自由と正義が健全な社会の基本である。
自由というのは好き勝手をしてよいということではない。
それをやれば必ず他人と衝突する。行動の自由は絶対ではない。
しかし、絶対的自由がある。それは内面の自由である。
どういう思想であろうと思想を持つだけで罰せられることは無い。
平たく言えば、人に迷惑をかけない限り生き方は自由ということ。
戦前の日本は社会主義思想保持というだけで逮捕拘禁された。
「共産主義が正しいと思う」と言っただけで恐ろしいことに。
当時の日本はこの点未開だった。踏み絵のようなことが行わ離た。
今の中国でも隠微な形で似たようなことが行われている。
日本の左翼はこの点には無頓着。中共と同質なのだろう。
左翼は人の主張に耳を傾けない。その人権尊重の立場と矛盾する。
正義の概念はいつの間にか相対化され軽視されている。残念だ。
自ら信じることが正義ではない。誰もが正しいと思う事が正義だ。
例えば、皆で決めたルールを守った者が罰せられるとする。
これが正義と言えるだろうか。通常の状態ではありえない。
幸いなことに戦後日本では憲法で内面の自由が保障されている。
正義についても不完全であるが国民の意識に根付いていると思う。
デモや扇動に容易には乗せられない賢明さがあるように思う。
グロバリズムに対して自由と正義を貫けるか。重い課題だ。