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さそり猫の無流ブログ。

日常のつれづれを不定期で綴っています。

 ことり @小川洋子

2015-11-03 08:54:56 | 読書
  決してドラマティックな展開はなく、いうなれば、孤独死したおじいちゃんの話では


  ありましたが、決して、わびしいだけの話ではありませんでした。


  むしろ、自分には必要な話でした。


   淡々とつづられているのですが、それゆえに時どきひどく可笑しくなったり、


  切なくなったり、感情が勝手に動いてしまいました。



  自分が思う、孤独や寂しさに対する価値なんて、ひどくちっぽけで


  甘えているのかも、と感じさせられました。


   なかなかに読み応えがありました。


  

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きょうのできごと、十年後 @柴崎友香

2015-07-10 13:29:21 | 読書
  読書は再熱気味で相当読んではいるのですが、こう感想というのか


  読後にどんなことを言葉で表現すればよいのかわからず、ほとんど


  読みっぱなしです(^^ゞ


  しかし「きょうのできごと」は原作も読み、映画もみるほど


  当時、お気に入りでした。作者の他の作品も結構読んでますし。


  日常のさりげなさや何気ない人と人とのかかわりが秀逸な作家だと


  思っています。


  そして、この”十年後”を読んで、久しく観ていなかったはずの、


  映画に出ていた登場人物が脳裏に浮かびました。けいと(伊藤歩さん)、


  真紀(田中麗奈さん)、中沢(妻夫木くん)、そして、この映画で


  初めて存在を知った、西山こと三浦雅己さん・・・。


  このキャスティングで十年後を、とは全く思わなかったのですが(毒)、



  それくらい、映画も原作も好きだったんだな、と感慨深くなりました。


   
  

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薔薇とビスケット@桐衣朝子・著

2015-04-16 16:27:00 | 読書
  大正ロマンな話なのかな?と思ったら、意外な流れでした。


  主人公の介護福祉士の徹の気持ちの変化が手に取るように伝わり、


  一方で、施設の利用者の人達のその人生の軌跡に涙してしまったり。


  人は”おじいちゃん””おばあちゃん”に突然なったわけではない、


  とこちらも、今更ながら痛感しました。


  最後の、ちょっとファンタジックな、でもいい感じの幸福感が


  とても好きでした。



  

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あん @ドリアン助川・著

2015-04-16 16:23:29 | 読書
  映画化ということで、読んでみました。


  これまで自分の中で、言語化できない感覚があって、でもそう感じることで


  なんとか自分自身をやりすごせた、ということがあったのですが、


  まさにそこのところを、表現してくれていました。


  差別やら偏見やらって、今に始まったことではないのだけれど、


  改めて、自分自身の狭量さや甘さを思い知らされましたね。



  そんなきっかけをくれた、なんだろう、今更だけど、さっぱりな自分でも


  生きてていいんだな、と思えました。


  

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64(ロクヨン) @横山秀夫・著

2015-04-10 08:34:51 | 読書
  ちょっとした辞書ほどの暑さに、読むことをためらったのですが、


  ドラマ化&映画化につられて手に取りました。


  想像以上に面白かったです。これまで、こういったタイプの作品は


  映像化だけで満足していましたし、ましてや、硬派な感じはちょっと


  気おくれしていました。しかし、読んでみないとわからないものです。


  この作品の前に、全く異なる種類の、まあ、いわゆる人気女流作家で


  まあベテランの類で、好みではあったのですが、ぶっ飛んでしまうくらいの(笑)


  インパクトでした。


  読み応えはあれど、変な生々しさや、視覚を刺激するような描写がなく(それが苦手なので)


  かといって難解なだけではなく、渇きと湿度の具合が丁度バランス良かったです。


  人生って必ずしも終わりよければすべてよし、じゃないんだな、と思う事ができたし。


  単なる警察小説ではなく、なんだか、生きると言う事の指南を頂いた、感じもしました。


  

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【眼鏡屋は消えた】@山田彩人

2015-01-29 08:35:58 | 読書
  高校生だった主人公が、気付いたら八年の時を超えて、


  在学していたはずの高校の教師になっていた!


  ・・・とはいってもタイムトラベラーな話ではなく、


  学園ミステリー、かな?落ちはさすがに書けませんが。


  全く内容とはそぐわないのですが、自分の中学時代の悔いを


  思い出し。内申書が怖くて、やりたくもないスポーツの部活に


  入り、当然、やりがいもなく、しんどいだけ。でも、体裁は

  
  整っていたから、卒業後、大人になって、就職して、職場の人が


  学生時代の部活の話とかしだして、その時に尋ねられて答えられる


  ことくらいか、よかったことは(爆)、そんなの「入ってませんでした!」


  だって、全然恥ずかしくないだろうに・・・。


  当時、習い事をしていて、部活と両立しないものだから、中途半端に


  なり、当然、部活でやっていたスポーツも中途半端。


  こんなことなら、習い事、しとけばよかった!


  人生なんて、生きた者勝ち、なんだから、としみじみ・・・。


  

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【抱擁、あるいはライスには塩を】@江國香識

2015-01-29 08:30:54 | 読書
  ある家族の、長年に渡る、群像模様を綴った作品。


  長編ですが、それぞれ連作なので、読み易かったです。


  いろいろな性質の人が登場するのですが、印象的だったのは、


  「友達」やら「兄妹みたいなもの」と称しておきながら、ちゃっかり


  その人の子を身ごもり、そして、出産し、別のあらかじめの許婚と


  入籍し、一方でその後、その相手にも大事な人が出来、子供たちが


  成長してから、離婚、という顛末。



  ・・・欺けませんね~。


  

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Red @島本理生

2015-01-08 08:37:25 | 読書
  こういう傍目には恵まれている人に、倫理観や不道徳感、などを


  説いても、馬の耳に念仏となってしまうのでしょうね。


  人生経験が浅いままに成長し、かつ厳しいだけの父親の元で


  生きて来た夫に過剰な期待をするのは残酷。


  不倫もので、ときどききつい官能なところがあるけれど、


  それよりも、この主人公の自虐なのか、こじらせなのか、


  全く理解できない心情に、かえって、自分は幸せなのかも、と


  感じてしまいました。


  

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【レインツリーの国】@有川浩

2014-12-19 10:28:35 | 読書
  こじらせてしまうには、ちゃんと理由があるのだなあ、と。


  健常、障害、関係なく、自分に自信がなかったり、傷付くことが


  とても怖かったりすれば、甘えの裏返しともとれる行動や


  言動をとって、それが大切な人であれ、きつく当たってしまうもの。


  ただ、この作品では、たまたま寛容な彼に巡り会えたので良かった


  ですけどね・・・。


  彼女の心は、まだまだ保険をかけることで手一杯なれど、

  
  かなり前進したのでは、と感じました。


  いろいろ考えさせられる作品でした。


  

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【去年の冬、君と別れ】@中村文則

2014-12-19 10:26:42 | 読書
  心理サスペンス?と思っていたら、


  恋愛絡みの復讐劇とは!!


  途中で混乱してしまう場面もありましたが、


  このタイトルの意味する感情が、


  心苦しくもあり、読み応えありました。


  

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