波にもまれ 苦しみ
その手を照らす陽は 永遠に剥ぎ取られる
血に染まる表情 真綿を詰めた その安らぎは
永久に咲く花の 静かな日の 名残り
刹那に交わす その唇の 温かな感触
総ては終わりに向かう その手に遺る 愛でさえも
総ては無に帰すのだろう 遠く谺する あの苦しみさえも
触れていたいと 願うのは
愛おしさから湧き立つ 混沌とした感情
美しいその手に握られている 言葉は 擦れ違いの連呼
何も無いこの場所では 刹那の出逢いをも 悲しみに暮れ
跡形も無く消えて行く 波に沈むこの身体をも
もう何処にも その愛は届く事はないのだろう
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