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鹿島《少将》の航海日誌

改めてブログ作り直しました。
ヤマト関係を中心に、興味あるもの等をお届け。

アケーリアスの遺産:第八番浮遊大陸ー宇宙戦艦ヤマト2202外伝ー

2018-09-21 20:32:10 | 宇宙戦艦ヤマト2202外伝


アケーリアスの遺産:第八番浮遊大陸
ー宇宙戦艦ヤマト2202外伝ー

今から100年前、マゼラニックストリームを1.000年の時を経て、抜ける惑星があった・・・



このマゼラニックストリーム内の時間の流れは、地球上での時間の10倍とも、また地球上での時間と変わらないとも云われている。

そしてまた、異次元断層と云われる3次元空間と異次元との結節点に存在する次元空間が存在する。
レーダー・スキャナの類は全く反応しなくなり、超空間通信も空間内で反響してしまうため、空間外とは交信できない。

さらに、3次元空間とは時空の性質が反転しているため、本来真空から無限にエネルギーを汲みあげる特性を持つ波動エンジンが、逆にエネルギーを外部に放出してしまう。
強力な次元波動を3次元空間との位相境界面にぶつけられると、発生した干渉波で3次元空間への開口部が形成される(つまり、波動砲で「風穴」を開ければ出口を作ることができる。が、しばらく経つと閉じる。)




多数の宇宙船や宇宙機がこの空間に落ち込んだまま脱出できず漂流しており、その様を見た古代は地球上のサルガッソを連想した。
次元断層は宇宙空間に無数に存在し、イスカンダル航海時ヤマトが落ち込んだ空間以外のものも存在する。
次元断層はヤマトのみならず、通常のガミラス艦艇にとっても死地同然の場所だが、ガミラスが所有する次元潜航艦UX-01は、その次元断層を逆に利用し、次元空間内へ潜航することで隠密行動を行う事が可能である。

そんな時間の波が激しい空間に捕らわれ脱出できずに、この惑星の文明と知的生命体は滅んでしまった。

その惑星は八つに割れ、決まった軌道もなく、宇宙空間を彷徨だけの"自由軌道浮遊大陸"と呼ばれた。
八つに割れた大陸で一番、大きな大陸には《時間断層》が存在し、惑星自体は滅んでしまったが、この時間断層は健在で、本来の惑星(ほし)の寿命が尽きるその日まで、動き続ける特性を持つ為、たとえ宇宙空間にさらけ出されたとしても、動き続けるという・・・
大陸から三分の二をさらけ出す、この時間断層もまた、動き続けている。
地球と平和条約を結んだガミラス帝国は、祖国安定の為、銀河系辺境の地と呼ばれるこの宙域を探索、偶然にもこの大陸と時間断層を発見する。



ヤマトとの闘いから二年、調査と研究と多くの犠牲により、この八つの自由軌道浮遊大陸に新たな拠点を建設する事と成り、突貫に近い開拓と開発が進んだ。
時間断層が発見された最も大きな浮遊大陸には、プラントと拠点と成る基地が建設され、残る七つの浮遊大陸には、防衛用砲台が建設された。

さらに時は流れ・・・

西暦2202年

"アケーリアス"の遺跡を探すガトランティス銀河系方面先見部隊第六調査隊と遭遇した。

「第二浮遊大陸方面にガトランティス!!」

慌ただしく告げて来るガミラス第八番浮遊大陸司令部のメインレーダーオペレーター。

「ゲシュタムジャンプが続いている!!」
「全浮遊大陸は警戒せよ!!」

「反射衛星全基スタンバイ!」
「各、浮遊大陸砲台はエネルギーカートリッジ装填!」総司令レトロフが命令を飛ばした。



「反射衛星砲、初弾装填完了!」
「反射衛星座標入力完了!」

「反射衛星砲4番6番3番の順で発射せよ!!」



「初弾、全弾命中!」
「ガトランティス・ラスコー級1・ククルカン級・2隻轟沈!!」

総司令レトロフは所詮、蛮族=ガトランティスなど、この程度に過ぎんと、高を括っていた。


つづく。


使用している画像はイメージです。

この物語りは私設定が混ざった《宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち》の二次創作です。