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汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

果てのない夢

2015年05月29日 | 奇想の詩
小さく揺れる 子供の頃に流した涙は この宇宙を渡る
意志の無い 希望 闇を裂く光は 古の夢を崩壊させた
願いをかけて 明日の歌でさえも この場所には必要無い
欲望に絡められた その指は やがて大切なあなたを絡め 絞め殺す
小さきあなたは まだ夢の中を遊覧する
水面に顕れる 模様 それはあなたの願いと共に 潰えるだろう
果てのない 夢へと
様々な憶測が 限りの無い 未来へと羽ばたく時が来るのなら
この手の中で眠る 生命は やがて凄惨な世界へと目覚めるだろう
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死の気配

2015年04月25日 | 奇想の詩
月の輝きは 鮮やかなる 山茶花の園
穏やかな死の気配
降り注ぐ 流星の 琥珀の海に
虚覚えの声を捜している
動揺する 景色は より一層と 幸福に観える
弛緩する身体
想いの綾と 絡まった言葉に
縛られた 身体
輝きは 失われた
壊れ行く時間 花が咲き誇り 躍動する雨粒
降り積もるのは 死した 生命の寂しき澱
虚ろに 時は流れて
千切れた 折り紙を掻き集める
その一片一片の 言葉の交わりに
零れて行く 現実
すべては終わりの中で
奏でられる
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翳す炎

2015年04月25日 | 奇想の詩
月の影に 翳す炎の色
赤い誘惑の 瞳が 滴る涙を欲する
その爛れた手を 招いて
貪欲の泉に 引きずり込む
掌握された手は 水に飢え 懇願する
救いを求めるように
落ちて来る 血潮を浴びながら
絶対安心の裡で 絶命する
妖艶なる瞳に 唆されて 堕落するように
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祈り

2015年04月25日 | 奇想の詩
静けさの中で 祈る
この願いは 果ての無い 砂漠のように
掻き消えて 寂しく 終焉を待つ

永遠に 仕舞われたままの
十字架の重く 透き通るような 声
祈る 月夜の輝く 厳粛な 瞳に
幾つもの 戦いの跡が映る

寂しそうな姿 手招く 夜に
孤独は色付く 赤く淀んだ 唇
微睡む 景色の面影が この眼に
雨となって 降り注ぐ
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陶酔した群衆

2015年03月08日 | 奇想の詩
寂れた街の景色 風は吹き
おぼろに霞む木々が音を立てる

風下に通じる その道の向こう
微睡みながら 流れる
枯れ葉が 音も無く 沈んで行く
おぼろに霞む木々は しなり
幻の走馬灯に 陶酔した群衆が
幾つも 重なり 潰える

恍惚の表情が 舞う 枯れ葉のリズムに揺れる
寂れた街の景色は 季節を失い
その眼には 干上がった身体の像が霞む
それは幾つも 重なり おびただしく膨れ上がる

寂れた街が 空虚に呑み込まれて
膨れ上がった 身体が 叫びの声を挙げる
ざわついた 木々はしなり
形の歪み行く 太陽が嗤っている

その眼に映る 街の後景が 形を見失い
鮮やかな枯れ葉のリズムが 遠く 谺している
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瓦礫の中で 息絶える

2015年03月08日 | 奇想の詩
その手を引き 駆け抜ける
凍る闇の中で 悲壮に暮れ 泣き叫ぶ

雨脚に 絡め取られる感情
声のする方へと伸ばした手が
無情の炎に引き裂かれる

この眼に映る 燃える街の影に
人の群れが 踊る
焦げ行く 身体
幻想の街が 燦めき 淀み行く

涙の流れた痕に 救いを求めた
無数の手の跡が こびり付く

離さない この手の温もりが
頭上の闇の中を 引き裂く
永遠を夢見ながら その涙を見つめた
燦めく幻想の街が 壊れて行く
全ては 瓦礫の中で 息絶える運命
声に満ちる 最愛を 噛み締めた

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生まれ落ちた寂しさ

2015年02月14日 | 奇想の詩
冷たい手の あなたは 今も夢現な心地
そっと目を醒ます 色鮮やかな花は
この世に 生まれ落ちた 寂しさ
色付く瞳に 幻想の花は 揺れている
優しく微笑む あなたはまだ眠りの最中
吹き荒ぶ 風の記憶は
気泡に消えて行く 夢のようで
流れる水の せせらぎへと 溶けて行く

今にも消えそうな その生命の産声は
遠く 谺する 果てしの無い 風の悪戯
透き通った肌の 白く悲しい記憶
それは 冷たく 瞳を強張らせた 戦慄の痕
やがて散り行く 花の 妖艶なる 終りに
あなたは 夢の奥深くで 何時までも 揺蕩う

愛は咲き誇る そっと目を醒ます
花は 流れる涙の 跡に 繋がる想い
夢の奥深くで 眠る
何も無いこの場所で 絶える生命が
安らぐあなたの顔に その花弁を遺す
静かな眠りの最中に 生まれては消えて行く
花は散り 舞う花弁に あなたは抱かれたままで
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光の中へ溶けて行く

2015年02月14日 | 奇想の詩
さんざめく 光の中へ 溶けて行く
静かな眠り 胸に抱き締められた 追憶の刻よ
鼓動が 微睡みの海で 揺らめいて
優しさと愛を 知る
醒めない夢の 想い滴る宇宙の果てへ
拡がる 世界が此処には在るから

誰かの声が 月影の輪郭を震わせる
待ち焦がれた 時の鮮やかな 終焉に
涙は 宇宙の夢の果てへと 舞い上がる
寂しさが 染み渡る 心は
想うあなたへの 声に満ちる
この世界が零落する 瞬間の涙は
舞い散る花の 幻想的な 愛に消える

探し求めた 場所には 穏やかな表情のあなた
剥がれ落ちる 現実の 妖艶なる火葬に
この身体は 永遠に 潰えたままで
振り出しの夢 静寂の海の中で 揺蕩う
未来に馳せた 波に揺られ
意識の薄く 透き通った 闇の中で
やがて 愛を知る

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茨の絡まる夢へと

2015年01月24日 | 奇想の詩
幻に消えて行く 月の明かり
埋没する 身体は 茨の絡まる夢へ

枯れた森の奥 残骸が風に舞い
天蓋が墜ちて行くのを 観ている
天使が 嗤い 矢を射るその眼が 絢爛とする
射られた 獲物は 興奮し 血液は蒸発する
生命は 粘着く舌を垂れ 叫びを挙げ
干乾び行く身体を もてあそぶだけ

残骸は 茨に絡め取られ やがて腐食して行く
枯れた森は 呻き声を 轟かせる
腐乱した 命が 無残に彷徨う

光の無い 淀んだ空
烏の歪な 声が微睡む 夢幻の途に
蠢く無数の手が 血を求めている
捕らわれた生命は 干乾び
身体は 分散して 呑み込まれる
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言葉の海に埋没する

2015年01月24日 | 奇想の詩
言葉の海に 溺れた
感覚は麻痺し 宇宙のより深淵へと 下落する

身体は浮遊し
波の穏やかな琥珀の海に 流れ着く
星は瞬き 月は覗き込む

意識のより深淵を 掻き乱す
幻惑の視線を この胸に
躍動する人影が 行進して行く
鮮やかな海の光に照らされた 夜空に

朧げな瞳 より深い 感情の穏やかな波を
見つめる琥珀の月の 表情

麻痺した口を 開き 言葉の海へと 埋没する
淀んだ海は 渦巻き 月の亡骸と 沈没して行く
穏やかな表情の月は 破壊を望む

淀んだ海が 泣いて 世界を呑み込む
永遠の真実を求めた 赤い月が 嘲笑う夜に
言葉の海に溺れた 感情が覚醒する 瞬間を
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