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汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 雨の日

2010年02月11日 | 初期中期の詩
雨だれに透き通る憂鬱を思い出して
水が滴るような淡い情緒の黄昏を
感じながら、揺れ動く言霊の旋律を
思い描いて、私は再び涙に暮れる

寒さが妙に心の奥底を這いつくばりながら
虚しさ溢れる風の音を聴いて
疲れ果てた鼓動のためらった息遣いは
湿潤した地の底を這うような憤りに満ちている

素朴な魅力は、猛々しい現実の抑止力に
あなたを導いて行くだろう
そして、壊れた玩具でもてあそぶように
雨の降る今日という一日を、魅力の失った
老婆を慈しみながら、
再び過ごしていくのだろう
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