バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

小さな切れ端と大きな塊

2023年04月16日 15時26分28秒 | 病院の黒子(夕勤)
手術で使用した器具には、薬剤や血液はもちろん、“ピンク色をした何か小さな切れ端?”が付着していることもある。が、私は「これは何だろう?」などと疑問を持ったり、それを凝視したり、余計な想像をしたりせず… ただ黙々と汚れを取ることに専念している。そうしないと、また私のボケ脳が自動的に“手術中の生々しい映像”を再生してしまい、気分が悪くなってしまうからである。

先日、器具を手洗いしていた時のこと… 二つある“深さ30cmくらいの流し台”のうち、一つは私が、もう一つは先輩Aさんが使って器具を洗っていた。しばらくしてAさんが去り、代わりに先輩Bさんがやって来て器具を洗い始めたのだが… すぐにBさんが「あれ? ここ(流し台の排水口)何か詰まってる?」と大きな独り言を言ったところ、それを聞いたAさんが「はい、さっき…」と言いながら戻ってきた。

続けてAさんは「ステンレス製のカップを洗っていたんですけど、カップの中に“何か大きな塊”が入っていたんですよ。それで、どうしようか迷ったんですけど… “ま、いっか”と思って、そのまま排水口へ流しちゃいました」と言い、Bさんと二人で笑っていた。その会話を聞いてしまった私は「ゲゲッ… 大きな塊って… 排水口のゴミ捨ても私の担当なのに… そんなもん見たくないよぉ~」と心の中で叫んだ。すると、その声が聞こえたのか、AさんとBさんは“何か”をゴミ箱へ捨ててくれたのだった… ふぅ…


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