ゴールデンエース普及の歩み

【月刊 養豚界】昭和61年2月号~平成22年12月号掲載記事

「無病、無臭、無駄のない経営とは」

2014-05-13 06:14:25 | 日記
 4月の牛肉輸入自由化を迎える私達養豚農業経営者としての心構えは、生産性の向上が第一で従来から経営の指標としてきた年間一腹20頭以上の豚肉出荷達成を手に入れる事です。これはすぐに実現されるこのではありません。 過去10年以上の経験で申すならば、10ヵ月から一年はかかります。この事は建設以来何年も経過した養豚場が、いかに汚染されているかと言うことです。以前にも述べたましたが、豚舎周辺が臭うようでは不可能と言えます。常に疾病の侵入を受け易く、抗生物質や抗菌剤の慢性的使用により、人工的な耐性菌を育成し、豚本来の能力を封じている飼養管理体制がガンと思います。豚舎周辺の石の下や、ゴミ等の下にミミズがいれば、病気の巣と決めつけて良いと考えます。 SPF(清浄)豚がどの程度の数字を出すか調査した事はありませんが、新設の場合の建設費や運営経費は、かなりの額がかかると推測されます。それだけの利益が出るものでしょうか。私の見解はいささか極端です。常識の事をきちんと行っての事ですが、見た目には汚いと映っても、抗体価を調査しても、SPFに近い数値を示す養豚場もあります。それが本来の姿です。当然のように年間一腹20頭以上の肉豚出荷実績を保持しています。安全な食肉として供給している事は言うまでもありません。 話を戻しますが、ミミズのいない環境を作るには、豚舎周囲に坪当たり5kgの石灰散布を年二回。豚房内は床から二メ-トルまで石灰乳を塗る。さらにワクチンのプログラムを作り、きちんと接種し抗体価の作用を主とした、免疫賦活作用を示す、活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スを指示された通り使い、それが基本となり、豚の生理機能が疾病抵抗に無駄に労費されくなって、初めて実現されるのです。 よく言われるように、多くの人はすぐ、そのものに依存し、腹の減った所にメシを食えば、腹が一杯になるような勝手な期待をかけますが、生きている豚に、過去の汚点を残しながら求めるものですから、一朝一夕には答えはでません。 しかし、これが出来上がると、無病・無臭・無駄のない経営が持続します。人間というものは、常に喉元過ぎれば暑さを忘れ、せっかく敷いたレ-ルを自らの手ではずし、時間が過ぎて悪い結果が出始めると反省すると言えます。 自然科学を主とする農畜産物はバイオの究極まで来ました。自動車のモデルチェンジではありません。営々と積み上げるだけです。しかし、究極のもの、技術を持っても、使いこなし続けることが出来ないという事は、あまりにも農畜産業以外の産業が猫の目のように変わり、それについつられて、自分の足元を見ないで悪い方向に踏み出すのか、としばしばと考えます。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは大豆だけで作った、言わば未来商品です。当然、人間も食べられます(許認可有り)。 今まであまりにも科学的なものの利用に頼ってきましたが、それも先が見えてきました。やはり、自然の仕組みを取り入れることが、健康をはじめ養豚農業健全経営の基礎となるものです。

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