鹿島《少将》の航海日誌

改めてブログ作り直しました。
ヤマト関係を中心に、興味あるもの等をお届け。

白銀の巫女ー桂木透子ー宇宙戦艦ヤマト2202外伝:第三十八話

2019-02-23 19:34:57 | 宇宙戦艦ヤマト2202外伝




ー白銀の巫女ー桂木透子ー
宇宙戦艦ヤマト2202外伝

第三十八話




「子房メルダよ。朗報だ。」
「現在、コスモリバースシステムを受け取れる為、武装解除が行われているが、四時間ほど掛かるそうだ。」
「その間、ギムレー様がメルダ貴様の躾を兼ねて、味見をなさるそうだ。」
「その前準備をこれから行う。」
親衛隊将校は、そう云うと低くした天井を元の高さまで上げ、付き添いのアンドロイド兵2体と、この営倉の中へ足を踏み入れた。
メルダには再び重々しい拘束具が両手足に繋がれ、更には開口具までも装着された。

「お似合いですぞ。」
「子房メルダ。」
「噛みつく事はないが、薬を飲み込み事も喋る事も出来んな。」

「直腸から直接、吸収させてやるから安心しろ。」
「その前に直腸の洗浄だ。」

「提督の嬢とあろうものが、大胆にぶちまけたわ。」

「フッハッハッハッハッ!」

高々と笑う親衛隊将校は、胸ポケットから数錠の座薬を取り出すとメルダの尻肉を左手で押し広げ、「一錠目。」がメルダの肛門に当てられる座薬。
ゆっくりと押し入れた。

「んぐぅ。んぐぅーー。」
メルダは言葉にならない言葉を発しながら、指を抜かれるタイミングの不快な感覚を止める為、肛門に力を入れた。
「フッ」と鼻で笑う親衛隊将校。
お構い無しに二錠目、三錠目と直腸へと押し入れた。




「あとは薬が効いてくるのを待つだけだな。」
そう云うと親衛隊将校は部屋をあとにした。


~15分後~




「どうやら薬が効いて来たようだな。」

「ちょうどギムレー様がお戻りになられた。」
「存分に子房として、務めを果たすがよい。」

20分後、親衛隊将校と入れ替わるようにして、ギムレーが入室した。

「それでは儀式を始めると致しましょうかね。」

ギムレーは鼻歌を奏でながら軍服を脱ぎ、全裸をさらけ出した。
中肉中背と言ったところだ。
メルダの拘束具を外し、愛撫を始めた。
この時すでにメルダは、親衛隊将校が一度、退室して速攻で薬を排泄していたのだ。
薬が効いているフリをしているに過ぎなかった。
そんな事とは知らず、若く張りのあるメルダの身体に興奮したのか、ネチッこい愛撫でメルダを攻めていた。
演技で応えるメルダ。

「さて、そろそろ。」ギムレーはメルダの局部に挿入するとゆっくりと腰を上下に動かした。
リズミカルに動かすギムレーに悟られないよう、メルダも呼吸を合わせていた。
やがてギムレーの腰の動きが早く成り、深く腰を沈めようとした時であった






「残念だな。ギムレー!」
「私を本気で抱けると思ったのか?」
「薬なんかで自由に出来ると思ったか?」

「地獄(あのよ)でイケッ!」
メルダは渾身の力でギムレーの睾丸の1つを握り潰した。

断末魔の叫びを吐き出し、泡を吹き気を失うギムレー。

泡を吹くギムレーを横目に、メルダは格納庫へと走り出した。
武装解除されるとあって、アンドロイド兵もギムレーの親衛隊も、隙だらけであった。
メルダは、新設定された格納庫に搭載されたFSF型宙雷艇を拝借した。
下手な戦闘機よりも、高機動力で、火力も上、さらには小型ながらワープ機能を有する宙雷艇。
メルダは、何の躊躇いも無く、主力兵装である133mm単装陽電子カノンをぶっ放した。
爆音と黒煙が格納庫に充満した。
何事かと親衛隊将校ら生身の兵とアンドロイド兵は、一斉に慌ただしく動き出す。
返答が有る訳も無く、頻りにギムレーへ指示を仰ぐ為、艦内アナウンスを飛ばしていた。



「借りは返す主義なんでなッ!!」
「釣りは要らねぇから、地獄への渡し賃にでもしろッ!!」
メルダは格納庫から脱出すると急旋回し、ブリッジへと向かい、33mm四連装レーサー機関砲を撃ち放つ。
爆炎が渦を巻き、辺りを包み込む。
メルダの気は晴れたのだろう。
機関砲を撃ち終え、ゆらゆらと爆炎が鎮火してゆく。
キルメナイム・セカンドのブリッジは、原型が解らないほどであった。
メルダは宙雷艇を着陸させると、裸体のまま、スターシャとユリーシャの前に姿を表し、跪づき頭(こうべ)を垂れ、口を開いた。

「スターシャ陛下、ユリーシャ妃。」
「数々の失態、申し訳御座いません。


あまりにも突然に幾つもの出来事に、驚きを隠せないスターシャとユリーシャ。



「メルダ。何がどうなったかは、だいたいの想像がつきます。」
「詳しい話は、あとで伺うとし、今は一刻も早く、お父様の所へお戻りなさい。」



「ごめんなさい。メルダ。」



「ユリーシャ妃。勿体ないお言葉。」
「全ては不甲斐ない自身の責任です。」

「ユリーシャ。それよりメルダに服を差し上げて。」
「いくら何でも、その格好では……ね。」

「す、スターシャ陛下。ユリーシャ妃のお洋服なんて、滅相もないです。」
「ビーメラの私の艦(ふね)に戻れば!パイロットスーツの予備が有ります。」

「メルダ。これはイスカンダルの特使として派遣するのですよ。」
「全裸ではダメです。」

「解りました。」

五分後・・・



メルダはユリーシャの使わなくなった服を貰い、"おめかし"をして貰った。

「良くお似合いですよ。メルダ特使殿。」
ユリーシャは少し冷やかすように伝えた。

「メルダ特使。もし、雪に森雪に逢う事があったら伝えて欲しい。」

「碧水晶の花言葉にはつづきがあるのと。」

「解りました。では、メルダ特使、これより、ビーメラ星へ戻ります。」メルダは右手を胸の高さに持って来ると一礼し、その場をあとにした。


第三十九話
つづく。


使用している画像はイメージです。
一部、ネット内に出回っている拾い画像を使用しています。

この物語りは私設定が混ざった《宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち》の二次創作です。
一部、公式より引用。