飛来飛去 ~風の吹くまま~

中国・遼寧省瀋陽在住歴十数年。
最近ネタぎれ気味ですが、何気ない、でも誰かに話したい日々の発見を綴ります。

久々の結婚式

2016年10月16日 | 結婚式

4ヶ月ぶりの更新。すっかりご無沙汰です。

無事に1年間の授業を終え、卒業生を見送り、灼熱の夏をオリンピックとともに“熱く”過ごし....

そして、また新学期が始まるという....相変わらずのローテーションで、特筆する事が有りそうで無さそうなそんな日々を繰り返しております。

とりあえず、おかげさまで、元気です!

 

晩秋というより、もう初冬のような冷え込みの朝もある瀋陽ですが、9月、10月はやはり1年でも過ごしやすい季節。

中秋、建国記念日の連休も重なって、例年結婚式シーズンです。

私も友人の結婚式に参加してきました。

 

披露宴会場のホテルの入口で車から降り、友人たちからのクラッカーの紙吹雪を浴びる新郎新婦。

「本当は結婚式なんて、派手な事はしたくないんだけど、やっぱり親がね~」

親に甘えた今どきの若者とは違う落ち着いた雰囲気の二人らしい温かいムードに包まれていました。

 

 

バージンロードはこんな感じ。照明でブルーに見えますが、淡いピンクで新婦の可愛らしさにぴったりです。

宴会場の中央に設置されていて、こちらの結婚式では一般的なスタイル。

新婦が父親と腕を組んで入場する姿には、やはりウルッとくるし、普段大人しい新郎が大きな声でプロポーズの台詞を叫ぶシーンには、思わずこちらもはにかんでしまいました。

 他の結婚式ではあまり見た事がないベールボーイ&ガールも可愛らしく、司会者からのインタビューにどぎまぎして、参列者の笑いを誘っていました。

それから、新婦のお礼の挨拶では、「今日はお礼を言いたい事が3つあります。まず、第一に・・・・」と、教師の“職業病”を隠せない感じのスピーチも彼女らしくて、本当にほっこりさせてもらいました。

 

ところで、今回の新婦は、私の昔の職場で知り合った友人なので、他の参列者の中に知っている人は誰もいません。

それで、うちの相方も一緒に連れて行くことにしました。

ほとんどの人には招待状も無く、座席もざっくりとしか決まっていない中国の結婚式では、誰かを誘って連れて行ってもさほど問題ではありません。

他の友人から又聞きした人がお祝いに駆けつけても大丈夫!(もちろん、ご祝儀は包まないといけませんが)

 

しかし、座席が決まっていない分、わたしの様な立場の人間は、どこに座ればいいのか、本当に心細くなります。

とりあえず、新婦側のテーブルの辺りをうろうろしながら、様子をうかがい、何となく主賓や親戚の辺りから一歩引いた位の所に腰掛けました。

この時は、まだ新郎新婦の到着前。もちろん、お式もまだ始まっていないのですが、テーブルの上に置いてある飲み物(コーラやスプライトの2ℓ入りのペットボトル)を飲んだり、キャンディーやひまわりの種を食べたり、みんな既にわいわいやっています。(過去記事をご参照ください)

隣りのテーブルのおじさん達も楽しそうにおしゃべりしています。

 

と思ったら....

 

 

みんなでトランプに夢中!

しかも、ビールケースを台にして!

 

中国の人は、本当にトランプ大好きだけど、「結婚式にトランプ持っていこう!」っていう発想が日本では有り得ない。

そろそろ新郎新婦が到着するかなと、私たちが入口にお出迎えに行こうとしても、このおじさん達はお構いないし!

そもそもこの人たちは、新郎新婦とどういった関係なのでしょうか?

 

今まで出席した披露宴では大体300~400人ぐらいの規模のものが多かった気がするのですが、なんでこんなに参列者が多くなるかと言うと....

親戚は父方・母方のおじさん、おばさんに始まり、いとこも一家揃ってやってくるし、日本だとあまり出席しない遠縁の人も駆けつけます。

それに、現在の同僚や大学時代の友人の数も日本より多い上に、ご近所さん、両親の会社の同僚、両親の同級生といったよく分からない人たちも普通にやってくるのです。

両親の同級生なんか、ほとんど新郎新婦そっちのけで、勝手に同窓会気分で盛り上がってるし....

単にみんなが集まるための口実のような....

今回、私たちが同席したテーブルは新婦の母親の同僚の人たち。

初対面の完全アウェーなんだけど、みんな親切で、仲良くビールをついだり、料理を取ってくれたり。

まあ慣れれば、この適当でにぎやかな結婚式も悪くないな~と思うんですが、初めて日本から来た人は本当にびっくりすることの連続だと思います。

 

そして、一通りセレモニーが終わり、新郎新婦が自分たちの席に回ってきて、お客様にたばこの火をつけたりする儀式が終われば、新婦側から自由解散!

所在無い私たちも、慌しく客席にご挨拶して回る新郎新婦を眺めながら、早めに失礼しました。

 

宴が続く中、こうやって“おもてなし”の気持ちで山積みされた料理を放置して、三々五々帰って行きます。

 

「結婚式がこんなに大変なものだとは思わなかった~」と疲れた様子の新婦さん。

準備から当日まで本当にお疲れ様。そして、お幸せに