万世六兵太の乾坤一擲!

阪神と競馬を愛し、歴史を実学として学ぶ万世六兵太による単勝・複勝の競馬の展望・予想・勝負ブログ、日々のつぶやきも少々

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スプリングSの予想~名前に偽りはないのか?~

2009年03月21日 13時28分37秒 | 競馬予想
では続いて皐月賞トライアル最終章。スプリングS。データと傾向としては

1)実績馬重視

特に重視するのは前走がきさらぎ賞の馬で、過去10年で(5勝、3着2頭)と圧倒的である。距離が同じというほかには格のあるレースで実績馬と刃を交えているという経験での優位さもあると思う。1着になった馬のきさらぎ賞の着順は必ず2着以内に入っており、3着になった2頭もきさらぎ賞では2着以内に入っている。だから何でもかんでもきさらぎ賞ではなく、きさらぎ賞に出ていてそれなりの結果を出している馬でないとだめであるということである。

あとはアーリントンカップ(2勝、2着2回)、共同通信杯(すべて1頭ずつ)、500万条件(1勝、2着1回、3着2回)などがある。重賞以外で勝負してもいいのはおそらく前走500万条件1着とか、OPなら連対であると思う。面白いのは前走朝日杯から来た馬に勝ち馬がおらず2着が2回のみ。03年2着であったサクラプレジデントも2着である。(ちなみに本番も2着だった。ゴールしたときに喜ぶデムーロ騎手に頭を叩かれていた田中勝騎手がすごく気の毒に見えた。)

余談だが、関西馬がスプリングSで(7勝、2着5頭、3着4頭)で1-2勝ちが4回あり、1-2-3勝ちが2回ある。皐月賞に出たいというよりは、皐月賞やダービーでも結果を出したい馬が輸送という有利といえない状況でもガチで挑んできている。関東馬の地の利が生きていないというのも悲しい。

2)1勝馬には用はないが、重賞初挑戦は斜に構える。

自分が勝負するレースにおいてはかなりの例外を除いてはそれなりのキャリアを積んでいたほうが有利である。この時期に未勝利からの参戦とか、500万条件を脱出できない馬が挑んでもほぼ勝てない。(ちなみに唯一前走500万条件から挑んで勝った05年ダンスインザモアは500万条件を1番人気でしっかりと勝っているし、レース間隔も中3週と余裕があった)。重賞初挑戦馬は例外があるが、まずは不安材料から探すという斜に構えるのがいいとは思う。

この2つのデータと傾向だけでもかなり絞れるが、少し甘めに見て、まずは芝で2勝以上または1勝以上で重賞連対の馬で絞る。

アンライバルド(3戦2勝)
キタサンガイセン(3戦2勝)
サンカルロ(5戦2勝)
セイクリッドバレー(8戦2勝)
ツクバホクトオー(5戦1勝、新潟2歳S2着)
トップクリフォード(8戦2勝)
フィスペクトル(4戦2勝、京王杯、朝日杯2着)
マイネルエルフ(7戦1勝、アーリントンC2着)
メイショウドンタク(5戦2勝)
リクエストソング(4戦2勝、きさらぎ賞2着)
レッドスパータ(3戦2勝)

あやややや・・・10頭残りましたね。(笑)ちなみにこの中で重賞経験がない馬はアンライバルドとレッドスパータで、OP経験すらないのはレッドスパータのみ。

3)前走複勝圏内

◎3着以内に入った馬30頭中25頭が前走3着以内で、入らなかった5頭中3頭は重賞から来た馬。
◎連対した馬20頭だと16頭が前走3着以内、入らなかった4頭の内3頭が重賞から来た馬、
◎勝ち馬のみに絞ると10頭中9頭が3着以内に入っている。

これらのことから少なくとも重賞・それ以外問わず前走3着以内は必要で、OPなら連対、500万条件は勝っていないときついであろう。

ということで今度は前走成績でさらに絞ってみます。

前走複勝圏内(OPは連対、500万条件は勝ちのみ)

アンライバルド(前走OP勝ち)
サンカルロ(前走OP勝ち)
セイクリッドバレー(前走500万条件勝ち)
トップクリフォード(前走OP勝ち)
フィスペクトル(前走朝日杯2着)
マイネルエルフ(前走アーリントンC2着)
メイショウドンタク(前走OP2着)
リクエストソング(前走きさらぎ賞2着)
レッドスパータ(前走500万条件勝ち)

このうち前走重賞のみにすると

リクエストソング、フィスペクトル、マイネルエルフの3頭になる。ただ3歳戦と言う事もあるので中山のコース適正(つまり先行傾向のある馬)、騎手、そのほかにも考える要素はあるので今のところは8頭で考えてみる。(自分の中ではある程度絞れているが・・・)

阪神大賞典の予想~現役最強の長距離馬の復帰~

2009年03月21日 13時19分46秒 | 競馬予想
今週は『春の盾』前哨戦である阪神大賞典、皐月賞トライアルであるスプリングS、桜花賞前哨戦のフラワーC、3歳短距離重賞のファルコンSの4重賞がある。

自分は阪神大賞典とスプリングSに絞って予想をする。

阪神大賞典は阪神の3000mの長距離走で、荒れにくいレースの一つでもある。1番人気の成績が(1着6回、2着3回、3着1回)と馬券圏内を外しておらず、3連複の軸に1番人気をいれて、あとは適当に買えば当たるのでないだろうかというくらいである(適当をどのように判断するか、収支プラスになるかどうかは保証しないし、責任を持たないが…)

今回の出走メンバーは有力馬では08年菊花賞馬オーケンブルースリ、08年JC馬のスクリーンヒーロー、07年菊花賞馬にして、前走京都記念を勝っているアサクサキングス、08年ステイヤーズSを勝っているエアジパング、08年菊花賞3着馬ナムラクレセント、万葉Sを勝っているニホンピロレガーロ、そして久々の復活04年菊花賞馬にして、豪州最高峰のGⅠメルボルンCを勝った現役最強長距離馬デルタブルース。

まあ正直このメンバーなら間違いなくデルタブルースが1番人気で圧勝するのは目に見えて分かることで、他の陣営は諦めムードが漂っていたが、休み明けということもあるので僅かながらデルタブルースに勝てる千載一遇の機会を得ることができ、他の陣営も『打倒デルタブルース』に躍起となり実に面白いレースになりそうである。

このレースの傾向としては1番人気が馬券圏内を外すことがない安定したレースのほかに

1)1着馬に関しては前走2200m以上の重賞出走で着順掲示板入り。
(前走着順・・・1着4頭、2着2頭、3着2頭、4着以下2頭)

2)前走重賞または万葉S(京都の3000m)以外(着順は不問)のレースで3着以内に入った馬がいない。

3)3着以内に入った馬は2400m以上の重賞連対か3000mのレース複勝圏内。

こういった中長距離ステップレース(阪神大賞典、産経大阪杯、日経賞、京都大賞典、毎日王冠、オールカマーなど)に共通するのは最悪でも『重賞連対』(該当レースと同じような距離ならなおよし)が条件となる。こういった長距離レースはさらに3000mレースの経験も必要で複勝圏内に入っていないと非常に厳しく、未経験はなにをかいわんやということである。ただデータ的には2400m以上の重賞連対をする能力があれば3000m以上未経験はなんとかなるが、3000m経験でも重賞未経験は逆に厳しくなる傾向にある。つまり格がものをいうレースは格がないと厳しいということである。

①2200m以上の重賞連対経験馬

アサクサキングス(09年京都記念、07年菊花賞、07年ダービー2着)
エアジパング(08年ステイヤーズS)
オーケンブルースリ(08年菊花賞)
シルクフェイマス(04年日経新春杯、京都記念、06年AJCC)
スクリーンヒーロー(08年アルゼンチン共和国杯、JC)
テイエムプリキュア(09年日経新春杯)
デルタブルース(04年菊花賞、05年ステイヤーズS、06年メルボルンC)
トウカイトリック(07年ダイヤモンドS)

②3000m以上複勝圏内

アサクサキングス
エアジパング
オーケンブルースリ
デルタブルース
トウカイトリック
トウカイエリート(08年ステイヤーズS3着)
ナムラクレセント(08年菊花賞3着)
ニホンピロレガーロ(09年万葉S)

①と②のどちらも満たさない馬は3着以内には入れないであろうと思う。

4)最大レース間隔はJCのある週(11月4週位)で、4か月以上の休み明けの3着以内に入った馬はいない。

こういった有力馬のステップレース的なものは3か月の休み明けが多く出走する傾向にある。実績を伴う有力馬の休み明けはそれほど割引く要素ではないが、データ傾向だと最長の休み明けは02年のジャングルポケット(2着)のJC(中3か月)なので、最悪でもレース間隔は11月までと思ったほうがいいであろう。今回圧倒的人気を背負うであろうデルタブルースの最大の鬼門は休み明けだと思っている。

5)4歳から順に連対馬が低下する。

 4歳馬・・・4勝、2着6頭
 5歳馬・・・3勝、2着2頭
 6歳馬・・・2勝
 7歳馬以上・・・1勝、2着1頭

転職や再就職において実績が同じなら若い人のほうが採用されやすいのと同様に、だいたいのレースにおいても年齢の若い方に有利な傾向にある。冬の間は4歳馬が人気になり裏切ることが多かったが、4歳世代といっても前頭筆頭クラス以下の馬が多いので年寄りの前頭筆頭や小結・関脇クラスが猛威をふるえるわけであるが、この時期になると4歳世代も関脇や大関クラスの有力馬が始動しはじめる。それに4歳馬は定量1キロ減で出られるのも有利である。(今回4歳馬は56キロで出られる。GⅠ勝ち馬などはそれぞれ+斤量を背負う)

最後に長距離レースにおいては騎手の腕も考慮しなくてはならない。『長距離は騎手』という格言は未だに死語にならずに生きている。

過去10年だと武豊騎手が圧倒的で(5勝、2着1回、3着1回)あとは藤田の兄貴が(2着3回、3着1回)が目立つ程度、和田騎手や渡辺薫騎手はテイエムオペラオーとかナリタトップロードでの特定の馬での勝利なので除外。(まあお手馬だと手の内に入れていることが多いのでやや腕が劣っていても勝てることがある。このレースに限らずに)ただ和田騎手の場合はテイエムオペラオーに鍛えられたせいか長距離での穴馬での実績がやや良い。(アルナスラインなど)和田騎手は小倉などのローカル出でリーディングを取れる腕にまでなったのでオペラオーに鍛えられたおかげか成果が出て個人的にはうれしいことだが、渡辺騎手にはもうすこし頑張って結果を出してほしいと思ったりする。

ちなみに去年の2400m以上の混合レースの騎手成績は・・・

日経新春杯・・・安藤勝
ダイヤモンドS・・・安藤勝
阪神大賞典・・・岩田
日経賞・・・蛯名
青葉賞・・・川田
天皇賞(春)・・・岩田
目黒記念・・・横山典
ダービー・・・四位
神戸新聞杯・・・四位
京都大賞典・・・鮫島
菊花賞・・・内田博
アルゼンチン共和国杯・・・蛯名
JC・・・デムーロ
ステイヤーズS・・・横山典
有馬記念・・・安藤勝

まあ有力騎手が名を連ねるとおり。今回武豊騎手や、安藤勝騎手、藤田の兄貴などの長距離で強い騎手が関東なので、有力騎手と言えるのが、四位騎手(アサクサキングス)、内田博騎手(オーケンブルースリ)、横山典騎手(スクリーンヒーロー)。しかも有力馬。

あとは和田騎手(トウカイトリック)や最近成長著しい川田騎手(デルタブルース)くらいだろうか?個人的に福永騎手はうまい騎手だとは思うが、牝馬や短距離と比べると長距離はうまいとはいえないと思う。それを抜きにすれば十分優秀だが…。

データ傾向などをふまえると今回の本命候補馬は

◎アサクサキングス
▲オーケンブルースリ
○スクリーンヒーロー

なんかおもしろくもなんともなく当たり前の候補になってしまった。しかしこれは馬連以上では面白くないということで、単勝でならすごく迷いがいがあって面白いとは思う。

まあデルタブルースを抜きにして考えると、人気はこうなるのではないかと思う。

1番人気・・・アサクサキングス
2番人気・・・オーケンブルースリ
3番人気・・・スクリーンヒーロー