しゅうの読書感想文につきあって三冊の本を読んだ後
パパに
「これすごく面白いから読んでみて」と薦められた本がありました
今までそんなことなかったし
すごく面白いを連発するので
暑さしのぎに読んでみることにしました
本にはお店でつけられたブックカバーがついたままだったので
本のタイトルも、内容の説明も何もみないまま
パパを信じて読み始めました
本を開くとタイトルがみえました
『チャイルド44』 上巻
いったいどんな本なのだろう・・・・・
話は
ソヴィエト連邦 ウクライナ チェルヴォイ村
1933年1月25日
マリアが死を決意したときから、彼女の猫は自分で自分の身を守らなくてはならなくなった。
すでにマリアは猫を飼うことの意味をはるかに超えて世話をしていた。
という文章で始まっておりました
そーかわかったぞ~
この本は猫の話しなんだ~
だからパパは私にしきりに読むことを薦めたんだな~
・・・・
と
ここで合点した私
それで更に読み進めると
野ネズミも家ネズミもみんな村人に捕まえられ、食べられて久しい。
ネズミがいなくなってからは、すぐに家畜やペットが姿を消した。このマリアの猫以外は。
と続き
ものすごい食糧危機の中でマリアが
自分の食べ物を確保できなくなるまで愛猫に餌を与え続け
この猫が唯一生き延びていた猫
という
なんだかこの先が不安になる話の流れになりました
去年の震災の時
お店に商品が少なくなって、生まれて初めて食料危機を感じた私ですが
この話しの食糧危機はそんなものではなく
皮のブーツも細長く切って、イラクサとビートの種と一緒に煮て食べたり
ミミズも掘りつくし
樹液も吸いつくしてしまった
という
想像を絶する食糧危機状態でした
熱にうかされたマリアが、歯茎にトゲが刺さるまで台所のイスの脚をかじり続ける姿に
猫はベッドの下に隠れて出てこようとしなくなるのですが
マリアはこの時
猫を森へ逃がしてやろうと考えます
村人の誰かにみられたら、間違いなく捕まえられてしまう
自らがこれほど死に近づきながらも、自分の猫が殺されることを考えただけで
マリアは気が変になりそうでした
アリや昆虫の卵が含まれていることを期待して大の男が土くれを噛み
消化されなかった穀物の殻を探して子供が馬糞をあさり
骨一本の所有権を主張して女が争っている村で
まだ猫が生きていたなどと誰も信じるわけがない。
マリアはそう信じて
夜の帳が降りるのを待って玄関のドアを開けたのです
この予期せぬ話の展開の中
私は考えました
人の食べ物がなくなった時
猫缶はごちそう以外の何物でもないだろうな・・・と
そして
猫の餌すらない時
愛猫も人の食べ物として思えてくるものなのだろうか・・・と・・・
もちろん私もマリアと一緒でnyaaを食べようなんて
絶対思わない!!と怒りにも近い感情がわいたことは
言うまでもありません
さて
この本はいったいどんな話なんだと
ますますわからなくなりつつも
パパが私に薦めたくらいだから
きっとこの猫が運よく生きのびていく話しに違いないと期待しながら読み進めたのですが
なんとこの後
猫は
殺されてしまいます
しかも子供に・・・
そしてその子供は
大人に殺され・・・・・・
(-.-)
何この本・・・
何この惨忍さ
(-_-メ)
(▼O▼メ) ナンジャコリャーー!!
猫好きの私に
なんちゅー本を薦めるんだー
と
パパに腹をたてた私
だけど
もしかしたら大どんでん返しがあるのかもしれない
きっとそーだ
だって面白いってあんなに何回も言ってたもの・・・
私はパパを信じてまた本を読み進めました
下巻の最後まで・・・
本のブックカバーを外すと
裏側にある説明の最後に
こう書かれていました
↓
ソ連に実在した大量殺人犯に着想を得て
世界を震撼させた超新星の鮮烈なデビュー作!
本の帯には
「このミステリーがすごい!」
2009年版 海外編 第一位
と
ミステリーね・・・
話の最後にまた猫出て来たけど
猫
主人公じゃなかった・・・
『チャイルド44』
子供が44人惨忍な手口で殺されました・・・
|||(-_-;)||||||どよ~ん
パパが面白いっていう本は
二度と読まないことにしました
┐( ̄ヘ ̄)┌ フゥゥ~
ただ
今の日本って
なんて平和なんだろうって
どえんな猫が転がったままご飯を食べているなんて
ものすごく幸せな時代に生きているんだということを
あらためて
思わせられた
猛暑の中の読書となりました