アイドリングストップの罠！？

アイドリングストップした時は、駐車ブレーキを掛けていなくても警告音が鳴らない。そうでなければ、信号待ちや時間調整停車の度にビービー鳴り、ウルサくて仕方がない。もちろん、マジ・エンストの場合はちゃんと鳴りますよ。それは、私が定期的に検査しているので…（何が検査だよ！　自分でマジだって言ってんじゃん！）


だから、終点などで“アイドリングストップしただけで駐車ブレーキを掛けていない”のに、うっかり運転席から離れてしまって…　バスが足音も立てずにゆっくりと動き出し、事故になってしまう場合がある。明らかに斜面だと分かる場所ならば、ブレーキペダルから足を上げた瞬間に「おっと～！」と気付くからいいけれど…　一見“平坦”に思える場所が危ないのである。


私も過去に何度か「ドキッ！」としたことがあり、いくつかココにも書いてきたと思うけれど…　それらは、営業所内の格納位置だったり、駅の待機場所だったり…　やはり“平坦に見える場所”ばかりである。幸い、ほとんどは“まだ運転席に座っている時”に気付いたので「あん？」で済んだけれど…


一度だけ“終点の降車停で運転席を立った”ことがある。その時は、一瞬「地震か！？」と思って自分の動きを止めたのに、なぜか外の世界は動いていて…　「ゲゲ～ッ！」と驚いた私は、座るより先に駐車ブレーキを掛けたのだった。これまた幸いなことに、夜遅い時間帯だったので、僅か数名の乗客はサッサと歩き去り、前後には他のバスもなく…　もしも、バスを降りた人が立ち止まって何かやっていたらと思うと…


それ以後、ちゃんと駐車ブレーキを掛けたことを確認してから運転席を立ったにもかかわらず、車内通路を歩いている時に「あれ？　バスが揺れて…　まさか動いてる！？」と錯覚することが何度もあるのだ。そういえば、飲んでもいないのに「酔っ払ってる？」と言われることがあるけれど…？？？　もしも、この先…　呼気によるアルコール検査だけではなく、動作や表情を含めた様々な検査がコンピューターで行われるようになったら“松井、異常あり！”って出たりしてね。ハハハ…