堀井学衆議院議員の香典による公職選挙法違反の疑い、広瀬めぐみ参議院議員の公設秘書給与詐取疑い事件と不祥事が相次ぎ、マスコミがスキャンダルを報じる様子は、さながら時代劇の中の瓦版売りである。
変死事件捜査介入疑惑が週刊文春に報じられた政治家は岸田氏の快刀であり、有力な一族の一員と聞く。
しかし、その話はいつのまにかフェイドアウトした。
女性問題で辞職した宮澤博行元衆議院議員や堀井議員、広瀬議員に共通して言えることは、自力で高学歴、司法試験、メダルを勝ち取り、議員になった点である。
政財界に大きな後ろ盾を持たない一般的な家庭に生まれたことも共通している。
好事魔多し、これまでの努力が水泡に帰してしまったのは残念なことだ。
理想を高く掲げて国会議員になったとしても、発言力を持つに到るまでには、有能な人物でも長い年月を要するのだろう。
政治家の数百万円単位の不正や交遊スキャンダルの陰で、在日米軍の総合指令部への再編、追加利上げなど大事なことが進んでゆく。
岸田氏は自民党総裁、総理大臣として矢面に立つべき立場であるはずだが、もはや身動きがとれないのだろうか。
どのような改善策を講じるのか、納得のゆく説明や行動がないまま、ステルス化し、自民党総裁選を迎えることになるのだろうか。
世界政治はchaosと化して、予測不能なようだ。
これ以上、戦争や大きなテロ、不穏な事件が起きないことを祈る。
そして大きな自然災害も。