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地中海珍道中36~百年計画あっぱれ街作り

2013-07-26 | 日記
地中海の旅で撮影した写真を遡り、新たにどんどんアップしている。
携帯からのコラムだったので、舌足らずの部分は加筆訂正。
良ければ、遡って再読して頂ければ幸いの極致です。
    ◆     ◆     ◆

スペイン西北部で列車脱線の大事故(下は報知新聞から)があった。78人死者が出ているが、日本人観光客は乗っていなかったのだろうか。
自分がいつ乗っていたかもしれない。
スリに感謝したいくらいで、あの事件がなかったら、まだ、ウロウロしていたかもしれないからだ。
特にスペイン北部は行ったことがない。
バスク地方を筆頭に「いいところですよ」と現地の人に勧められていた。
世界遺産の多いスペインは、事故の起きた付近(サンチャゴ・コンポステラ)もキリスト教巡礼の地。
バチカン市国などと並ぶ聖地だった。
これまで、駐車の仕方が信じられないくらい乱暴だと書いてきた。
列車の運転士は自らのツイターで「スピード自慢」をしていたようだ。
スピード自慢は自ら運転する自動車だけにしてほしい。
200人も300人も乗せている列車で、制限時速(80㌔)の倍以上(180㌔)でカーブは曲がりきれない。
死んだ乗客は巡礼にも行けず「神を恨んだ」のではないか。
交通事情という点では、同じスペインでもバルセロナで感心したことがある。

実に機能的な街作りをしている。
街角はほとんどが八角形。
建物もそれに合わせて建ててある。
古いビルはすでに100年以上。
つまり、車のない時代に建てた当初から、街角はそうなっている。
素晴らしい日本も、というわけにはいかない。
百年の計がいるからだ。

都市部のメーン道路はもちろん広い。
3車線ずつ6車線は珍しくない。
だが、メーン通りから中に入った道路も一歩通行で2~3車線。
そのうち1車線は自転車用、駐車の車線になっている地域もある。
街角の八角形は図のように駐車場代わりにもなる。
街角にはカフェテラス、バルなどがある。
排気ガスを吸わないように、車はそのまま前から駐車する。
分別用の大型のゴミ箱が、必ず設置してある。
それも大人の背丈はあろうか、というゴミ箱がドン、ドン。
日の落ちる深夜11時から12時ころに回収している。
街角、街角にゴミ箱があるから、街のゴミはほとんどなく清潔だ。
東京や大阪の都心部でゴミを捨てようと思っても、ゴミ箱はまず見つからない。
「ごみは持って帰れ」方式なのだ。
学生運動やオウム事件の教訓なのだろうが、そろそろ解禁してもいいのではないか。


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