儚い世界に 堕とされた
海鳴りの声音は 死へと誘い
淡い夢の陶酔を 舐め続け やがて意識の波に 呑まれる
肉体の蠱惑に揺れる あなたの表情に 融ける 瞬間
降りしきる雨に 打たれ 流れる涙の温もりを 感じた
手を取り 握り締める
冷たい あなたの瞳は もう戻れない 過ちの徴
記憶の闇に 抱かれ 重なり合う 身体の自惚れを 犯す
さざめく波に 言葉を失くし 枯れた 感情
暗い夢の途上に 幾つもの 積まれた瓦礫
繰り返される 罪に あなたの手は まだ温かくて
淡い夢と 非情な現実の狭間で 自我を見失う
虚ろな視界に うろ覚えの過去が 揺らめく
触れられないままの 素肌 切り離される 肉体の誓い
予期せぬ終焉 定まらぬ視点に 過ちは繰り返される
この眼に映る 炎 美しく歪む あなたの表情が
偽りの夢に 華を咲かせる
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