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汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 耽美詩

2012年03月21日 | 初期中期の詩

儚げの花 抑揚する空

総ては堕ちていく この空間

淋しげな瞳 私を求める手

欲しいならあげる 命を 哀しみを

 

広げたあなたの腕に 身体を馴染ませる

悦びはいつしか 小さな焔に変わる

鼓動は脈打ち続け 私は身体を震わせる

淋しげな瞳の あなたの腕に抱かれ

薔薇の花は紅く染まる 

 

妖艶な唇に 重ねるあなたの唇 

冷たい雪のような 静寂

 

その指で 私の瞳を奪う

焔は揺れ 遠い視線の向こうに 影を造る

まるで淋しさを隠すように 垂れる滴の音

 

貪るように 白い肌に視線を這わせる

風に揺れ 散っていく木の葉

愛欲に塗れる 私の身体 儚げな瞳

私だけのもの あなたの心に触れたい

遠くに微睡む 夢は幻 暁の太陽

あなたの腕の中で 動けないままの人形

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みやすけの詩 耽美詩

2012年03月19日 | 初期中期の詩

弄ぶ 心を

身体を震わせ あなたを受け入れる

イメージは壊れ 欲望の兆し

理性は混沌の中で あなたを捜した

 

傷跡から 流れる血

白い肌に透けるように 紅く静寂を創る

あなたの視線は微睡み 私に手を差しだす

そして 何かを求めるように 私の唇に触れる

 

高まる鼓動 傷口が開き 痛みが突き抜ける

子宮は胎動を始め あなたを待ち受ける

無上を味わうたびに 傷口は膨れ上がり

血を噴き出す まるで生きているように

 

悦びと憂鬱が交じり合う 汽水域の狭間で

感情が戸惑う あなたが好き 抱き締めたい

何処までも昇天して 一つになりたい

 

愛は潤いを滲ませ 湿潤した傷口は

あなたを求めるが故に 更に裂け 拡がる

あなたは困惑に陥り 二人は唇を求めあう 

 

深い恍惚 命は鼓動する

あなたの愛に触れたくて 

やがて孤独の裡で絶頂を迎える

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みやすけの詩 暗鬱詩

2012年03月19日 | 初期中期の詩

遥か彼方に 太陽は昇る

暁の空 草花が揺れる まだ微睡む時間

 

あなたは一人 蒼空に視線を向ける

息吹の僅かな星空に 風の便りを探す

冷たい風 艶やかな花 揺れる夢の跡

 

小さな花 宇宙の孤独

あなたの瞳には 何が映るの

花の枯れた香りが この蒼空には満ちている

想像の中で 花は蝶になって 蜜を吸う

 

色とりどりの寂しさ 揺れる幻想を眺める

弛緩していく身体 まるで死にゆく時の感傷のよう

優しい言葉をかけられ 流れる涙のよう

 

一人一人の夢は まるで花の香りのように

季節の中を廻る 走馬灯の現実に 哀しむように

夢は儚さ 愛は幻 あなたは一人のまま

 

月の差す明かり 太陽は地平線を超える

鳥たちの囀り 轍の残る道 朝焼けの静けさ

総てが調和している 冷たい孤独の中で

あなたは蒼空を見つめ 微笑んでいる

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叙情の詩 ~生命という孤独~

2012年03月11日 | 初期中期の詩
 生きていくということ、幸せを見つけるということ、自由を夢見るということ。しかし、本能的に、何かを奪取することによって成り立つ世界の秩序。それぞれが孤独でいながら、それでいて、存在している。幸せの在り処は判らない。叙情をしたためることでしか、人間の存在は、ありえないのか。幸せを願う心が、窮屈になってきた。それは、幸せを夢見るということの不幸の連鎖か。一年が四季の循環の中にあって。人は、自身の存在意義を確かめようと強情になる。時に哀切に、時に傲慢に、生命は循環の裡に、一つの核心に迫る。それは、自分が存在しているという真実。それは、何ものにも代えられない真実。自分の認識の中で、世界は胎動し続ける。まるで夢のように、美しい詩は、創造されていく。孤独を愛するが故に、人は個人であり続ける。儚さも愛しさも胸に抱えて、意識は、波のように寄せては返す。命が揺れる。花のような朗らかさを抱えて。無数の支流は、やがて、一つの終着点に流れ着く。淋しさを抱えた一つの生命が、無数の歓びと悲しみを背負って、この場所に辿り着く。温かな本流へ。未知なる未来を想像しながら。
 一片の花弁、美しいものは儚さの中に。人は夢を見るからこそ、美しいものに惹かれるのか。幻想が細やかな、生きていくという苦渋に、小さな花が咲く。季節の循環の中で、生命は美しく咲き誇る。まるで夢を見るように。幻想の揺れる故郷を想う詩。絶えず繰り返し、命は、生命であり続ける。命は限りある航路を彷徨い、生命は永遠の愛の中で揺蕩う。
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みやすけの詩 耽美詩

2012年03月05日 | 初期中期の詩
これ以上 苦しまないで               
あなたの瞳に 悩ましい愛が渦巻いている             
それは 命が発する切なさのサイン          

生きることを欲する唇が 潤いを求めている
私を見つめるその瞳が 闇雲を恐れる 
愛の指針が 身体をまさぐる欲望に変わる
触れられない心を求める その瞳が
子供のようなあなたの淋しさが
悩める私を虜にするの
それは虚しさを避けるための 感情表現
あなたは私のもの

首筋に 指を滑らせる
まるで嫌悪を抱くように 愛らしい唇を開いて
感じるあなた 定まったまま動かない瞳
闇が光に変わる一瞬
何もかも忘れてしまいたい
どうか生きる意味を教えて

あなたの瞳は動かないまま
ゆっくりと 意識を失っていくのを感じる
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みやすけの詩 湿潤詩

2012年02月06日 | 初期中期の詩
透明な瓶の中 アリがもがいて苦しむ
越えられない 言葉と言葉
あなたは 私を見つめて 何かを呟く

身体の線に沿って 指を這わせる
冷たい氷 私を離さない 空虚な視線

剥き出しの肌に 紅い血が滴る
唇から 漏れる吐息
私の耳元に 流れる あなたの涙

ほとばしる水滴
脈打つ波紋は 彼方を行く
あなたは私の首を きつく締める
口元から 流れる唾液
甘い苦痛の中で 微笑む私

逃げ道を求めて 意識は彷徨う
あなたの腕の中で 息は浅く
恍惚と闇の狭間で 泳ぐ金魚のように
のた打ち回る

奇妙な響き ガラスのような透明さ
ここから出たい あなたの唇から
涙が溢れ 身体は溺れる
あなたの声に 微睡む視界が 泣いている
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みやすけの詩 湿潤詩

2012年02月05日 | 初期中期の詩
薄い氷の上で 身体はもつれる
ひび割れたガラス 蒼く潤う心臓の鼓動

あなたは小さく唇を開け 微笑みかけた 
私は 縛られた身体を 動かさないまま
あなたを見つめる 

赤い花が燃える 水の中で眠る熱帯魚
両手を抱えて 泣いている あなたはだれ?

雨に濡れた身体 Tシャツから透ける乳首
私を見下ろす視線 体の線に沿って 流れる水

私は動けないまま 熱くなる身体を見つめる
焔に包まれた棺が 私を待っている

這う舌先に 眼球が蠢く
無数の蛆のように ざわめく雨音
私の耳元で あなたの声に変わる

透き通る空気 生暖かい流れ 
雨音のように 近づく唇 
私の心の中まで 奪われた熱
もがく身体 出口を求めて 彷徨う吐息

あなたは嗤った 愛をすする口元に 滴る鮮血
薔薇の花のように 美しい愛を奏でる
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みやすけの詩 狂愛詩

2012年01月19日 | 初期中期の詩
遥か彼方から 舞い込む切なさが
雪の踊りに翻弄される
寒さに震えたこの身体が とても強張るから
あなたの温もりをください 命が消える前に

冷たい空は 漆黒の心
あなたは私の隣で 息を潜めている
泣き声を隠しながら

早まる鼓動は 雪の景色を憂鬱に
乱れる鼓動の 絶え間ない流れの中で
あなたと二人 夢の中へと行くの
降り止まぬ雪 時間の断絶の間に
愛は恍惚を迎える 時の早まる頃に
虚ろな瞳は あなたを捜しているの

どうにかして 心が早まる涙を 抑えられない
虚しいだけの愛をくれるだけの 優しさをください
無数の気泡が 浮かんでは消えて
孤独だけを残していくの
無情に流れるだけの人ごみ 景色は移り変わる
意味を無くした人形が 命を求めて彷徨っている
それでもあなたは 私の頬を撫でて
優しいキスをくれる 小さな愛を 絶えない欲望を
明日に咲く神話を
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みやすけの詩 安鬱詩

2012年01月18日 | 初期中期の詩
風が教えてくれるのは 寂しさの温度
雪の軽さが教えてくれるのは 微笑ましい笑顔の哀しさ
どれも全てが統一的で 色によって培養されている
形の無いものは生成され 心を空しくさせる
大人になる一歩手前で 花を見つけるときの儚さ
幽玄でいて 仄かな甘味のする現実に
ヒトは愛を求めて彷徨う 方向の判らない砂漠の上を
舵を取りながら進んでいく 儚い夢の跡地へと
赴くその姿は あの時の優しさのまま
あなたの背中を追ってここまで来た ありのままの姿を

果てしない夢の跡に 花は咲くだろう
繰り広げられる 生命の営みを 音も無く聴いている
彼は誰だろう この世界を支配する夕暮れか
果てを夢見る聖者の中に入って 安楽に入ろう
夢は途方もない空を想う 地球の涙を呑んだあなたに
祝福の言葉はかけられる 生命を駆ける馬よ
蒼空には無数の星が瞬いている 命の呼応に
さめざめと泣いているあなたは 小さな幸せを掴むだろう
星は涙を滴らせ 仄かな甘味の中で 明日を夢見ている
まるで赤子のような そんな原風景を 探している
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みやすけの詩 暗鬱詩

2012年01月14日 | 初期中期の詩
消えていく 消えていく
あの世は口を開けて 私を狂わせる
生命が騒ぐ 波が駆けていく 疾風のように
やがてそれは 一つの世界を呑み込む

愛するあなたを想うとき
熱が冷めるのを感じる 心の底からの「愛してる」
両手には咲き乱れる死の花が
蝋燭に火が灯るのを見て 嗤っている
声を立てて やがて大声になり 狂気と混ざり合う
熱いキスに 心が火照るように 視線は定まらないまま

追い打ちをかけるように 一つの命が爆発する
鮮血が輝き 身体中を妖艶に染める
抗い 競い ヒトは孤独を味わう
未知は背中を押して 私を崖から突き落とした
笑い声は絶え間ない風のよう 雨は降り続ける
古を想い 涙する 言葉を失わないように
あなたは私の手を離さない 淋しげな眼差しで
あなたは私の心を鷲掴みにする
助けて 助けて もがくたびに憎しみは 肉に食い込む
微笑むあなたの顔に そっと接吻を施した
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