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中学生 受験対応[英語・数学]学習講座

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高校入試数学[短期]マスター講座 第5回

2015年07月09日 12時39分42秒 | 数学の受験対策







 

 方程式の計算の最後は2次方程式についてです。 2次方程式の計算問題では、

方程式の解法を思い出しましょう。 2次方程式の解き方には

          1 因数分解による解法

          2 平方の形に直す解法

          3 平方根を利用する解法

          4 解の公式による解法

があり、問題によってこれらを使い分けます。



          1.次の2次方程式を解きなさい。

    


(1) 1~3 解法をまず考え、これらが使えない場合は、4)解の公式用いて解きます

    


もとの式に代入して方程式の解として正しいかを確認します。

    
    


(2) まず、カッコをはずして式を整理します。

    

    掛けて(-4) 、足して(+3)になる2 (-1, 4) ですから

             x - 1)(x + 4) = 0  

    に因数分解できる。よって、

               x = -4,  1

もとの式に代入して方程式の解ととして正しいか確認します。 

    
    


(3) この式の定数項が16であれば
 
          x2 + 8x + 16 = (x + 4)2

   のような平方の形に直せるので、式を次のように変形します。

    

もとの式に代入して方程式の解ととして正しいか確認します。

    
    


 2次方程式の計算では、その式が因数分解平方の形に直せるか

 をまず考えます。直せればその解法で行い、できなければ解の公式による

 方法を選ぶようにします。
 



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入試数学[短期]マスター講座 第4回

2015年06月23日 14時44分00秒 | 数学の受験対策






 第1問中の小問題に必ず出題されるのが方程式の計算です。 そのうち、今回は1次方程式の計算についてです。 


1次方程式 「公立校入試問題」


       1.次の1次方程式を解きなさい。

   


  分数を含む方程式では 

          ( i )  分母をはらう(分数を含まない式にする) 

          ( ii )  文字の項を左辺に、数の項を右辺に移項する 

          (iii)  両辺をそれぞれ計算して簡単にする 

          (iv)  文字の係数を右辺に移し、右辺を計算する 

  の手順で解きます。


     

     



1次方程式 「私立校入試問題」  


          2.2つの数x,yについて、演算 x y を以下のように約束する。

           x ■ y = x × y - x - y   このとき、3a) ■ 5 = 7 を満たす a の値を求めなさい。


 与えられた条件より 

     


のように変形できる。
さらに、 3 ■ a = A  として式を整理します。 

          (3a) ■ 5 = A 5  
           = A × 5 - A - 5
           = 5A - A - 5
           = 4A - 5 


 A2a - 3 を代入して 

          4A - 5 = 42a - 3) - 5
               = 8a - 12 - 5
              
= 8a - 17 


 よって、 

               
8a - 17 = 7  
          8a = 7 + 17 
          8a = 24  a = 3



 このような問題では、文字を使って複雑な式を簡単なものに直し、整理してから計算するようにします。



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入試数学[短期]マスター講座 第3回

2015年06月17日 10時47分15秒 | 数学の受験対策





引き続き、入試問題の第1問中の9つの小問題について考察します。

次は、根号(ルート)を含む数の計算です。


       (1) √27 - 15 ÷ √3  を解きなさい。


平方根の計算では、分数を含むものに注意します。


分母に根号を含む数があるときは「有理化」して整理しますが、有理化と通分を混同して、

15/√3 だけでなく √27 にも √3 を掛けないように。

   




       (2) 次の問題を解きなさい。


     


この問題は、私立の進学校の入試問題によく見られます。


両方ともカッコ内が3数以上の加減の式の積になっています。このようなときは、

(   )内を2数にまとめる工夫をします。



  (   )内を2数に整理するため、文字式に直します


   

上のように、 1, -1, (√2+√3), (√2-√3)  の4つの組から成る式に変形できました。

そこで、 √2 + √3 = a、 √2 - √3 = b  にかえ、文字式に直します。


   

この式の文字に、もとの数値を代入して



   


   ② (   )内が4数の加減で構成されているので、①のように同じ要素の2文字から成る式に変形します。


   

上の式より、

          √2 + √3 = a,  √2 - √3 = b, √5 + √6 = c,  √5 - √6 = d 

にかえて文字式で表すと、


   

ここで、それぞれの文字にもとの数を代入しますが、計算しやすいように先に1文字ずつ値を求めます。


   

よって、



   


このような複雑な計算問題を正確に、スピーディーにこなすためには、日ごろから同じような問題をいくつも解いて、

解き方を完璧に身に着けていなければなりません。そうすれば、あわてて計算ミスをせずにすみます。

これはあくまでも第1問中の9つの小問題にすぎないことを覚えておいてください。




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入試数学[短期]マスター講座 第2回

2015年06月11日 11時57分27秒 | 数学の受験対策


Image from NASA



過去の高校入試問題の第1問中の9つの小問題の計算問題では、文字式の計算もよく出題されます。



次の代表的な問題について説明します。 [(1)は公立校、(2)は私立校の入試問題]




  (1)  9a - 5b - 8a + b を計算しなさい。


この場合、 「同じ文字どうしの計算」は可能であることがわかっていれば難なく解ける問題です。



          9a - 5b - 8a - b  ・・・ (    )をはずす
           = 9a - 8a - 5b - b  ・・・ 同じ文字項ごとにまとめる
           = (9 - 8) a - (5 + 1) b ・・・ 係数を計算する
           = 1a - 6b
                   = a - 6b 
・・・ 1 と文字の積は 1 を省く




 (2) 次の空所に当てはまる式を求めよ。  


    ① 8x - 5 + [         ] = 11x + 1 -9 - 3x    ② 54x − 7 − 3(        ) = 11x − 2


  イコール[=]の左側と右側の値が同じなので、[   ]=X として式を整理します 

        8x - 5 + X = 11x + 1 - 9 + 3x  ・・・ 右辺の(   )をはずす
        8x - 5 + X = 11x + 3x + 1 - 9  ・・ 右辺の文字の項と数の項をまとめる 
        8x - 5 + X =
1 + 3x - 9 - 1)  ・・・  右辺を計算する  
        8x - 5 + X = 14x - 8 
        X = 14x - 8 - 8x + 5  
・・・  X=〇〇 の形にする  
          =
14 - 8x - 8 - 5
          =  6x - 3



 
 ② ①と同じようにイコール[=]の左右の式を整理して X=〇〇 の形にします

        5 × 4x - 5 × 7 - 3X = 11x - 2   ・・・ 左辺の(   )をはずす 
        20x - 35 - 3X = 11x - 2  
・・・  左辺を計算する 
        -3X = 11x - 2 - 20x + 35  
・・・  X = (   )の形に直す
           = 11x - 20x - 2 + 35
           =
-(20 - 11x + 35 - 2 
           =
-9x + 33 

         X =
(-9x ÷ (-3 + 33 ÷- 3)  ・・・  両辺をXの係数(-3)で割る 
           = 3x - 11


文字式の計算の基本は、「計算のルール」を覚えることです。 また、(2)では、


未知数Xを設けることで、方程式を解く形に発展しています。









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入試数学攻略セミナー:第1回

2015年06月04日 10時06分26秒 | 数学の受験対策

Image from NASA





 一般公立校の高校入試における数学の問題の形態や特徴は、この10大きく変わることがなく、大体次のようになっています。

  

       ・問題数(大問題)は全部で5問 

       ・テストにかかる時間は60分 


       ・問題の第1問目が中学校学習課程中、計算や図形の性質などの基礎的な知識を試す問題で
 
        
2問~第5問が文章問題応用問題

1問には9つの小問題があり、過去10年間で必ず出題された項目は

           1.正の数・負の数(四則の計算)
           2.文字式の計算
           3.平方根の計算
           4.1次方程式の計算
           5.連立方程式の計算
           6.2次方程式の計算
           7.資料の散らばりと代表値
           8.円周角の定理(角度)
           9.平面図形(作図)

また、2 問目以降の応用問題では、復数の項目を組み合わせた融合問題(ゆうごうもんだい)が多く、 

       「方程式」+「図形」  

       「方程式」+「図形」+「関数」
   
       図形の「合同」+「相似」+「三平方の定理」+「円周角の定理」 


といった組み合わせがよく見られます。

このように、入試を攻略するには過去の入試問題の形態や内容の特徴をつかみ、それに対応した勉強がカギとなります。

次は、主に第1問によく出題される正の数・負の数の四則の計算問題で、

主に(1)は一般公立校で、(2)は私立の進学校でよく見られる形になります。


   


(1)のような問題では、まず、すべての項を(   )でくくり加法にかえてから計算します。


          


(2)のような複雑な計算では、

          ・(   )内を先に計算する 

          ・累乗計算をする 


          ・乗法・除法を先に計算する 


          ・減法や加法に、除法は乗法にそれぞれかえる 


          ・加法・乗法の交換法則、結合法則、分配法則を利用する 


などの工夫が必要になります。


          

 計算問題解答のコツは、いかに早く楽に計算するかです。試験では電卓を使うことができませんから、

 計算上のルールを効果的に使う訓練を十分に積むことが大切になります。


   以下、次号




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