山梨公演。
普段とは違う劇場・ホールで歌舞伎を観ると、相対化と申そうか異化と申そうか、「ほほう、こんなに面白いものだったのか」と感心したり感動したりしてしまうことがある。
違う額縁に入れてみたら、絵がいつもより鮮やかに見えた。
私服で会ってみたら意外に大人っぽくてドキドキした。
そういうことである。
今回も二階の遠い客席から見ていて誠に面白かった。
お客さんは課外授業で来られる学生さんがほとんどなのであるが、大変熱心に観ておられたのに驚いた。
夜は昨年に引き続きK元さんのお宅に闖入。
昨年と違うのは、私に高脂血症が、K元さんに痛風が発症したことである。
奥様の絶品手料理をいただきながら、エビスビール→「春鶯囀」純米吟醸→「フジクレール」白ワイン→ウォッカを次々に飲む。
この「フジクレール」というのは、お豆さんのフジッコが経営しているワイナリー(その名も『フジッコワイナリー』)のブランドなのだそうだ。
昨年は「シャトレーゼ」という地元の洋菓子屋さんのワイナリーのを御馳走になった。
このように企業が地元のワイナリーを畑ごと買い取ってワイン業界に乗り出す、というパターンが増えているらしい。
確かに「自社のワイナリー」「自分のワイナリー」というのはなかなか魅力的な響きである。
同僚のM浦くんが「自分のワイナリー持つのが夢なんスよお。季節になるとある日友達の所に木箱が届くんです。『あれ、なんだろう』って開けるとうちで作ったワインがこう入っててね。『ああもうそんな季節かあ』なんて。ははは」と妄想を膨らませるぐらい魅力的な響きである。
その点「自分の酒蔵を持つ」となると、越後の杜氏さん(68歳ぐらい)に徹夜で働いてもらったりしないといけないのでちょっと話が大仰になってしまう。
そんなことはどうでもよい。
白ワインの2004年(当たり年)と2005年を飲み比べというのが今回のご趣向。
甲州種のワインは白がおいしい。
特にあっさりしてキリっとした酸味が特徴なので、キンと冷やして夏に飲むのには大変よろしい。
「ね。2004年はいかにも甲州、っていう感じでしょ、このキリっと感が。ごくごく」
「いやーでも2005年の方が複雑な味わいでワインとしてはこっちの方が。ぐびぐび」
すでにビールと純米吟醸でかなりの酔っ払いになっているのだが、爽やかでおいしいのでススイのスイと飲んでしまう。
さてもう帰らなきゃ、と座り直したところへ絶妙のタイミングでウォッカが出てきたので、つい二杯飲んでしまう(奥様、お酒を出す間が良すぎます)。
やあやあではまた、と至極機嫌よくホテルに帰ったのだが、翌日は廃人同様に一日中座り込んで物も言わずに過ごした。
翌々日は随分復活したが、夕方まで脳が微醺を帯びているのが分かった。
「三日酔い」というものが世の中にあると聞いてはいたが、経験したのは生まれて初めてである。
K元さん、またしても御馳走になりました。ありがとうございました。ぺこり。
普段とは違う劇場・ホールで歌舞伎を観ると、相対化と申そうか異化と申そうか、「ほほう、こんなに面白いものだったのか」と感心したり感動したりしてしまうことがある。
違う額縁に入れてみたら、絵がいつもより鮮やかに見えた。
私服で会ってみたら意外に大人っぽくてドキドキした。
そういうことである。
今回も二階の遠い客席から見ていて誠に面白かった。
お客さんは課外授業で来られる学生さんがほとんどなのであるが、大変熱心に観ておられたのに驚いた。
夜は昨年に引き続きK元さんのお宅に闖入。
昨年と違うのは、私に高脂血症が、K元さんに痛風が発症したことである。
奥様の絶品手料理をいただきながら、エビスビール→「春鶯囀」純米吟醸→「フジクレール」白ワイン→ウォッカを次々に飲む。
この「フジクレール」というのは、お豆さんのフジッコが経営しているワイナリー(その名も『フジッコワイナリー』)のブランドなのだそうだ。
昨年は「シャトレーゼ」という地元の洋菓子屋さんのワイナリーのを御馳走になった。
このように企業が地元のワイナリーを畑ごと買い取ってワイン業界に乗り出す、というパターンが増えているらしい。
確かに「自社のワイナリー」「自分のワイナリー」というのはなかなか魅力的な響きである。
同僚のM浦くんが「自分のワイナリー持つのが夢なんスよお。季節になるとある日友達の所に木箱が届くんです。『あれ、なんだろう』って開けるとうちで作ったワインがこう入っててね。『ああもうそんな季節かあ』なんて。ははは」と妄想を膨らませるぐらい魅力的な響きである。
その点「自分の酒蔵を持つ」となると、越後の杜氏さん(68歳ぐらい)に徹夜で働いてもらったりしないといけないのでちょっと話が大仰になってしまう。
そんなことはどうでもよい。
白ワインの2004年(当たり年)と2005年を飲み比べというのが今回のご趣向。
甲州種のワインは白がおいしい。
特にあっさりしてキリっとした酸味が特徴なので、キンと冷やして夏に飲むのには大変よろしい。
「ね。2004年はいかにも甲州、っていう感じでしょ、このキリっと感が。ごくごく」
「いやーでも2005年の方が複雑な味わいでワインとしてはこっちの方が。ぐびぐび」
すでにビールと純米吟醸でかなりの酔っ払いになっているのだが、爽やかでおいしいのでススイのスイと飲んでしまう。
さてもう帰らなきゃ、と座り直したところへ絶妙のタイミングでウォッカが出てきたので、つい二杯飲んでしまう(奥様、お酒を出す間が良すぎます)。
やあやあではまた、と至極機嫌よくホテルに帰ったのだが、翌日は廃人同様に一日中座り込んで物も言わずに過ごした。
翌々日は随分復活したが、夕方まで脳が微醺を帯びているのが分かった。
「三日酔い」というものが世の中にあると聞いてはいたが、経験したのは生まれて初めてである。
K元さん、またしても御馳走になりました。ありがとうございました。ぺこり。