ゴールデンエース普及の歩み

【月刊 養豚界】昭和61年2月号~平成22年12月号掲載記事

「健康が、肉質を高め、ブランドを創る」

2020-05-18 08:20:58 | 日記
 秋となり主産地の出荷頭数が増える。一頭当たりの体重も回復し、市場の品不足は解消され、毎年のことながら相場は軟調に向かう月である。宿題の8~9月の種付けも終わり、受胎確実の繁殖豚も、そろそろ妊娠中期に入ってくる頃である。発情再帰をきちんと離乳後7日以内にくるよう調整することが重要である。飼料の増量もさることながら、内容も検討する必要がある。養豚農業経営の暦は、今が平成8年の年頭と考えて飼養管理することである。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スも、胎児のうちから親の体を通して感化させ、免疫賦活作用が働きやすくすると分娩時からの育成が丈夫にできあがり、さらに、人工乳や子豚用飼料に添加して与えると、鉄剤やマクロビン等の投与も効果が上がり、早発性下痢症など、たとえ発症しても、無処置でも2~3日で自然治癒する。早発性の下痢症で、泡を食って抗生物質を使うなど、腸内細菌のことを考えると愚の骨頂と言える。最近、豚コレラ撲滅のことがよくとり上げられているが、ワクチン接種の時期と抗体価が上がらないと効果がなくなるため、ワクチン接種の時期と抗体価が上がる飼養管理が基本となる。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、その効果の一つに免疫能力を活性化することが上げられる。免疫賦活作用が活発になることで、生理的に豚の機能代謝が活性化し、次に発情再帰の明確化で種付けがやりやすくなり、子豚の数にも左右して年間一母豚当たり24頭の肉豚出荷をもって育成率とすると、10年間唱え続けてきたことも実績が裏付けしてくれる。豚はストレスに敏感な家畜だが、とくに気温差にはその感じかたが激しく、増体や発情出現などにはっきり表れてくるほどだ。活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは、それらのストレス症候群をコントロ-ルし、豚本来の生理的機能を正常に働かせる。一年中、豚舎とその周辺に悪臭がなく、それだけで養豚経営がうまくいっているか否かがわかる。全国的な養豚経営の実態を調査したところ、繁殖豚、育成率、増体重など、経営的技術はよくなっているが、疾病の発生率があがっているのが問題であると発表されている。また、肉のことをみると、とくに豚肉は、専門店以外の大型店のパッケ-ジの豚肉は見るからに水ぽく、また、容器を傾けると水が縁に溜まっているのを多く散見する。また、調理した肉も、温かいうちはやわらかだが、冷めると硬く、うまくないなど、反省の材料はある。とくに、自家配の場合、とうころこしの配合割合が多いと亜鉛欠乏となり、とくに子豚の初期育成で、ひ弱な、毛づやのない状態に気がつく。種雄豚も、精液組成に欠損ができ、繁殖に影響を起こす。「肉の万世」の牧場が良いのは、特殊なミネラルを使っているとのことで、同じことを農家にもやらせると、枝肉が市場で高く評価される。牛は肥育日数が長いので、ミネラルの効果もじっくり数字でわかるが、豚は短く、牛肉ほどではない。それでも、肉のしまり、色など良い結果が出て、抗生物質や薬剤を使用しない「ブランド肉」を完成できた(養豚界昭和62年8月号に掲載)。 需要と供給のバランスと言うが、口先だけの銘柄でなく、見てわかる肉でないと売れない。まずは、健康な豚を創ることである。まだまだ工夫をもって養豚農業経営を実践することである

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