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鹿島《少将》の航海日誌

改めてブログ作り直しました。
ヤマト関係を中心に、興味あるもの等をお届け。

二次創作ー宇宙戦艦ヤマトrebornー第八話

2020-01-12 13:32:00 | 宇宙戦艦ヤマト:二次創作



二次創作
宇宙戦艦ヤマトreborn

第八話




「艦隊を失ったなどと、報告は出来ん!」
「反射衛星砲で、ロングレンジ攻撃で沈めてくれるわ!!」
「奴の、ヤマトの射程圏外からな!

「ガンツ!反射衛星を展開せよ!」
「ヤマトを、奴の射程圏外から仕留める!」





「反射衛星砲、発射ッ!!」





「ヤマト上空より、高出力エネルギー弾!!」
「直撃します!」

「なっ何ッ!?」

「右舷、パルスレーザー砲群損傷!!」
「第22移住区に火災発生!区画隔壁閉鎖ッ!!」
「艦内、ダメージコントロール急げ!」



「……この攻撃。」沖田は呟くように心の中で云った。
「主力六番艦!轟沈ッ!!」

「なっ!何ッ!?」

「レーダー士!今のは何処からだ!」

「はっ、ハイ!それが零時の方向です!」

「…真上か!?」
「真上に艦影は?」

「あ…ありません……。」

「…ん!?」
「…今度はまっ…真下からです!」

「…艦長!艦隊を散開させよ!」

「了解ッ!」

目まぐるしくブリッジ内には状況報告と指示、命令が飛び交っていた_。
「あの時の攻撃と同じだ…。」そう確信した沖田であった。

「戦術長。航空隊を何時でも冥王星に降下出来るように散開、ヤマトから離れて待機させよ。」
「これよヤマトは、揺さぶりを仕掛ける。」

「航海長。コース258冥王星へ降下、全速で突入せよ!」

古代も島も、両名共に何をやらかすつもりなのか解らないまま、命令に従った。
古代は島の方を向いた。
島は島で、「やるしかないだろう。」と顔を覗かせていた。

だが、そのヤマトの動きに合わせ、無数に打ち上げられた反射衛星もまた、動く。
シュルツは複雑に高出力ビーム光弾を反射させ、ヤマトに直撃させた。

「ふん。」
「いくら全速で逃げても所詮、図体のデカイ戦艦。小型戦闘機のように飛び回れる訳なかろう。」
「やはり、猿以下だな。」

「反射衛星砲!時弾装填!」
「発射ーッ!!」



「…3.2.1.着弾!ヤマト左舷後方に命中!」
「ヤマト黒煙を撒き散らし、"冥府の海"に沈んで行きます!」

「うむ。」
「諸君。ご苦労であった。」

「シュルツ司令。上空に散らばるヤマトの艦載機は放っておくのですか?」

「母艦を失ったんだ。いずれ死を迎える。」
「無理に突入などしようものなら、ビーム砲台の餌食だ。」
「放っておけ。」

「了解であります。




「シンマイ。例の高出力ビーム光弾の録画は全て、出来ているか?」

「聞こえないのかシンマイ?」

「艦長。お言葉ですが私はシンマイと書いてアラコメと読むのです。新米と。」

「…済まなかった。」
「で、新米、録れているか?」

「勿論、全ての戦闘記録は録画も含め、出来ています。」
「今、ヤマトが冥王星の海に沈んでいる場面も。」
「しかし、冥王星の分厚い氷の下にこんな海が存在したとは…新たな発見ですね。」

「コポン。…新米少尉。」

「あっ!?余計でしたね。」
「これが録画したものです。」
解析室中央に映し出された空間モニタにいましがた録画された冥王星攻略戦の一部が、映し出された。

「見ての通り、あの高出力ビーム光弾は反射され、ヤマトに命中している事が解ります。
「つまり、ヤマトが冥王星上空の何処に居ても、反射させて直撃させる事が可能です。」
「ですが、このポイントから全て高出力ビーム光弾は発射されます。」

「うむ。」
「話は変わるが、新米。少尉はメガネを外した時の方、可愛いく見えるな。」

「…コポン。」
「艦長。今のセクハラに成りますよ。」

「いや、済まなかった。」

「戦術長。上空のコスモタイガー隊に陽動を仕掛けさせよ。」
「無数にあるビーム砲台に攻撃を仕掛けさせるんだ。」
「但し、全てを破壊出来なくとも構わんと伝えろ。」
「ヤマトはこれより浮上する。」
「浮上と同時に戦術長。君と椎名のゼロで、この座標を空爆せよ。」

「戦術長。了解。」

こうして、改めて冥王星攻略作戦が、開始された。
五月蝿いくらいに飛び回り、氷岩に設置されたビーム砲台に陽動攻撃を仕掛けるコスモタイガー隊。
そのコスモタイガーの攻撃に気を取られている合間にヤマトは浮上、古代と椎名のゼロを発艦、反射衛星砲台を破壊すべく超低空で侵入させた。




「アレだな。」
「これでも喰らいやがれッ!!」





「南部!ヤマトは艦砲射撃で支援!」
「島!高出力ビームを捉えたら再び海へ潜れ!」

「了解!」

数分後、侵入した椎名から「高出力ビーム砲台」=反射衛星砲、破壊の報告を受ける。
その報告と同時に上空を飛び回るコスモタイガー隊が一気に雪崩れ込み、ヤマトと共にガミラス冥王星基地を壊滅させた。



24時間後、修復を終えたヤマトは、遅れを取り戻す為、ワープを行った。




「クルーの諸君。艦長の沖田だ。」
「あと数日で、最初の目標地「バラン星」である。」
「諸君らの活躍で占領された冥王星は解放する事が出来た。」
「そして、もう二度と遊星爆弾は地球に落ちることは無くなった。」
「感謝する。」
「バラン星到達までの間、各科で調整を取り、休息を取れ。」

人類滅亡まで、あと290日と迫っていた_。





ーバラン星宙域・ガミラス制宙権エリアー

「ん!?」
「…隊長。あれはヤマト。ヤマトをキャッチした。」

「バラン鎮守府に連絡を入れる。」

「コチラ、パトロール艇963。ヤマトをキャッチした。鎮守府方向へ向かっている。」




「ドメル閣下。」

「何か?」

「パトロール艇より入電、ヤマトを捕捉したとの事です。」

「何ッ!!あのシュルツを倒し、占領地、冥王星基地を壊滅させたヤマトか!」
「飛んで火に入る何とやらだな。」

「ゲール君。全艦艇を出撃させよ!」
「私も出る!」

「お言葉ですが、全艦艇でありますか?ヤマト一隻に。」

「ん!?不満か?」
「全艦艇で出迎え、戦意を奪う。」
「降伏か死か、好きな方を選ばせる。」

「御意。」






「居た!居た!ヤマトを捉えた!」



「ガミラス艦隊ワープアウト!」
コスモレーダーに捉えたガミラス艦隊。
緊急報告に度肝を抜かれるクルーたち。
うろたえるクルーたち。

「ガミラス艦隊!百を超え、尚もワープアウト!」
「ヤマトは包囲されつつあります!」
慌ただしく告げる相原。

「ガミラス艦隊!発砲!!」



「また、ワープアウト!」
「ガミラス艦隊総数…。」
「ガミラス艦隊総数500!!」



「……島航海長!ワープだ!」
「緊急ワープだ!」



「ワーーープッ!!」




ー次元断層空間ー


緊急ワープにて、ドメルの艦隊から逃れる事に成功したヤマトであったが、"次元断層空間"=時空間の狭間に墜ちるというトラブルに巻き込まれていた。




【スターシャの宇宙船ゴッド・ウイング】

「……ん!?」
「あの宇宙船は、何だ?」
次元断層空間にヤマトが落ちて、いの一番に口を開いた古代が云った。

「あの宇宙船も、何かの拍子で落ちて来たと考えてるのが妥当ね。」
「他の彷徨う宇宙船や宇宙艦みたく朽ち果てない事から、落ちてそんなに時間が経ってない感じね。」
古代の問いに答える新米。

「古代。なんとかあの宇宙船と接触出来んか?」
「此方に敵意が無い事を伝えて、接触を試みよ。」

「了解。」




百式偵察機で横付けした古代は椎名を随行させ、彷徨う宇宙船内へ侵入した。

「我々は地球人。君を傷付ける気はない。」
「君と話がしたい。」

「………。」

「やっぱり、言葉が通じないか。」椎名が呟いた時であった、優しい声で言葉を返す少女。

「私はイスカンダルのスターシャ。」

まだ、幼さが残る少女は古代たちの耳を疑う言葉を発した。

古代が一歩、歩みはじめた時であった乗り込んだ宇宙船が、大きく揺れた。





「謎の宇宙戦艦よ。聞こえているか?」
「貴艦の星籍と所属を名乗れ。」

「その宇宙船(ふね)に手を出すな。」

「言っておくが銃を抜くなら、止めておけ。貴艦に勝ち目はない!」





【デス・シャドウ】
※旧太陽系連邦艦隊・冥王星戦隊旗艦デス・シャドウ
・時空間戦闘を得意とする宇宙戦艦。
元々は、他の宇宙船、艦同様に時空間での航行は出来なかったが、次元断層空間に墜ちた際に、何度が脱出を試みるも失敗に終わり、諦め掛けたある日、同乗する※大山敏郎が見た夢を実行したところ、脱出に成功。
その後、通常空間と時空間(亜空間)での航行を可能にするシステムユニットを造り、デス・シャドウに搭載した。

旧太陽系連邦艦隊所属。

艦種:宇宙戦艦
艦級:ア・ドミラル級

全長:286.00m
全幅:40.00m
全高:70.00m

推進機関
次元流動型ヒート機関×1基

武装
主砲:48糎・三連装パルサーカノン砲×3基(9門)
四連装艦首ミサイル×2基 
舷側ガトリング速射パルスレーザー砲×4
重力波短魚雷管×12門
八連装重爆雷投射機×1基

艦長:ハーロック(ファントム・F・ハーロック)
他、不明。



【ゴッド・ウイング】
スターシャ専用の宇宙船。
この時代、最速の宇宙船。
非武装船だが、搭載する4機の小型自立思考近衛機がガード(盾)とアタック(攻撃)を担う。
現在、少女時期のスターシャが使用している。

全長:180.00m

主機関:波動ターボチャージャーエンジン×2基

非武装宇宙船。
4機の小型自己思考・近衛機を搭載している。
この4機がガード及びアタックをする。
スターシャが直接、命じる事も可能。

防御膜で宇宙船全体にコーティングを施している。
波動エネルギーを転用(波動フィールド)する事で「波動砲」クラスのエネルギー光弾をも弾き返す。但し、最大値で転用する為、一度、弾き返すとエネルギー回復まで8時間を必要とする。(通常航行は可能)


【小型自己思考・近衛機バスター・ガード】

・オールレンジ対応。
攻撃、防御共に4機で賄(まかな)う。

・ショックカノン級のエネルギー光弾発射から陽電子パルスレーザー砲クラスのエネルギー光弾を発射する事が可能。
各機、波動フィールドを展開する事でゴッド・ウイングを守ると同時に自己も守る事が可能。

全長:7.2m
全幅:1.8m

主機
波動粒子流動式コスモエンジン×2基

武装

・陽電子パルス機銃モード
・陽電子衝撃砲モード
※機首に装備された砲口に集約されるエネルギーをモード切り替えにより、パルス状に発射する機銃クラスから陽電子衝撃砲(ショックカノン)級のエネルギー光弾を発射する。

・波動フィールド
波動エネルギーを粒子状に流出させ、機体全体に膜を張ることでコーティングされ、一定時間、全ての攻撃から守る事が可能。



第九話へ
つづく。


使用している画像はイメージです。また一部、Ps版「宇宙戦艦ヤマト・ イスカンダルへの追憶」等の設定資料から引用。「ACE COMBAT」等などの拾い画を使用しています。
石津嵐氏小説版や松本零士氏のコミック版、2199等を私的に再構築した《宇宙戦艦ヤマトreborn》です。
この物語りは私設定が混ざった《宇宙戦艦ヤマト》の二次創作です。

二次創作ー宇宙戦艦ヤマトrebornー第六話

2020-01-10 22:23:00 | 宇宙戦艦ヤマト:二次創作



二次創作
宇宙戦艦ヤマトreborn

第六話


土星衛星タイタンへ進路を変えた宇宙戦艦ヤマトは、ガミラスに占領されているかも知れないと、無人偵察機=ゴーストを射出した。



20分後、無人偵察機=ゴーストから調査データが送られて来る。
時折、ノイズが混ざるものの、映像は感動良好レベルで確認する事が出来た。
鉱山基地に生態反応は無く、施設も無人に成ってから、からなりの年月が経つ事から、所々が朽ち果ているようだった。

「どうやら映像を観る限り、ガミラスに占領されては無さそうですね。」
いの一番に口を開いたのは、戦術長古代だった。

「そのようだな。」
「古代。戦術科からあと二名を選出、それとアナライザーを連れ、コスモナイト鉱石の採取にあたれ。」
「真田少佐。君も同行を頼む。」

「了解。」




古代戦術長を班長としたコスモナイト鉱石採掘班に同行した真田が、タイタンの大地に降りる途中で、キ8宙艇内でパイロットを兼任する古代に話掛けた。

「古代戦術長。少し、話せますか?」

「はい。なんでしょう?真田少佐。」
インカムを通し、古代は返事を返した。

「私の同期に空間騎兵隊出身の駆逐艦艦長に、君と同じ名字の男がいるんだが、君とは関係無いよね!?」

「……真田少佐。その駆逐艦の艦長、古代守と言う名ですか?」
「もし、そうなら古代守は自分の兄です。」

「…まさかと思ったが、やはり守の弟だったか!」
「ヤマト乗艦に選抜された時、名簿を見て、「もしや!」と思ったが、まさかだったとは…。」

「真田少佐と兄が同期だったなんて…これも"何かの縁"というものですかね。」

「……そうか。」
「君の兄、守は立派な最後を向かえたと聞いている。」
「地球が地球人類が今も、こうして希望だけを頼りに、生きてゆけるのは古代戦術長。君の兄、守のお陰だと言っても過言ではない。」

「真田少佐。兄を買いかぶり過ぎです。」
「兄は、生きて帰る事が可能なのに、それをしなかった…」

「……。」

「それより、真田少佐。無人偵察機=ゴーストが、何やら物体を捉えたみたいです。」



「……これは…これは人!?と戦車!?」
「ノイズが酷。」

「妙だな。ゴーストからの情報では、生態反応は無かったはず…。」
「戦術長。警戒した方が良さそうだな。」

「自分も、そう思います。」

そんな中、タイタンの大地に降り立つキ8宙艇。
だが、古代たちの嫌な予感は的中してしまう。
ノイズ混じりではあるが、ゴーストの捉えた"人"と"戦車"は、待機状態のガミラス兵と多脚戦車であった。
ゴーストと古代らが搭乗しているキ8宙艇が、センサーに反応した事で、スリープモードから待機状態にモードが切り替わったのだ。
青い肌のガミラス兵の眼が紅く光が灯る。
その様子は、高度10.000メートル上空で偵察行動中のスマルヒの映像中継により、冥王星ガミラス基地のシュルツの元に届いていた。

「やはり、デストロイヤーを派遣して正解だな。」
「あとは地上に降りた奴らと超弩級の宇宙戦艦の能力の収集だけだな。」
「じっくりと見物させて貰うとするか。」




「真田少佐!無人偵察機=ゴーストが戦闘に入ったようです!」
「それと、先ほど捕捉した多脚戦車が此方に向かっています!」

「うむ。」

「古代戦術長と戦術科の二人で、多脚戦車の方を任せる。」
「私はアナライザーと、最低でも波動エンジンとエネルギー供給パイプの修復に必要なコスモナイト鉱石を採掘する。」

「了解!」

多脚戦車とゴーストが対戦する中、三体のガミラス・アンドロイド兵と対戦する古代ら三名。
青白いパルス状の光弾と蛍光ピンクの光弾が、氷岩を挟んで飛び交う。

「古代班長!ゴーストが無人偵察機=ゴーストが墜とされた!」

「くっ!」

ゴーストが墜ちた事で、多脚戦車の砲撃が加わり、古代らは窮地に追い込まれていた。
だが、同行した戦術科航空隊所属の椎名晶が、キ8宙艇に向かって走り出した。

「…ん!?」
「椎名少尉!何処へ!」

「すみません!キ8を飛ばします!」


「オッ!その手があったか!」
「揚羽!椎名を援護しろ!」
古代はもう一人の同行者で椎名と同じ戦術科航空隊所属の揚羽武に椎名の援護を命じた。

「了解!」



多脚戦車の砲撃が、激しさを増し、ガミラス・アンドロイド兵らは間合いを詰めて来る。
だが、椎名の機転により、キ8宙艇による空爆で多脚戦車の破壊に成功、さらに機銃掃射でガミラス・アンドロイド兵を倒した。

「…コイツら、ガミラス兵は人間じゃない。」
機銃掃射で倒したガミラス兵を確認する為、近づい古代は、胸、頭部から火花を散らす姿に驚きを隠せずにいた。

「揚羽。椎名に降りて来るよう伝えろ。」

無線を聞いた椎名はすぐに降りた。
キ8宙艇に駆け寄る古代。
キャノピーが開くとすぐに無線機をとり、ヤマトに報告を入れた。
丁度、最低量の採掘を終えた真田とアナライザーも、戻って来た。

「此方、採掘班班長の古代。ヤマト聞こえるか?」

「此方、ヤマトの相原。古代戦術長。何か?」

「採掘基地はガミラスに占領されていましたが、全て排除。」
「ですが、ガミラス兵は人間ではなくアンドロイドでした。」
「生態反応が無かったのも、その為だと思われます。」
「また、現在、最低量のコスモナイト鉱石は採取完了。」
「報告を……。」

「すまん戦術長。艦長に報告がまだある。」
報告を終わらせ、無線を切ろうとした古代に待ったを掛ける真田。

「もう一つ報告があります。」
「太陽系連邦艦隊所属ミサイル駆逐艦の残骸を発見!」
「生存者は無し!遺体も…遺体も確認出来ず。」
「艦名は雪風。」

そばに居た古代も、無線の先の沖田も、言葉を失っていた_。



その後、ガミラスの排除が確認出来た事で、予定量よりコスモナイト鉱石を採掘、ヤマトに積み込んだ。

一時間後、宇宙戦艦ヤマトは進路を冥王星に向けた_。



人類滅亡まで、あと357日。





【宇宙戦艦ヤマト】

艦種:超弩級宇宙戦艦

星籍:地球

所属・部隊:地球連邦
(太陽系連邦艦隊とは別)

全長:390.00m
艦体幅:43.60m
最大幅:61.77m(安定翼展開時:87.72m)
艦体高:94.54m
最大高:99.47m

最大速力
(通常航行時) 亜光速

乗員:300名

主機関:ロ号艦本イ400式次元波動缶(通称:波動エンジン)×1基
副機関:艦本式コスモタービン改(74式推進機関)×8基・2軸(核融合推進方式)

兵装
波動砲×1門
主砲:46糎・三連装陽電子衝撃砲塔×3基(9門)
副砲:15.5糎・三連装陽電子衝撃砲塔×2基(6門)
亜空間魚雷発射管×12門(艦首および艦尾両舷)
八連装ミサイル発射塔×1基(煙突部)
ミサイル発射管×16門(両舷側)
八連装空間機雷発射機×2基(艦底部)
94式爆雷投射機(マスト付け根)
12.7糎・四連装陽電子パルス高角速射砲塔×8基
8.8糎・三連装陽電子パルス高角速射砲塔×2基
12.7糎・連装陽電子パルス高角速射砲塔×8基
7.5糎・連装陽電子パルス高角速射砲塔×10基
7.5糎・三連装陽電子パルス速射機関砲塔×4基
司令塔近接防御火器×2基

艦載機
艦載艇
艦載車両
零式52型空間艦上戦闘機 コスモゼロ×2機
1式空間戦闘攻撃機 コスモタイガーII×32機(+予備機4機)
100式空間偵察機×2機
キ8型宙艇×1機
90式内火艇×2隻
作業用装載艇×6隻
特2式多目的換装車×6両

特殊装備
亜空間ソナー



【ガミラス・ドメル艦隊旗艦ドメラーズ】

艦級:改・ハイゼラード級

全長:390.20m

主機関:ゲシュ=タム機関=ガミラス式波動エンジン(イスカンダル製を量産化し、改良を加えた。)

武装
330mm三連装陽電子カノン砲塔×4基(艦上3基艦底1基)
280mm二連装陽電子ビーム砲塔×4基(艦尾)
近接防御火器(単装)×32基
近接防御火器(四連装)×8基(艦上6基、艦底2基)
亜魚雷発射管×12門(艦首)
短射程ミサイル発射管×21門(艦底)

※元々はガイデロール級に座乗していたが、バラン星ガミラス鎮守府の司令官に拝命後、専用艦として最新鋭艦ハイゼラード級の特別仕様を造らせた。
艦体カラーは、ホワイトをベースにジャーマングレー/ライトグレーの三色迷彩カラーで施してある。
戦闘時には、両舷側のインティークが蛍光ピンクに光る。
特別仕様のみ330mm三連装陽電子カノンが4基に増設され、脱出用ブリッジ仕様である。
元々、使用していたガイデロール級はシュルツに払い下げられ、シュルツ艦と成る。



第七話へ
つづく。


使用している画像はイメージです。また一部、Ps版「宇宙戦艦ヤマト・ イスカンダルへの追憶」等の設定資料から引用。拾い画を使用しています。石津嵐氏小説版や松本零士氏のコミック版、2199等を私的に再構築した《宇宙戦艦ヤマトreborn》です。
この物語りは私設定が混ざった《宇宙戦艦ヤマト》の二次創作です。

二次創作ー宇宙戦艦ヤマトrebornー第五話

2020-01-09 15:39:00 | 宇宙戦艦ヤマト:二次創作



二次創作
宇宙戦艦ヤマトreborn

第五話


人類滅亡まで、あと360日を残し、地球を抜錨したヤマトは、月軌道に入ったところで、先に護衛として出撃した八隻の艦艇に別れを告げ、テストを兼ねワープを行った。

「艦長。護衛艦隊司令と通信回線、繋がります。」
通信長を勤める相原が告げた。

「うむ。」

「司令。ヤマト艦長沖田です。」
「ヤマトは、これよりワープに入ります。貴官らは地球へ戻られたし。」
「明日の地球を地球人類を頼みます。」

「了解した。護衛艦隊司令ゲルハルト。」



「ヤマト艦内、艦外異常なし。」
「波動エンジン異常なし。」
「ワープ30秒前。」
ヤマト航海長島によるカウントダウンが、開始された。

「…10.9.8.7.6.5.4.3.2.1.ワープ!」



「……ワープアウト!」
「ヤマト艦内、外に異常なし!」
「現在、土星衛星タイタン軌道上!」

「ワープは成功!」

航海長島の報告に続いて解析・技術長の真田による「ワープ成功。」の報告に第一艦橋のクルーをはじめ、艦内では歓喜に沸いた。

歓喜に沸いている中、沖田の命令が飛んだ。
「島航海長。進路を冥王星へ。」

「了解。進路、冥王星…。」
「艦長。冥王星へ向かうと大きく最短航路から外れる事に成りますが。」
復唱の途中で島は沖田に尋ねた。

「ああ。そうだ。」
「だが、たとえ貴重な時間をロスしたとしても、占領された冥王星をこのままにしておく事は、地球に残る者たちに不安を増大させる事に繋がる。」
「儂はこの不安を軽減させたいと思う。」

「ワープを重ねれば、ロスした時間は取り戻せると思うが。どうかね?真田少佐。」

「ハッ。ロスする時間にもよりますが理論上、取り戻せるまたは、かなり取り戻せる事は、間違いありません。」

「了解。進路、冥王星へ転進。」

「古代戦術長。中央作戦室へ来てくれ。」
「冥王星解放の策を練る。」

「了解。」

◆◆◆◆◆



「ふ~ん。ガミラスの基地、叩くんだ。」
「まぁ。いいか。まだまだハンデ与えておかないと、つまらないからね。」
「のんびり見学させて貰うわ。」
盗み聞きしていたサーシャは独り言のように粒やい。

だが、ヤマトは思わぬ出来事に遭遇してしまう。
ワープは成功を納めたのだが、波動エンジンから艦(ふね)全体にエネルギーを供給する縦横無尽に張り巡らされたエネルギー供給パイプの内、機関区内の供給パイプに不具合が発生、供給用エネルギーが波動エンジンに逆流、波動エンジンをパンク=破裂させる恐れが出始めたのだ。

第一艦橋から緊急報告を受けた機関長徳川は、機関区へ急行した。

駆けつけた徳川機関長も、整備マニュアルを片手に作業にあたるが、原因を突き止め、修理する事が困難に成っていた。
そこで、開発者でもある真田少佐を呼んだ。
十分後、真田は原因を突き止めた。
「…なんとか逆流を今は食い止めたが、あくまでも応急に過ぎない。」
「コスモナイト鉱石が必要だ。」
「加工して修復を終わらせなければ、次に同じ症状が出た時は、波動エンジンが吹き飛ぶ。」
「何処かでコスモナイト鉱石を補給しなくては。」

「真田から艦橋へ。」
「此方、機関区にて波動エンジンの修理をしている真田だ。」
「コスモナイト鉱石を採取出来る場所へ、赴いて貰いたい。」
「今は、応急で対応しているが、このままでは、波動エンジンが吹き飛んでしまう。」

「此方、艦橋。航海長の島だ。」
「現在、艦長は戦術長と中央作戦室におられる。」

「真田。了解した。」

真田は艦内通信を通じて、艦長に報告、許可が出た事で、宇宙戦艦ヤマトは地球連邦政府管理タイタン鉱山基地へ変進した。

「右69度、変進。進路タイタン鉱山基地。」

航海長島は右手で端末機を叩き、コースを入力し、左手で舵を切った。




だが、土星の環に身を潜め、地球艦隊等の動きを監視していた土星圏資源採掘部隊:監視隊所属偵察機に、ヤマトは補足されたのだ。
光学迷彩に機体をコーティングしたガミラス偵察機"スマルヒ"は、スーパーステルス機並みの空間同化していた事で、ヤマトのメインレーダーに捕捉されずに、ヤマトの動向を監視する事が出来たのだ。

「シュルツ司令。」
「土星圏資源採掘部隊:監視隊偵察機"スマルヒ"より、暗号入電!」

「ワレ、地球所属宇宙戦艦を捕捉。」
「我がタイタン基地へ向かっている。との事です。」
「返信、なさいますか?」

「ん!?地球の宇宙戦艦だと?」

「はい。」

「暗号通信には規模などは含まれて無いのか?」

「ハッ。ありません。」

「うむ。」
「返信は、この内容で送れ。」

すぐに暗号通信の返信が、送られて来た。
「新型宇宙戦艦=超弩級クラス一隻。です。

「超弩級クラス…。」
「オペレーター。偵察機には引き続き超弩級クラスを監視せよと伝えよ。」

「ガンツ。二隻のデストロイヤー級を土星圏資源採掘基地へ派遣せよ。」

「了解であります!」


第六話へ
つづく。


使用している画像はイメージです。また一部、Ps版「宇宙戦艦ヤマト・ イスカンダルへの追憶」等の設定資料から引用。拾い画を使用しています。石津嵐氏小説版や松本零士氏のコミック版、2199等を私的に再構築した《宇宙戦艦ヤマトreborn》です。
この物語りは私設定が混ざった《宇宙戦艦ヤマト》の二次創作です。

二次創作ー宇宙戦艦ヤマトrebornー第四話

2020-01-07 23:04:27 | 宇宙戦艦ヤマト:二次創作



二次創作
宇宙戦艦ヤマトreborn

第四話






大気汚染の状況から、どの科学者や研究者の意見も、地球人類がこのまま生きてゆける時間は、一年間以内との見解を示していた_。

「藤堂長官。もう、ここまで来たら、あのイスカンダルの女性サーシャさんを信じ、彼女をイスカンダルへ送り届ける。これが最善だと、儂は思う。」
「未だに"ワープ航法"の研究はされてはいるが、それを実現した事はない。」
「だが、彼女サーシャさんの乗って来た宇宙船はそれが可能で、我々は彼女を送り届けるという約束で、彼女の宇宙船のエンジンを譲り受けた。」
「だからこそ、儂はコレ(ヤマト)に賭けてみたいのだ。」
「いや、賭けてるしかないと思う。」
「彼女の話では、地球を再生する事が可能なものが、イスカンダルには存在するとも言っている。」
「ならば、儂は、尚更の事…」

「沖田中将。話の腰を折るようで申し訳ありませんが、」そう切り出したのは、技術将校の真田であった。
真田は、完成しただけで、何一つテストもしていない事を理由に、最低でも、あと一ヶ月はイスカンダル行きを待つべきだ。と主張した。

「私も沖田提督。真田少佐の意見に賛成だ。」
「せめて、まだ人類が成し遂げた事のない"ワープ航法"だけでも、テストするべきだ。」
「イスカンダル行きはそれかでも、ギリギリだが間に合うと思うが。」

「長官。それと真田少佐。お二人のご心配に成る事は、十二分に承知している。」
「だが、テストは航海しながらでも可能だと儂は思う。」

「提督。万が一の時、どうなさるおつもりですか?」
「サーシャさんから提供された今の地球では造り出す事が出来ない"波動エンジン"を失うのです。」
「無論、テストが100パーセント成功するとは言えませんが。」

「ならば、テスト初日に波動エンジンを失う可能性も、否定出来ないという事でもある訳だ。」
「航海しながらのテストと変わらんと、儂は解釈出来るが。」

そんな真田と沖田のやり取りに、オブザーバーではあるが、波動エンジンを提供したサーシャが、意見を述べた。



「サナダ。ワタシが提供した波動エンジンはワープに失敗した記録がナイ。」
「サナダは、自分が設計したヤマトに自信ヲ持てない!?」

「自信が無い訳ではない。ただ、」

「もういいわ。ワタシに波動エンジンを返すか。ヤマトで航海にデルか。トウドウさん。決めてクダサイ。」

「…サーシャさん。」
「真田君、ここは一つ、ヤマトを預ける沖田提督に協力をして欲しい。」
「一日も早く、イスカンダルへの航海は私も望んでいる。」

「……解りました。」

「サーシャさん。ご協力に感謝致します。」
「ですが、あと2日、ヤマトの抜錨は2日後という事で、どうだろうか。」
「最終準備の時間に2日必要なのだ。」

「ワカリマシタ。あと2日待ちます。」

「沖田提督も了承して貰えるかな?」

「分かりました。」

こうして、宇宙戦艦ヤマトは2日後、年明けの西暦2199年1月1日に抜錨する事に成った。
藤堂が2日後にしたのには、訳がある。
即戦力として投入出来る帰還した残存艦艇を護衛にと考えたからだ。
その艦艇の準備に2日必要なのだ。
護衛艦艇としては、ミサイル駆逐艦六隻と高速巡洋艦二隻の計八隻を護衛として、火星軌道まで随行させるとした。


ー西暦2199年1月1日ー




この日、華々しいパレードも、見送る家族もなく選抜されたクルーたちは乗艦を済ませ、抜錨のときを待った。

だが、先の冥王星沖会戦で基地の一部を破壊されたシュルツは、怒りの矛先を地球へ向けた。
新開発された惑星間弾道ミサイルを報復として、地球へ射ち放っていた。





「沖田艦長。ガミラスの超大型ミサイルを偵察衛星がキャッチした。」
「おそらく奴らの報復だろうとの見方が強い。」
「抜錨を急いでくれ。」
「此方では火星軌道までの護衛にと、八隻の艦艇を出撃させたが、衝撃砲搭載艦艇は無い。」
「超大型ミサイルを破壊出来るかは不透明な状況下だ。」

「了承しました。」
「直ちに抜錨に入ります。」
映像通信を終えた沖田はレクチャーを中断し、宇宙戦艦ヤマトを抜錨させた。

「徳川機関長。エンジン始動だ。」

「島航海長。船体を起こせ。」

「古代戦術長。第一から第三主砲の射撃準備を急がせろ。」

「了解。」

艦長に就任した沖田の命令が下され、艦内は慌ただしく動きはじめた。
機関区では補助エンジン始動マニュアルを手に手順を追うクルーたち。
第一主砲塔、第二主砲塔、第三主砲塔内では、初弾発射準備に入った。
陽電子エネルギーと波動エンジン内で精製される波動エネルギーが融合して、初めて"ショックカノン"として撃つ事が出来る。
だが、まだ補助エンジンに火が入ったばかり、波動エンジン始動までは、もう少し待たねば成らない。


「陽電子エネルギー!波動エンジンへ注入開始!」
「エネルギー充填12パーセント!更に上昇!」
「補助エンジン、回転数6.200から8.000へ!」
「波動エンジン内、エネルギー充填40パーセント!」
「補助エンジン回転数8.000から12.000へ!」
補助エンジンに火が入ってから二分が経過した。



【太陽系連邦艦隊高速巡洋艦プリンツ・オイゲン】
※宇宙戦艦ヤマト護衛艦隊旗艦

「射線上に超大型ミサイルを捉えた!」
「護衛艦隊全艦に告ぐ!目標を捉えた!一斉射撃準備!」

「二番艦、準備よし!」

「三番艦、準備よし!」

「・・・七番艦準備よし!」

「司令!全艦、射撃準備完了!」

「うむ。」
「全艦!一斉射撃てぃーーーッ!!」

「…3.2.1初弾全弾及び対艦ミサイル、着弾!!」

「……目標の超大型ミサイル、健在!」

「……18本の対艦ミサイルとプラズマ粒子圧縮ビーム弾10発がまるで効かない…だと。」
「…全艦!超大型ミサイルとの距離を詰めろ!至近距離が撃ち込む!」
「全艦!二射目準備ッ!!」

「司令!超大型ミサイル加速!」
「砲撃、間に合いません!」
「目標の超大型ミサイル大気圏に突入した!」

「くっ!ヤマトに連絡を!」


「波動エンジン内、エネルギー充填112パーセント!」
「波動エンジン始動まで、あと20秒!」

「…波動エンジン内、エネルギー充填120パーセント!」
「波動コアの起動を確認!」

「うむ。」
「波動エンジン始動!!」

「艦長!護衛艦隊旗艦プリンツ・オイゲンより、入電!」
「我、超大型ミサイルの破壊に失敗。ヤマトの健闘を祈る。」

「古代!ショックカノン撃ち方よーい!」
「目標!落下して来る超大型ミサイル!」



「目標!射線上に乗った!」
「全主砲、一斉射射撃=ショックカノンてぃーーーッ!!」




ヤマトは間一髪のところで惑星間弾道ミサイル=超大型ミサイルを撃破する事に成功した。



「これが…これがショックカノンの威力なのか…。」
呟くように古代は言った。

「そうだ。これがヤマトだ宇宙戦艦ヤマトだ。」
「イスカンダルから技術供与された事で、今までの宇宙戦艦とは桁違いの艦(ふね)それが、宇宙戦艦ヤマトだ。」


イメージ曲【space.battleship.yamato】より、引用。

宇宙戦艦ヤマトは抜錨した_。
人類滅亡まで、あと360日。




第五話へ
つづく。


使用している画像はイメージです。また一部、Ps版「宇宙戦艦ヤマト・ イスカンダルへの追憶」等の設定資料から引用。拾い画を使用しています。石津嵐氏小説版や松本零士氏のコミック版、2199等を私的に再構築した《宇宙戦艦ヤマトreborn》です。
この物語りは私設定が混ざった《宇宙戦艦ヤマト》の二次創作です。

二次創作ー宇宙戦艦ヤマトrebornー第三話

2020-01-07 00:06:00 | 宇宙戦艦ヤマト:二次創作



二次創作
宇宙戦艦ヤマトreborn

第三話




「沖田中将!」
「岩々の間からビーム砲台、多数出現!!」
「奴ら!あんな所に兵器を!」

「…ん!?あのビーム砲台とは別の方角ら先ほどの高出力エネルギー光弾!!」
「4時の方向からです!」
「相変わらず艦影や機影は確認出来ません!」

「イギリス艦艇、航空母艦アークロイヤルに直撃したもよう!!
「火柱と黒煙を噴き上げ急降下して行きます!」
「エンジンにダメージと思われます!」

「ミサイル駆逐艦:不知火に救助に向かわせろ!」

「了解ッ!!」

第二駆逐戦隊指揮艦霧島に座乗する沖田の的確な指示、命令が飛び交う中、全艦艇に衝撃が走る。

それは、総旗艦アメリカ艦艇ニュージャージー轟沈の報告であった。
その報告から僅か五分、地球太陽系連邦艦隊の各艦隊、部隊は"うろたえる"だけで、ガミラス艦隊及びビーム砲台の格好の餌食に成っていた。
だが、不思議な事に七十隻以上が沈んだところで、ガミラスの砲撃は「ピタリ」と止んだ。
この時、事実上、地球太陽系連邦艦隊は壊滅した_。



「山南艦長。現時点で太陽系連邦艦隊は何隻残っている?」

「ハッ。現時点で十五隻です。」

「うむ。」
「副司令のルーズト閣下は何と?」

「ハッ。現状を維持せよ。追ってすぐに指示を出す。との事です。」

「更に高出力エネルギー弾による味方艦、爆沈!!」

沖田中将座乗艦:霧島の艦長山南との会話の合間にも、味方艦艇、爆沈、大破、轟沈の報告が飛び交っていた。
沖田中将が確認を取る度に艦隊残存数は、時計の秒針のように、一刻、一刻、と時が加算されていく代わりに、艦艇の数は、減って行った。
第一波攻撃を仕掛けた航空隊の未帰還を除き、12機の雷撃隊は第二波攻撃隊としてアメリカ艦艇:空母エンタープライズから出撃した48機の雷撃機隊と共に、戦果を上げる事なく、漆黒の宇宙(そら)に散った。





「右舷艦尾に被弾!!」
「シアンガス発生!第六区隔壁閉鎖ッ!」

「ルーズト提督の艦(ふね)ウィスコンシン反転!」
突如、反転する副司令ルーズト提督の戦艦ウィスコンシン。
そのルーズト提督は自分の撤退後、「各個に撤退に入れ。」と命令を下した。
この命令を聞いた沖田は、即座に所属部隊、群隊関係無く残存艦艇に撤退を呼び掛けた。



「沖田閣下!自分は撤退の支援に移行します!」

「山南艦長。今のは誰か?」

「ハッ。第二駆逐戦隊斬り込み隊長古代少佐です。」

「支援は要らぬと伝えよ。」

「了解。」




「閣下!古代の艦(ふね)加速、隊列より、離脱!」

「何ッ!」
「通信士!古代の艦(ふね)に繋げ!儂が直接話す!」

「了解。回線、繋ぎます。」

「貴艦も貴重な戦力である。明日の地球を地球人類を守る為にも、撤退に専念せよ。」

「沖田閣下。命令違反をお許しください。」
回線はそこで途絶した。
止んでいたガミラス側の砲撃が再開されたのだ。
古代の座乗するミサイル駆逐艦:雪風だけに砲口は向けらた。

◆◆◆◆◆



「それにしても、見事なくらい汚染させたものだな。」
「好きに使えとは言ったが、これほどまでに汚染させるとわな。」



汚染された大気と荒れ果てた大地に、根を張る毒素を放出する不気味な花を咲かせる適性植物までもが、栽培されていた。

そう。デスラーはわざと地球侵攻に時間を掛けていたのだ。
約四年もの時間を使い、実験を繰り返していたのだ。

地球を地球人類を使って_。

己が宇宙の支配者と成る為の準備をしていたのだ。
いや、今現在も準備していると言った方が、正解である。
自身の主スターシャの忠誠を誓うフリをしてまで_。


第四話へ
つづく。


使用している画像はイメージです。また一部、Ps版「宇宙戦艦ヤマト・ イスカンダルへの追憶」等の設定資料から引用。拾い画を使用しています。石津嵐氏小説版や松本零士氏のコミック版、2199等を私的に再構築した《宇宙戦艦ヤマトreborn》です。
この物語りは私設定が混ざった《宇宙戦艦ヤマト》の二次創作です。