夏休みが終わり、瀋陽に戻って2ヶ月ほど経ったので、日本から持って来たお菓子も無くなってしまった。
それで、ネットショッピングでチョコを購入することにした。
今までは、比較的近所の輸入品を扱う高級スーパーで、賞味期限切れ間近の割引商品をたまに買っていた。
しかし、先月、そのスーパーに行ったら、見事に潰れていた。
「最近、品揃え悪いな~」とは思っていたし、お客さんが少ないことも分かっていたが、お昼は近くの銀行員達で賑わっていたので、まさかこんなに早く潰れるとは思わなかった。
中国ではネットショッピングが完全に定着し、小売店は苦戦している。
うちの学生たちも、買い物はほとんどネットのようので、学内の荷物の受取所も拡張された。
そんな状況なので、私もその辺のスーパーに置いていない物はネットで買っている。
だから、今回も何のためらいもなく、自然の流れで、ネットでお菓子を購入した。
注文が終わり、その店が発送したら、宅配便から配送状況がメールで届く。
アプリでも配送状況が分かるので、毎日チェックしていた。
私の荷物は上海から発送されていて、2~3日で届く見込みとのこと。
しかし、何日経っても、情報が更新されない。上海で止まったまま。
さすがにおかしいと思い、5日目に宅配業者に問い合わせた。
すると、どうも荷物が行方不明になっているらしい。
発送元に連絡して確認して欲しいというので、お菓子を注文した店にメールを送ってみることに。
返事はすぐに帰ってきた。
「荷物は紛失してしまった。在庫もないので、キャンセル手続きをしてください」
えーーーー?!
今まで、道端に荷物を放り出して仕分けをしているバイク便の人を見て、「こんな雑な仕事で、荷物大丈夫かな?」と思うことは度々あったが、まさか自分の荷物が無くなるとは!
しかも、発送直後で、どこでなくなったのかも分からない。
今まで何度もネットショッピングをしたが、荷物が届かなかったのは初めて。
仕方ないので、キャンセル手続きをした。(お金はすぐに戻ってきた)
しかし、お菓子が届くのを心待ちにしていた気持ちは抑えられず、別のお店に同じ物が無いか探してみた。
日本の輸入品はとても高いのだが、幸い、手頃な値段で同じ物が見つかった。
早速、注文!ピッ!
数日後、商品発送の連絡が来た。
なんと、この前と同じ宅配会社で、同じ上海の営業所からだった。
もしかして......
店の名前は違うが、同じ人なんじゃないの?同じ宅配会社で大丈夫か?
不安は募るばかり...
毎日、配送状況をチェックした。
私の不安をよそに、荷物は着実に瀋陽に近づき、予定通り、到着した。
「あ~、よかった!今日授業が終わったら、チョコが食べられる!」
うきうきしながら、荷物を受け取りに行った。
受け取ったのは、小さな箱だった。
「こんな小さな箱なら、前回の時は、どこかで落っこちたのかも?」
と、変な納得をしながら、家路に着いた。
早速、箱を開けてみると、プチプチに頑丈に包まれた商品が出てきた。
?????
中から出てきたのは、見たこともない謎のヨーグルトキャンディー2袋。
日本の商品っぽいけども...私が注文したのは「いちごチョコ」10袋
「これはおまけで、商品は別?」と思い、箱の中をのぞいたが、小さな箱にはこれしか入ってない。
どういうこと?
関係ないが、このゆるキャラにも腹が立ってきた。
すぐに販売元にメールを送り、確認すると、倉庫の人が商品を間違えたらしい。
この商品は返さなくていいから、キャンセル手続きをしてほしいとのこと。
2回連続で、こんなことある?
もう、ちょっと笑えてきた。
キャンセル手続きも慣れたもの。「まだ在庫はあるの?」と聞く気にもならなかった。
毎日膨大な貨物が広大な中国を駆け巡っているのだから、こんなミスは氷山の一角だと思うが、自分がこんな目に遭うとは思っていなかった。
だからといって、今後もネットを利用しないわけにはいかないのだが、希望通りの荷物が届かないというリスクがあることも覚悟しないといけないなあ~