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汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

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音楽レビュー 「プラネタリウム」大塚愛

2012年03月17日 | 音楽レビュー
プラネタリウム (DVD付)
大塚愛,愛,Ikoman
エイベックス・マーケティング

 

色とりどりの感情を感じる。それは、とても繊細な流れだ。穏やかなようでいて、とても激しい。それでも、心根は、とても静謐だ。まるで星空を見上げて吐く一息のように。彼女の感情の根幹には、サラサラとした蒼い寂しさがあるように見える。それは、必死に何かを掴み取ろうとしても、砂のようにこぼれ落ちていくような情景だ。何かを失う哀しみ。それでも、決して悲観したりせずに、穏やかに、そして優しく、この大きな世界を見守ろうとする意思のように。もしかしたら過去に彼女は何か、永遠のような、そんな夢を見ていたのかもしれない。そう、安らかな永遠を。この曲の作名が物語るように、それは、永遠を夢見るという、淋しげな感情のように聴こえる。自分という存在の儚さ。それは、プラネタリウムに映された星空のような幻の姿。そして、いつか風が吹けば砂塵のように散っていくかもしれないという寂しさ。彼女の持つ感情には、このような景色があるのかもしれないと思った。

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