中国では一般的に、29日から3日間、労働節で連休だ。
それで、今週は土曜日まで平常通りしっかり仕事。
でも、学生達はすでに金曜日から実家に帰り始めている。
「土曜日はいったい何人出席するのだろうか?」といった具合なので、土曜日(月曜日授業の振替)はビデオを見ることにした。
いつもの教室では、ビデオが見られないので、視聴覚教室を借りなければならない。
本当は、1台ずつモニターが机に置いてあるLL教室にしたかったんだけど、残念ながら、空いていなかったので、パソコンとスクリーンが設置してある普通の教室になった。
画質がよければ、大きいスクリーンで見るのもいいんだけど、字幕がよく見えるか分からないし、何よりお昼の授業なので、室内が明るくて、スクリーンが見にくいんじゃないかと心配だった。
カーテンは付いているが、窓は南向き。スクリーンがよく見えるためには、部屋はできるだけ暗いほうがいい。
天気が悪い日は、それだけで部屋がずいぶん暗くなる。
「明日は晴れませんように。朝だけでも曇りますように」と願い続けていた。
私の願いが効き始めたのか、金曜日は長期予報に反して、天気が崩れた。
そして、今にも雨が降り出しそうな中、私は美容室へ。
以前にもらっていたパーマの割引券の有効期限が4月末までだったので、この日に行くと決めていたのだ。
いつものイケメン美容師に髪を切ってもらい、その後、助手のお兄ちゃんにロットを巻いてもらっていた時のこと。
頭にデジタルパーマの電線をたこ足のようにいっぱい繋がれ、身動き取れない状態の私に、助手のお兄ちゃんがこう言った。
「見て、見て、外」
「ん?・・・・・・・ん?」
思わず「今、何時?」と、私は聞き返してしまった。
なんと外は午後2時ではあり得ないほど真っ暗。
( ↑ その日のニュース写真。27日午後2時の瀋陽の街の様子)
パーマをかけている間に日が暮れたのか? いや、違う。 もしかして、今日が“日食”だったっけ?
頭の中が混乱するほど、不思議な空だった。
確かに私は数日前から、ビデオを見るために「暗くなれ、暗くなれ」と念じ続けていたが、ここまで暗くしろとは言ってないぞ!
それに時間も1日ずれてるし...
“怪物ランドの王子”なら、こんな“念力”では失格だ。
この真っ暗な空は30分ほど続いたが、私が帰る頃には、雨も上がり、明るくなった。
一体なんだったんだろう。
ちなみに、ビデオを見る予定の土曜日は朝から晴天
でも、カーテンを閉めたら、ちゃんと見えたし、画面も音声も途切れることなく、なんとか無事に出来たので、めでたし、めでたし。