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さそり猫の無流ブログ。

日常のつれづれを不定期で綴っています。

イヌの日@ザ・スズナリ

2016-08-19 08:59:24 | 舞台
出てくる登場人物のゲスっぷりもさることながら、常識人に見える人や


隔離されているピュアすぎる人々もどこか不自然。


一人のみならず四人も拉致してしまうとは。加えて洗脳までしてどこまで鬼畜よ、主人公の


中津。その友人で気の弱い広瀬の中途半端な優しさももはや焼け石に水。


”ブラックユーモア”と呼べるほどの笑いはなく、むしろ差別的発言で不愉快極まりないのだけれど、


この作品、過去2回も上演されているのでそれなりの評価があるということなのでしょうか。


狭い空間なれどあふれんばかりの人々が固唾をのんで見守っている姿があるということは、


規制が厳しくなりそうな世の中なれど、まだまだ奥行とか幅広さの可能性があるのかなと感じました。


それにしても、若いころはよく知らずに”阿佐ヶ谷スパイダース見てみたい”などと思っていたが


う~む、実際のところ、どうよ?



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ラディアント・ベイビー~キースヘリングの生涯~

2016-06-08 09:59:10 | 舞台
  特別な才能があるがゆえの葛藤だったり、いとしいひとがいても仕事を優先していくうちに


  うまくいかなくなってしまったり・・・。


  有名無名にかかわらず案外人の一生って類似したところで躓いたりするものなのかな。


  31歳はあまりに短い人生だったけれども、駆け抜けた感じがありました。


  

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家庭内失踪 

2016-03-23 10:13:30 | 舞台
  夫とうまくいかなくて実家に帰ってきた娘かすみ。


   かすみの義母雪子、その夫でかすみの父の野村。


  野村の友人望月。かすみの夫の後輩、多田、知り合いの青木・・・。



  5人の人たちの一癖もふたくせもある人間模様が描かれていました。


   それにしても、野村も望月も子供だね(笑)。


   

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ETERNAL CHIKAMATSU

2016-03-17 09:43:10 | 舞台
  亡き夫の借金返済のため、身を売りながら生きている、ハル。


  そんな彼女と不倫をする男の兄が別れてくれと手切れ金を渡しにきた。


   煮え切らない気持ちで帰っていると、なんとハルと似た境遇の小春と


  出会い、話は現在と過去、そして虚実の世界へとはいっていく。


  とても不思議な話で、ときどき迷ってしまうこともあれど


  とても斬新で面白かったです。


   

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同じ夢@シアタートラム

2016-02-24 08:39:25 | 舞台
  10年という年月の中で、松田家の妻であり、母であった人はその


  存在が薄れてしまってなんだか複雑な気持ちになりました。


  だって、夫は、父の介護にきているヘルパーの女性に思いを寄せているし、


  娘は、母を交通事故で亡くしたのに、その加害者であるトラック運転手に

  
  片思い、ですよ。


  二人して思いは一方通行で叶いそうにないのは、天国で妻なり母なりが


  阻止でもしているのでしょうか。


  そんな親子に、手癖の悪い従業員(肉屋なので)、口の達者な旧友が


  絡んでくる。


  タイトルの”同じ夢”とは、この親子のことなのかな?と自分なりに


  推理して楽しめました。


  

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ライチ★光クラブ

2015-12-25 07:49:55 | 舞台
  原作を知らなかったので、勝手に桜の園の男子版かと思っていたら


   大間違い。


  最初は純粋な気持ちで作られた集まりが、クレイジーな少年の


  勝手な思いに引っ張られてしまい・・・。


  まるで内ゲバ事件のようでそれは恐ろしい。


  主人公は裏切りが怖くて、気づけば一番信頼していた仲間に


  裏切られていたことに気づく、孤独・・・。それも14歳の現実でもあり。


  子供だからこその残酷さが表れていてシュールでした。


   たったひとりの美少女が、まるでパンドラの箱のような存在でした。


  

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死刑執行中脱獄進行中 @銀河劇場

2015-11-24 08:33:39 | 舞台
  原作があるというので、勝手にわかりやすいものを期待していったら


  驚きました。こういうスタイルの舞台は初めてでした。

 
  半面、感想にならない感想がこぼれる感じで、得も言われぬ厳かさが


  そこにあるように見えました。


  舞うというジャンルが一番近いのか、はたまた音楽劇なのか?


  演者たちにとっても挑戦なのでしょうけれど、見る側にとっても同じでしょうか。


  ずいぶん昔に見た、黒沢清監督の映画を思い出してしまいました、別に似たような


  作風ではありませんけれど・・・。


  それにしても、森山未來くんはどういう方向へ進むのでしょうか?得体が知れないというか


  幅が広いというのか、とにかくすごいなあ~。


  

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大逆走

2015-10-20 08:25:13 | 舞台
  際どいセリフはあれど、それに気を留めていられる暇もないほど


  展開は進み、人々は思いの丈を吐き出していく。


  時には陽気に振る舞ったり、しかし、根は複雑であったり・・・。


  絶縁状態だった母への想いを語る娘、寄り添う母、一方で、けなげに


  一人娘を育ててくれていた母の、思いもよらない残酷な本音・・・。


  人が持つ常識や倫理観など簡単に覆されてしまう、そんな思いになりました。


  吉高さん初舞台、でありひさしぶりの女優業ということもあり、見ているこちらが


  緊張しましたが(笑)、声は改めて魅力的でしたし、案外、映像という媒体よりも


  力が発揮できるのでは、と今後に期待してみたくなりました。


    

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海辺のカフカ

2015-09-30 08:43:31 | 舞台
  透明ケースのようなセット割がユニークでした。

  見やすかったし、明るかったですし。


  登場人物たちが個性的で。猫たちも何だかおかしくて、かわいくて。

  それゆえに猫殺しのジョニーウォーカーの登場は残酷でした。


  観ているうちにどこまでが現実でどこまでが幻想なのか混乱してしまいました。


  繊細な作品でしたが、なかなかに見応えがあり、宮沢りえさんの透明感、


  少女と佐伯さんのギャップに改めて凄さを感じました。


    

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サンセット大通り

2015-07-08 08:26:48 | 舞台
  旬の頃の自分が忘れられない往年の大女優は、若い脚本家に


  その思いをぶつけてしまい、愛情というよりも重い束縛だけの


  感情になってしまいます。傍には、元夫で彼女の永遠の理解者


  マックスがいてくれるのに。この人が温かすぎるのか寛容すぎることも


  彼女が現実と折り合いをつけられない原因のひとつなのかもしれませんが。


  そんな彼女の突っ走りが周りを巻き込み、ジョーは悲しい最後を迎えてしまい、


  マーティとの間で揺れ動いていたベティの気持ちも砕いてしまう、



  それぞれの生々しい気持ちが交錯する感じが見事でした。


  舞台は時々鑑賞しますが、ミュージカルは映画以外ではあまり見ていないので


  ちょっと冒険でしたが、とても見応えあって良かったです。



  

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