ゴールデンエース普及の歩み

【月刊 養豚界】昭和61年2月号~平成22年12月号掲載記事

「豚肉生産には、均衝のとれた飼養管理が不可欠」

2016-03-30 08:41:39 | 日記
 養豚技術がよくなり、成績として産子数も一腹当たり24頭を出している作今です。しかし、子豚の育成中の事故は多く、せっかくの産子数も病気のために減っていくため、これがまた経営を圧迫しているのも事実のようです。 いままでは疫学的な立場から考え方を記してきました。例としては、豚舎周辺にミミズがいないようにするには、坪当たりで石灰を5kg散布するといったことです。また豚舎および豚房については、苛性ソ-ダ液で洗浄しますが、石灰乳を塗る消毒液はヤシマ産業(株)のグルタグリ-ンが効果を発揮します。 豚本体、特に生後1ヶ月以内の子豚は母乳を通して免疫グロブリンが取り込まれ、体を守る役目をしています。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを親豚に給与していると、体内でその感化を受け、また親の乳からもさらに単位の高いα「ガンマ-」グロブリンが乳を通して子豚に取り込まれるため育成率が向上します。 子豚の哺乳中から離乳にかけての大腸菌などの予防としては、生後3日目に鉄剤とマクロビンの注射を実施します。私はこれを必須作業としており、昭和40年頃より子豚育成のマニュアルにも出しています。 豚の乳の3倍濃いといわれ、高タンパク質な栄養物です。子豚にはタンパクを分解する力が弱いのもいるはずです。それを補うのがマクロビンタンパク分解酵素です。 例えば、離乳子豚に多発する疾病の多くは肺炎を伴うものがあります。オ-エスキ-病、グレ-サ-病、マイコプラズマ病、サルモネラ病、AR、PRRS、大腸菌などが挙げられます。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スの特性は、免疫機能を高めることが第一ですが、侵入してきた異物とされるものを排除する力も活発です。免疫細胞は何種類もあり、いざという時には「全軍発進せよ」と伝達して、それらがお互いに命令を出し合い、悪質で強い病気を封じ込めると考えられます。それは、周囲で病気が発生していても発病しないということが証明できます。 もちろん、ワクチン接種は手抜きなく行わなければなりません。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スの強いところは、ワクチン接種後の免疫抗体が約8倍~10倍くらいに上がるということです。「ワクチン接種をしても効果がない」という声を聞きますが、いろいろな要因があると推測できます。 豚が大型化したため、飼料も高タンパク質となっていますが、その割にはカロリ-が不足して、豚が求めている数字には合わなくなっています。 配合割合でみると、トウモロコシの使われている割合が65%以上と高くなっており、亜鉛が足りないのではないか、豚の環境の内外にひずみがあるのではないかなどといったことが考えられます。 安全・安心・おいしい豚肉の生産には、均衡のとれた飼養管理が不可欠であると考えます。

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