鹿島《少将》の航海日誌

改めてブログ作り直しました。
ヤマト関係を中心に、興味あるもの等をお届け。

宇宙戦艦ヤマト2205ー新たなる旅立ちー第二章:第四話

2020-04-30 10:25:00 | 宇宙戦艦ヤマト2205新たなる旅立ち



宇宙戦艦ヤマト2205ー新たなる旅立ちー

第二章:第四話◇太陽沖会戦①◇


太陽系内に突如、出現した惑星イスカンダル。
その出現に合わせるかのようにガミラス艦艇、イスカンダルの恒星間航行宇宙船シュヘラザード。

「古代艦長。現時点を持って訓練、テスト航海を中止、地球へ帰還せよ。」

さとみ監査官の命令に艦橋に居合わせたクルーの視線が集まった。

「監査官。その命令には従えない。」
「目の前の状況を見過ごす事は自分には出来ない。」
「ガミラスの艦艇数も異常なほどで、ましてやイスカンダルの船も確認出来、イスカンダルの海底火山噴火も確認出来ている。」
「イスカンダルは我々地球に救いの手を差しのべてくれた。我々はイスカンダルの船を保護するべきと、具申します。」
古代が具申する中、シュヘラザードは加速した。

「イスカンダルのシュヘラザード加速!」
「イスカンダルも加速しつつあります!」

「ガミラス、デスラーを名乗る者から緊急回線!」

森雪、相原、の報告が矢継ぎ早に飛び込んだ。

「相原!回線を開け!」
「島!回頭だ!シュヘラザードを追う!」

「古代艦長!命令を無視ですか!軍法会議だぞ!」

「帰還したら軍法会議に掛けたらいい!」
「今、目の前の危機を排除する!」

「貴様!監査官の権限において、古代、君の指揮権を剥奪する!」
「警務隊長星名を第一艦橋へ。」
「相原、デスラーからの通信を切れ!」

こうしている間にも、一手、二手と遅れるヤマト。
そんなヤマトとヤマトのクルーたちを嘲笑うかのように星籍不明の巨大戦艦が、加速するイスカンダルから姿を現した。

「監査官!これでもまだ、帰還を命じますか?」険しい顔を覗かせ、古代はさとみに詰め寄った。

「勿論だ!ヤマトは訓練生が殆どなのだ。むやみに手を出す訳には行かない!」
「イスカンダルとガミラスがどうなろうと私に関係無い!」
「航海長!進路を地球へ!」

「その命令には従えない!」古代に続き、航海長である島も命令を拒否した。

「警務隊長星名、艦橋へ入ります。」

「星名隊長。古代と島を拘束、艦橋より排除せよ。」
「これより宇宙戦艦ヤマトの指揮は私が取る。」
「太田、君がヤマトの操艦を。」

「監査官。拘束されるのは貴女です。」
「連邦中央政府藤堂長官からの命令で、貴女を拘束し、ヤマトは目の前の危機を排除、シュヘラザードを保護せよ。です。」
その時であったヤマトは大きな衝撃に襲われてしまう。
「きゃぁぁぁぁぁ!」と悲鳴と共に床に転ばされた監査官さとみは「ガタガタ」と震えていた。

「右舷、中央部に被弾!」
「右舷大展望室閉鎖!第二主砲塔へのエネルギー供給パイプに破損を確認!第二主砲使用出来ません!」

「太田!ダメージコントロールを急がせろ!」

「星名隊長!早く監査官殿をお連れしろ!」
「戦闘指揮は第一艦橋で指揮を取る!CICはサポートへ!」

「ガミラス艦隊と星籍不明艦、戦闘に入りました!」

「イスカンダル更に加速!まもなくワープスピードに達します!」

「シュヘラザード!ワープしました!」
目まぐるしいくらいに指示、命令が飛び交う中、警務隊長星名の肩に腕を回し、「ヨロヨロ」と歩き出す監査官さとみは何処かぎこちない。
被弾した恐怖で"お漏らし"した様子だった。
星名は見なかったフリをし、そのまま第一艦橋を後にした。



そんな中、イスカンダルはワープ、ワープと同時に再びデスラーから入電、今度はデスラーらしく強制介入して来たのだ。

「悪いが強制介入させて貰ったよ。」
「詳しくはあとだ。目の前の敵は我々ガミラスが引き受ける。」
「ヤマトはイスカンダルを追ってくれ。」
「スターシャを助け出して欲しい!」そこで強制介入された通信回線は切れてしまう。

「ダメージコントロールを継続!」
「島!イスカンダルの空間トレースは出来ているな!?」
「イスカンダルを追う!ワープにはいれ!」

「了解!」



「貴様、何者だ?」
ギアナは変装したメルダの腕を掴もうとした。
だが、変装を見破られたメルダは自分たちがイスカンダルから離脱した事で、ブレスレットを解除、ウィッグを投げつけ、顔面目掛け、回し蹴りを繰り出した。


「これが私の本当の姿だよッ!」

だか、メルダの繰り出した回し蹴りはギアナの顔面を捉える事なく、防御した右腕にヒットした。
逆にメルダは弾き飛ばされてしまう。

「くっ。」顔をしかめるメルダ。
「この感覚、まるで鉄の板でも蹴ったような感覚だ。」
「そこまで鍛え上げられるのか?」メルダの頭に「?=クエスチョン」が浮かんだ。

右の口角を僅かに上げ、ギアナは「ニヤリ。」と笑った。

「人間が鍛えたところで、所詮はその程度。」
「我ら暗黒星団帝国の者には効かん。」
「衝撃は感じるが、痛みは感じないのだよ。」

「クックックッ。」


第二章:第四話②へ
つづく。

この物語りは私設定が混ざった《宇宙戦艦ヤマト2205ー新たなる旅立ちー》の二次創作です。
もしかしたら、永遠にまでを含めた「起承転結」の四話(四章)に構成されるのかもと思い書いてみました。

使用している画像はイメージです。また一部、Ps版「宇宙戦艦ヤマト・ イスカンダルへの追憶」等の設定資料から引用。拾い画を使用しています。

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