農水省が発表した1999年畜産統計(2月1日現在)を見ますと、農家の高齢化や後継者不足、小規模農家の飼養中止などより、全畜種で飼養戸数は前年比5~6%台の減少となりました。その原因として、乳用牛では乳価の低迷、豚に関しては悪臭などが挙げられています。 飼養頭羽数では、規模拡大により肉用牛、豚は前年並みを維持しているももの、そのほかの畜種では1~2%台の減少となっています。 豚は、飼養戸数が1万2500戸と6.7%減少しましたが、1戸当たりの飼養頭数が790頭と51頭増えたため、総飼養頭数は987万3000頭前年並みとなりました。 飼養戸数減少の要因として、悪臭が挙げられていますのは非常に残念なことです。悪臭の発生は、経営状態が悪い養豚場の目安の一つと言えましょう。ふん尿処理の実行は難しく、多額の投資と労力の問題とが重なり、時に手の打ち用もないほどです。「くさいものにフタを」式では、いたちごっこであり、問題はいつまで解決しないと言っても過言ではありません。だからといって、この問題だけに特別に投資するのも難しいものです。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは投与後、腸内細菌叢を活性させることで、生理的な機能代謝をも活性化させます。これにより免疫賦活作用が上がり、中にもワクチン接種後の抗体価は約10倍も上昇します。 その結果抗病力が強まり、豚は従来の抗生物質や抗菌剤に依存しない体質となります。特に肺炎が減少し、そのほかにも、得体の知れないヘルペス様疾患を防御できるのは周知の通りです。 また、発情再帰、種付け作業の確実性、産子数の増加、一腹年間20から24頭へ、育成率もト-タル肉豚出荷頭数で求めるなど、経営の基礎をガッチリと固めてくれます。 そして、悪臭をシャットアウトし、蠅のいない豚舎周辺環境が出来上がります。ただそれだけのことですが、このことは本誌81回の掲載が証明しています。養豚農業経営にこだわって普及しているのもむべなるかなと、ご理解いただきたいものです。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スは食品です。薬品ではありません。おなかの空いたところにご飯を食べたような急激な結果は望めません。 まして養豚場や飼養管理技術では、長い間定礎となる指標もなく、あれこれと手探りし、簡単に手に入るものやよいところ取りをすることが染み付いている人、手の打ちようがなくて、どう展開すればよいかと悩んでいる人が多くいます。疫学的な見方から、10年かかっても悪い経営しか得られないということも多く見受けられます。 これを見直すには、やはり10年をかけるというくらいの覚悟が必要なのです。減反で荒れた水田を元の姿にするのに、5年、10年をかけるというのと同じ思想が必要です。 活性酵素食品ゴ-ルデンエ-スの特徴は、初めの10日間5%添加を続けると、ふんの色が変わり、それにつれて悪臭もなくなってきます。その時豚の体内、特に腸内細菌叢では変化が起きているのです。 そして、前述したような変化や効果が現れ、それが定着してきます。肉質の変化も見逃せないものがあり、熟度やうまみ、軽い食感などは、一般に言われている銘柄豚とは違った存在として評価されています。 いわば酵素豚と表現しても過言ではありません。しかしそれは一朝一夕ではできませんということも、重ねて申し上げておきたいと思います。
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