臺灣と瀬田で數理生態學と妄想

翹首望東天, 神馳奈良邊. 三笠山頂上, 想又皎月圓(阿倍仲麻呂). 明日できることは今日しない

科学者が活躍する映画

2007-08-16 13:49:42 | 研究
科学者が主人公の映画で、とてもお気に入りの映画が2つあります。
ツイスター(1996)とコンタクト(1997)です。職業としての科学者にとってすべきことはいくつもあると思いますが、これらの映画にはそれぞれ、ステレオタイプとして両極端な2つのタイプの科学者が、登場します。

どちらの映画でも、主人公たちは、すばらしいアイデアを持ち研究に邁進していますが、世渡りが下手で研究費などで苦労しています。その対比として、ツイスターには、アイデアはすべて主人公たちの二番煎じだけど大きなスポンサーがついて最新の機材をそろえて、主人公たちと同じ研究テーマに取り組む対抗馬が登場します。コンタクトでは、主人公の元ボスという、政治力に長け大統領の科学顧問まで務める科学者が登場します。彼は、ツイスターの場合ほど無能な科学者ではありませんが、他人を説得する嘘がうまく目立ちたがりで、主人公の手柄を横取りしてしまいます。

やや単純なアクション映画であるツイスターでは、主人公たちが成功する予定調和的なハッピーエンドを迎えるのですが、竜巻の中心部の観測に成功するシーンは鳥肌ものです。科学の喜びを単純明快に示してくれる映画です。
一方、コンタクトは天文学者が原作の映画だけあって、そんなに単純なエンディングは迎えません。でも、科学とはどんなものなのかを登場人物の一人に明快に語らせ(彼は、宗教学者)、主人公を演じるジョディーフォスターの演技もすばらしく、やる気が湧いてくる映画です。

研究費をうまくとってきたり世渡り上手にふるまうことは、<自分が天才科学者では無い限り> 研究をつづけていくために必要不可欠なことですが(そのような台詞がコンタクトに出てきます)、これらのハリウッド映画を観ると、主人公の悪戦苦闘の中に科学者の理想像を再発見できるでしょう。
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