GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

札幌でYOSAKOI踊る熊本人

2016-06-12 17:37:40 | Talk is Cheap
なんか納得いかない。
6月11日、北海道札幌市でおこなわれてる「YOSAKOIソーラン祭り」に熊本のチームが初めて出場したってニュース。
これはあかんのと違うか?

熊本震災から2か月、ようやく復興の足がかりが見えてきた。
それなのにもう
『「熊本は元気だと伝え、支援への感謝も示したい」との思いでやって来た。』って。
何をしてんだか。

その北海道まで行く金を義援金に回せよ。
練習への労力、時間を復興に回せよ。
そして復興がひと段落着くなり、終わってから、「ありがとう」とか「感謝の意味をこめて」ってのならわかるよ。
でも、まだ復興は始まったばかりやで。
現地では未だ避難所生活や仮設住宅で過ごしてる方がおられる。
この方々や地元の被災者を元気づけるために踊る・演舞を見せるのならわかる。そういう娯楽も大切だし、一時でもケアできると思う。

ボランティアも動いてる。県内から県外から参加してる。
同日に石原軍団とSMAPキムタクやTOKIO長瀬も炊き出しに来てる。(これは末記に書く)
まだ瓦礫が撤去できてないとこもある。復興住宅や公団、仮設住宅もようやく入居が始まった。
行政も必死に対応している。罹災証明書の発行や被害に関する書類の申告・申請・確認などに追われている。
県や国も支援の予算やプランを出している。見えないところでも動いてる。
多数の人が義援金や支援金を寄付している。少しでも復興になればと熊本産の食材買ったりしている。

なのに北海道まで行く。
もちろんそれぞれの自費参加してるのだろうし、自分のお金、自分の時間をどう使おうが勝手なんだがね。

これが地元の何年も続く祭りだとか、伝統行事ならわかるのだ。
「こんな時こそ平常と変わらないように」って。
歴史は浅いが、熊本で行われてる「火の国YOSAKOIまつり」(10回)で踊るのならわかる。
そして「震災で今年は開催できなかったから、札幌に参加して踊る」と言うのならまだわかる。
だが、この「火の国YOSAKOIまつり」第10回目は、震災前の3月に無事行われたはずだ。
それなのにわざわざ札幌の「YOSAKOIソーラン祭り」にも参加する。意味がわからん。

別に「大人しくしてろ」とか「自粛しろ」と言いたいのではない。
「早すぎるだろ」
「まだ地元ですることがいっぱいあるのではないのか」
と言いたいのだ。いくら屁理屈つけようが、
「復興は他人任せで自分たちは踊ってる(しかも関係ない土地で)のかよ」
って思えてしまうのよ。

このメンバーにも多数、熊本地震で被害にあった人・学生が含まれてるらしい。
メンバーの中には「こんな時に祭りに参加していいのか」という意見もあり、札幌の参加辞退も検討したらしいが、なぜ決断できなかったのか不思議。
『被災者から「こういう時は元気なものが見たい」との声も聞いた』ってあるが、それは「地元で」って話だろうよ。「北海道で」じゃないだろ。避難所や仮設住宅を回って演舞を披露するってのならわかるんだがね。

「自粛していても、日常は戻ってこないのかもしれない」
そういう考えもわかる。
別に不祥事を起こした芸能人じゃないんだから、意味のない自粛などすることもない。
踊ろうが、楽器を弾こうが、鍋パーティしようが、合コンしようが構わない。
地元でならな。
少なくとも俺たちが「少しでも復興の手助けになれば」などと偽善っぽい考えで、熊本産の食材買ったりするよりは、地元で消費する方が地場産業の活性化になるだろう。
笑わず陰気に大人しくされてるよりは、笑顔いっぱいで陽気に楽しくされてるのを見たい。

でも、勘違いしてはいけない。
君たちがしてる行為は、事故や病気で入院しててお見舞いや見舞金もらってる時に、「もう元気です。ありがとう」ってイベント参加して踊ってるようなもんだ。
今後、復興予算もボランティア支援もいらないと。
震災支援はまだ始まったばかりだと思っていたが、地元だけで復興頑張るんだな。

6月11日の同じ日に、舘ひろしや神田正輝など石原プロモーションの面々が、熊本県益城町の総合体育館に隣接の陸上競技場での炊き出しに参加した。
このボランティアにSMAPの木村拓哉、TOKIOの長瀬智也、V6の岡田准一などジャニーズを代表する売れっ子が参加してくれてる。
芸能人が参加してくれてるからありがたがれと言うの?って勘違いするなよ。「まだまだ復興支援活動をしてくれてるんだぞ」ってことが言いたいのだ。
SMAPなんてSMAP×SMAPで寄付金呼びかけてくれてるし、香取慎吾も中居正広もボランティアに来てくれてないか?

地元の人、被災者は、この札幌で踊った件はどう思ってるのかね。
気にしてないのかな。それはそれで問題だけど。
もう支援はいらないのかな。



議員任期中の育休こそ違法ではないが不適切

2016-06-12 05:04:23 | Talk is Cheap
金子めぐみ議員が政界に復帰した。
この人の復帰インタビュー記事を読んで、「あぁだめだこりゃ」って思った。
言ってることはすごくまともなことなんだけどね、議員としてはどうなのかね。

金子めぐみ議員は、女性国会議員でおそらく初めて産休や育児休暇をとった人。
というより、例の不倫発覚で議員を辞めた宮崎元議員の奥様と言った方がわかりやすいか。

この宮崎元議員、奥様の方だけも「国会議員任期中に出産・育児休暇?」って騒がれてるのに、男のくせに「育休?」って火に油注いだ。
周りの苦言もどこ吹く風。
ところが、奥さんがいよいよ出産って時も不倫してた。しかも議員会館で。
これがバレても最初はやめようとしなかったから図太い。

国会議員が任期中に育児休暇を取る?しかも男のくせに育休を取る?
それは道理的に許されるのか?有権者の声を議会に届ける議員にそんな選択肢はあるのか?
そりゃ法律では許されてますよ。
女性の妊娠や出産はおめでたいことだ。男も育休が取れるようになるといいだろう。
でも、舛添東京都知事じゃないけど「違法ではないが不適切」だろう。
不倫がばれて育休前に辞任してくれてよかったよ。

男女差別や女性蔑視をする気はない。
今後は議員だって出産、育児ができるように世論がなっていけばいい。
世の中がそうなればいいのかもしれないが、その前にちゃんと理解しておいてほしいことがある。

国会議員は私人ではなく公人だ。“私”を表に出すなら議員は辞めたほうがいい。
国民の代表としての活動をするのに、“私”を出しては無理だと思う。
選挙で選ばれた議員は、365日24時間、任期の間は公人だ。
だから、舛添知事だってあれだけ叩かれてるわけだし、夫の宮崎だって叩かれたわけだ。

なのにこの人はインタビューでこう言ってる
『産休や育休を取ると言ったら、役職から外された』
だって、当たり前のことじゃないの。
会社でも不在の者が責任者や担当者であっては支障がある。それくらいはわかるはずだよね。育休や産休に限らず長期間休む人間は役職外されても仕方ない。
もちろんその人に特化した能力があれば、復帰してもすぐ元のポジションに戻れるかもしれない。
しかもこの人は議員だ。会社員とは違う。
一般労働者の仕打ちのように、まるで自分が被害者のように言うのはどうなのか。
誰かに「議員だって産休や育休は当然の権利だ」ってそそのかされたのかもしれないが、普通よう取らんやろうて。

「じゃぁ女性は議員になるなと言うのか」とか「妊娠や出産は女性にとって当然の権利である」とかの感情論はこの際やめてほしい。
その話と議員の任期中の休暇は別問題だから。
現時点で、法律解釈で「権利が認められてる」とか言ったところで、議会を休まれることとは別。それなら、違う人に代わってくれよと。

なのにこの人は
『国の制度を作っている立法府がこうした考え方のままでは、日本の少子化は絶対に止まらないと強く危機感をもっています。』
自分=国民女性の代表?
立法府だからこそ例外を認められないのではないかね。

世の中には働きながら出産や育児してる女性がたくさんおられる。
それら女性に対し「家庭を守れ」とか「育児に専念しろ」とかアナログな事をいう気はさらさらない。
育児しながら働ける職場環境の整備は必要だろう。
先にも述べたが、議員だって今後は育休などが気軽に取れるようになれればいいのかもしれない。
だけど今はまだ無理だ。 議員と一般会社の女性社員を一緒にするのは無理がある。

どれか正しいかは今度の選挙でこの人が当選するかどうかで決まる。
もし、
「この人の言うことは正しい」と有権者が賛同・支持すれば当選するし、
「気持ちはわかるが休まれるのはなぁ」と有権者が判断・否定すれば落選する。
それだけのことだ。

何でもかんでも平等に、会社員も職人も国会議員も自営業も公平に、そんなのは理想だけでできるわけがない。
単純に言えば、週休二日制、週40時間労働という一般サラリーマンの基本を農家に当てはめるようなもんだ。
もしあなたが飲食店に入って、オーダーした後なかなか料理が出てこなくても怒ってはいけない。
だって、シェフが“労働者の当然の権利”を行使して、休憩時間を取っているのかもしれないから。
過疎地では土日には新聞や郵便物が届かないかもしれない。週休2日制だからね。
24時間テレビの司会も違法だから、8時間で交代だ。

こういうことを書くと「それとこれは違う!」ってヒステリックに言う人がいるが、「それとこれは一緒のこと」である。
都合よく解釈しないでくれ。

重版出来 いくえみ綾作品登場!

2016-06-12 03:46:53 | BOOK/COMICS
黒木華が写真集を出すとの事。
ドラマ、重版出来は面白い。黒木華の演技力も凄いと思う。
だからと言って、写真集だと?
誰が買うのだろう。
何故?って思うのは俺だけ?
重版出来できるかな。

このドラマで使われてる漫画は、実在の現役漫画家(しかも売れっ子)が作品提供してる。
使われた漫画、ドラマでだけ使われるのならもったいないって思ってたが、それぞれの作者の単行本に収められるらしい。
ドラマでは一瞬しか映らないけど、読んでみたいなぁって思ってたから嬉しい。
できればそれだけで一冊の単行本になってくれたら嬉しいのだが、それは望みすぎかね。

書店員を演じる濱田マリ。
本や漫画に対しての愛を凄く感じる。
知ってる人は知ってるが、最新刊の平積みや、特集コーナーの設営などはこの書店員の仕事だ。
コメント書きや陳列などいろいろ工夫してる店では、今まで読んだことの無い本や漫画でも、つい手に取ってしまう。
こういう熱心な書店員さんがいる本屋で売ってもらえたら、作家は本望だろうね。

で、この濱田マリ役が人生を変えた一冊の漫画が第8話で登場。
今も昔も「この漫画は私の為に描かれた漫画だ」(音楽でもあり)って思える作品に出会うと嬉しいよね。
濱田マリ演じる店員が憧れてやまない作家山縣留羽の、「100万乙女バイブル」もそんな作品。
このドラマ用書き下ろし作品を描いてるのは、いくえみ綾さん。

俺もこの人の漫画は好きだ。かなり前から読んでる。
男のくせにって昔から言われるが、面白いんだもの。仕方がない。




このいくえみ綾さんの最新刊、[おやすみカラスまた来てね]のコーナーが、ジュンク堂茶屋町店にて展開されてた。
そういや6月10日発売って告知されてたな。
しかも原稿(コピーだけど)付き。
思わず
「写真撮ったらダメだよね」
って遠慮がちに店員に聞いたら、意外にも
「いいですよ」
ってあっさり。嬉しいねジュンク堂。さすがだ。

平日だったせいか人がまばらだったから間近で見れてよかった。
でも、最近は紀伊国屋やBook1st.も結構空いてる。本屋さんにいかないのかな。
これからは電子書籍の時代だとか、本が売れない時代になったとか言われるが、是非本屋に行ってほしいな。
印刷媒体の方が愛着があるからだけでなく、気になるコミックスや本を手に取ってほしい。
もしかすると、それが「これが私の一冊だ!」と思える本かもしれないんだからね。