宣伝用のスチール写真の撮影をばりばりと済ませ(別に私が写すわけでも写されるわけでもないが)、出版物の校正をばりばりと進め、団体のお客様へのサービスとして行われる観劇前レクチャーをばりばりとこなす。
今月はなんとレクチャーが5回。
とはいえ「専門的な内容の話を興味をもって聞いてもらい分かってもらう」という行為が私はものすごく好きである。
今にも眠りそうな方を見ると「本当に済まない、つまらなくて」と思い「なんとか面白がってくれる方法はないか」とエンジンの回転数をどかんと上げる。
終って「すごく分かりやすかったですう」「ほんと色んなことが初めて分かって」「ねえ、タメになったわあ」と言われると、決してお世辞とは思わず心の底から嬉しがる。基本的に「俺の、俺の、俺の話を聞けぃ~」タイプなのかねもしかして。
5回といっても団体のお客様のお顔ぶれは毎回違うので、ひとつネタを使い回せばよろしいのであるから、さほどの苦行ではない。
むしろ一回目よりは二回目、二回目よりは三回目と、回を重ねるごとに無駄な部分が削ぎ落とされ、足りない部分が付加されて、トークがどんどん洗練されてゆく。
五回目のときなどわれながら惚れ惚れするような近来の大出来レクチャーで、このネタをもって地方を回りたいぐらいであった。
しかし私はこうやって「30分~60分間のお芝居解説トーク」の腕を磨いて、一体どこへ行こうというのだろう。
いつかこの芸が身を助ける日がやって来るのだろうか。
今月はなんとレクチャーが5回。
とはいえ「専門的な内容の話を興味をもって聞いてもらい分かってもらう」という行為が私はものすごく好きである。
今にも眠りそうな方を見ると「本当に済まない、つまらなくて」と思い「なんとか面白がってくれる方法はないか」とエンジンの回転数をどかんと上げる。
終って「すごく分かりやすかったですう」「ほんと色んなことが初めて分かって」「ねえ、タメになったわあ」と言われると、決してお世辞とは思わず心の底から嬉しがる。基本的に「俺の、俺の、俺の話を聞けぃ~」タイプなのかねもしかして。
5回といっても団体のお客様のお顔ぶれは毎回違うので、ひとつネタを使い回せばよろしいのであるから、さほどの苦行ではない。
むしろ一回目よりは二回目、二回目よりは三回目と、回を重ねるごとに無駄な部分が削ぎ落とされ、足りない部分が付加されて、トークがどんどん洗練されてゆく。
五回目のときなどわれながら惚れ惚れするような近来の大出来レクチャーで、このネタをもって地方を回りたいぐらいであった。
しかし私はこうやって「30分~60分間のお芝居解説トーク」の腕を磨いて、一体どこへ行こうというのだろう。
いつかこの芸が身を助ける日がやって来るのだろうか。