露目して会場へ向かうので、その人達を運ぶ車が必要なのだ。

もちろん、メンツがあるので、できるだけ高級な車を「どこから集めて来たの?」っていうぐらい並べる。

それらの車のミラーには「結婚式の車ですよ」という赤いリボンが付けられているのだけど、今年はそこにこの旗もひらひらさせているというわけ。

道路交通法的には、あまりこういう物を付けるのはよろしくないみたいだけど、たぶんオリンピックが終わっても、しばらくこの旗はなびいているんじゃないかな?

なんせクリスマスツリーをなかなか片付けないお国柄ですから。

追記)サッカーのドイツ戦が行われた日、ドイツの旗を付けた車を見たんだけど、どこであの旗を手に入れたんだろう?

常識

2008年08月13日 | 2008北京オリンピック
連日、オリンピックの熱戦から目が離せない。

中国での開催ということで、時差なく良い時間で楽しめると思っていたが、どうやらアメリカの放送局の権利が強いらしく、水泳の決勝が午前中だったり、バスケの試合が夜11時過ぎだったり、仕事をしている人間には見づらい競技もある。

もちろん中国では中国が活躍しそうな試合を中心に生中継するので、必ずしも自分が見たい試合が見られるわけではないが、日本人選手が活躍した日は、翌朝の「とくダネ」でチェックしている。
(昨日も楽しみにしていた柔道の試合が、いきなりフェンシングに変わった)

その代わり、重量挙げとか、今まであまり見なかった競技の面白さも分かって、新しい発見もある。


それはさておき、日本のニュースで、開幕式に赤いドレスを着て歌った女の子が口パクだったと報道されている。

歌は別の7歳の女の子が歌って、録音したものだったということだ。

「偽装」とか「過剰演出」とか、新聞の見出しもなかなか厳しい。

でも、私から見ると、「何をそんなに驚いてるの?」って感じ。

こんなことは、中国ではよくあることだし、そんなに罪悪感もないと思う。
(もちろん中国人の中にも反対の人はいる)

むしろ、演出の当事者たちは、良かれと思ってやっているのではないか。


例えば、スピーチコンテスト。

とっても上手に作文を書く人が、発音もよく、いいパフォーマンスが出来るとは限らない。

ある人が書いた作文を別の人が読んで、それで優勝できて、学校の名誉になるなら、それは“アリ”なのだ。


こういうことを「悪」とみなす日本人の常識では考えられない“常識”が、中国にも、そして、世界にもある。


これは中国人が決めたことではないが、野球のオリンピックルール。

始めに公開した選手リストを試合5分前に2人まで代えてもよく、(今朝の「とくダネ」の小倉さんの話によると)お金を払えば、もう一人代えてもよいそうだ。

これに星野監督は激怒!
日本は正々堂々と行くという。


日本人の潔さ、武士道のような精神、フェアプレーは本当に美しいが、“国際舞台”で戦っていくには、厳しい壁も感じる。
複雑なところだ。


昨日の谷本選手の一本勝ち。
中国の習慣に慣れてきたとはいえ、やはり日本人の私は、こんな清清しさが心地よい。


開幕!

2008年08月10日 | 2008北京オリンピック


オリンピック開幕しましたね!

瀋陽は、サッカーの会場となっているけれども、街の中は特に“オリンピッ~ク~”という感じは無い。

青年大街という大通りをはじめ、スタジアム周辺の交通規制、警備の軍人の行進などを除けば、いたって普通どおり。

でも、せっかくオリンピックイヤーに中国にいるんだから、何か記念の物を残そうと、カウントダウン時計を撮りに行くことにした。

8月7日に、オリンピックまで「001」日を撮ろうとはりきっていたんだけど、その日をすっかり忘れていて、カメラを持っていなかった

でも、やっぱりあきらめきれず、8日の当日、市政府広場へ。

市政府広場には↓こんな聖火のオブジェがあり、ここに時計が付いている。



気温32度の強い日差しの中、バスを乗り継いで広場へと向った。

オブジェの前に到着し、さて、写真を撮ろうかなと思ったら、何だか時計がおかしい。

「0日」となっていなければならないのに、「22日」になっているのだ。

「どういうこと?」と思ってよく見ると...

「聖火リレーが遼寧に到着して22日」

これは、聖火リレーのカウントダウン時計で、聖火リレーが到着してからは、逆にに時計が動いていたのだ。

私のうっかりぶりはいつものことだが...

市政府にはオリンピックを記念して作られた物が他にもあるので、気を取り直して、こちらを写真撮影(また公開しますね!)

それから、ちょっと買い物して、うろうろしていたら、ふと思い出した。

「確か体育局にもカウントダウンのがあったはず」

そこからバスもちょうど良いのがあるし、方向転換して、体育局へGO!

汗だくで満員バスに揺られ、やっと到着し、記念撮影

そんな所で写真を撮っている人なんて、だーれもいないんだけどね。


でも、この看板、日にちだけで、時間を表すデジタル時計は付いていない。

ってことは、これから毎日「0000日」なのかな?

でも、正真正銘、「オリンピック開幕まで1時間30分」に撮影ですから!

加油!

2008年08月05日 | 2008北京オリンピック
今日は日本のみなさんに、北京オリンピック“公式”応援ポーズをお教えします。

といっても、中国のですが。


では、まず、かけ声。


「がんばれ」は中国語で「加油(ジャー・ヨウ)」

ですから、「中国加油!」(チョン・グォ・ジャー・ヨウ)

覚えましたか?


次は、手のポーズ。

「中(チョン)国(グォ)」と言いながら、手を2回たたきます。

それから、「加油」で指をにして、両手を前に伸ばします。
(エド・はるみさんの「グ~」の感じですが、顔は普通で結構です。)

もう1回「中(チョン)国(グォ)」と言いながら、手を2回たたき、次は手をにして、「加油」と両手を上に伸ばし、万歳の格好をします。


できましたか?

「中国」「加油」「中国」「加油


後は適当に繰り返し。


「中国」のところを1つ「奥運(オゥ・ユン)」(オリンピックの意味)に替えるパターンもあります。

応援したいもの(人)を適当に入れ替えれば、何でも応援できます。


例えば、この前地震があった四川省を応援したい時は、「四川(ス・チュァン)加油!」


「日本」は中国語で「Ri ben」ですが、発音が難しいので、「ニッポン」でも、リズムは合います。

「ニッポン加油!

テレビを見ながら、皆さん、このポーズで応援してみてくださいね。

テーマソング

2008年08月05日 | 2008北京オリンピック
オリンピックまであと3日。

私の頭の中は「北京歓迎ニー」の歌がグルグル回っている。

この歌は北京オリンピック“イメージソング”の“一つ”で、ニュース番組とかの最後によく流れている。

北京オリンピックのテーマソングには、たくさんの応募?があって、いろんな歌がある。

その中から1つ公式ソングが決まる?(決まった?)らしいのだが、よく分からない。

とにかく、1年ぐらい前からオリンピックのいろんな歌が披露されている。


日本ではNHKと民放各局全てが五輪特別番組をやって、それぞれにテーマソングがあるので、どうもその歌のイメージが強い。

どんな歌というより、「誰が歌うの?」という方に関心が向けられる。

因みに、今回は、ミスチル、嵐、SMAP、レミオロメン、福山雅治、EXILEという顔ぶれだ。


中国でも、もちろん、「開幕式で誰が歌うのか?」ということは、ずっと話題になっているが、私の印象では、「みんなで歌う」-これが中国の基本じゃないかと思う。

さっきの「北京歓迎ニー」の歌もジャッキーチェンを筆頭に、中国(香港、台湾)のビッグスターが何十人も登場する。
(ビビアン・スーも出てるよ!)

「We are The World」みたいに、一人がちょっとずつ歌って、サビは大合唱。


中国って、何かの賞を決める時、どうも1人(1つ)に決めきれないところがある。

いろんな“事情”があるんだろうけど、「結局、誰が1番なの?」って感じ。


今回のオリンピックのマスコットも、パンダ?猿?と色々推測されて、結局、5つ(5匹?5人?)だし。


そういうわけで、テーマソングもいっぱい、歌う人もいっぱい、これが中国らしくって、いいんじゃないかと、私は思うのだが。


(日本の「公式応援歌」を歌う「BAND FOR "SANKA"」は11名のアーティストが参加している)

リサイクル?

2008年08月04日 | 中国・瀋陽 暮らしの中から
瀋陽ではごみの分別をしない。
何でもかんでも同じビニール袋に入れて捨てる。

でも、ペットボトルや古新聞は売ることができるので、みんな別に集めている。

車に乗っていると、信号待ちの時、物乞いが寄って来ることがあるが、空のペットボトルを振りながら近づいてくる。

お金じゃなくても、ペットボトルでもいいからちょうだいということだ。
ペットボトルでも積もり積もれば、そこそこの現金になる。


先日、三好街を通ったときのこと。

三好街は瀋陽の秋葉原と言われている場所で、コンピューターや電気製品の店が集中している。

だから、いつも人が多く、特に、若者が多いので、そういう人達向けにチラシを配る人もたくさんいる。

コンピューター機器の案内とか、専門学校の紹介とか、そんなチラシだ。

日本でもそうだと思うが、チラシを配っても、なかなか受け取ってもらえなかったり、たとえ手にとっても、チラッと見て、ポイっというのが多い。

当然、道路は散らかるが、配る方も商売なので、仕方が無い。


その日も相変わらずチラシを配っている人がたくさんいた。

が、そんな中、不思議な行動をしているおじさんがいた。

通行人に声をかけ、何やら紙をもらっている。

声をかけられた人も、別に嫌そうな素振りも見せず、おじさんに紙を渡していた。


そう、このおじさんはチラシを集めていたのだ。

しかも、チラシを配っている人から、数メートルと離れていない所で。


きっとおじさんは紙を集めて売るのだろう。


それにしても、こんな手っ取り早い“仕入れ”って、アリ?


環境に優しく、おじさんも儲かり、いいことずくめのリサイクル?なのかなー。