他県の人に言っても信じてもらえないのだが、福井県では冬に水ようかんを食べるのが定番。
水ようかんは夏のもの。竹筒に入ったものとか、金属のカップに入った物をお中元でもらって、
冷蔵庫で冷やしてから食べるのが普通だよと言われる。
ところが福井県では、水ようかんは冬の食べ物なのだ。
それも、紙の平箱に入った(本来は漆塗りの木の平箱だったらしい)水ようかんを、木のヘラで掬って
そのまま口に運ぶのが一般的な食べ方。
地方によっては、丁稚羊羹と呼ぶこともある。
そのルーツには諸説あって、子供が正月に奉公先から土産に持たされた貴重な羊羹を、皆で食べられる
ように薄めて固めたのが始まりとか、丁稚の作ったような柔らかい羊羹だからとか。
いずれにしても昔から続いている習慣のようだ。
福井では和菓子屋さんならどの店でも作っている。味も店によって違うので、自分の好みの味に
皆こだわりがあるのだ。家の近くのマイナーなお菓子屋さんのが妙に美味かったりする。
福井の習慣を皆に知ってもらおうと、水ようかんのキットを上海に持ってきた。
「カリョー」という菓子材料問屋が作ったもので、冬の間だけ売られる限定商品。
こんな感じで売られている。1500円ぐらいかな。
分解すると、まずこんな注意書きが。確かに砂糖の量を抑えて作るので日持ちはしない。
冷蔵庫に入れても、足の速い繊細なお菓子なのだ。
材料はこんだけ。
粉寒天と、黒砂糖、砂糖にこし餡。
材料が入っていた箱は、後から必要なので大事に保管しておく。
さて調理開始。
まずは分量の水に粉寒天を溶かす。玉にならないようにかき混ぜながら。寒天は沸騰させる
必要があるので、二分間程沸騰させる。
次に砂糖と黒砂糖を加えて溶かす。塩を少々加えて甘味を引き立たせる。
ボウルにこし餡と先ほど作った寒天液を少し入れ、こし餡を溶かす。鍋で溶かしても良いのだが、
こうやった方が溶けやすいとのアドバイスがあったので。
溶けたこし餡を鍋に戻して混ぜる。
このまま固めると、寒天とこし餡が分離してしまう。そこで水を入れたボウルに鍋を浸し、
温度を計りながらゆっくりと冷ましてやる。温度が50℃を切った辺りから液体にトロミが
付き始め、45℃を切った辺りから鍋肌についた寒天が固まり始める。
このタイミングを見計らって、先ほど保管しておいた箱に流し込む。
気泡があると見栄えが悪いので、爪楊枝で気泡を潰してやる。
蓋を閉めて冷蔵庫で保管。既に固まり始めているので、30分もすれば出来上がり。
食べてもらいたい人が沢山いたので、自分のレシピで平たいタッパーに2個作ってみた。
こっちは白砂糖を使わず、黒砂糖のみ。隠し味にコーヒーを加えた。
蓋をした水ようかんが固まったら冷蔵庫から出し、表面に乾燥防止のフィルムを貼る。
木べらを乗せたら出来上がり。これぞ福井県の冬のマストアイテム。紙箱入りの水ようかん。
友人に勧めたら非常に好評。こし餡が入手できたら、また作ってみようかな。
しかしとうとうスイーツにまで手が出てしまった。どこまでいくのか俺の自炊道・・・。w
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水ようかんは夏のもの。竹筒に入ったものとか、金属のカップに入った物をお中元でもらって、
冷蔵庫で冷やしてから食べるのが普通だよと言われる。
ところが福井県では、水ようかんは冬の食べ物なのだ。
それも、紙の平箱に入った(本来は漆塗りの木の平箱だったらしい)水ようかんを、木のヘラで掬って
そのまま口に運ぶのが一般的な食べ方。
地方によっては、丁稚羊羹と呼ぶこともある。
そのルーツには諸説あって、子供が正月に奉公先から土産に持たされた貴重な羊羹を、皆で食べられる
ように薄めて固めたのが始まりとか、丁稚の作ったような柔らかい羊羹だからとか。
いずれにしても昔から続いている習慣のようだ。
福井では和菓子屋さんならどの店でも作っている。味も店によって違うので、自分の好みの味に
皆こだわりがあるのだ。家の近くのマイナーなお菓子屋さんのが妙に美味かったりする。
福井の習慣を皆に知ってもらおうと、水ようかんのキットを上海に持ってきた。
「カリョー」という菓子材料問屋が作ったもので、冬の間だけ売られる限定商品。
こんな感じで売られている。1500円ぐらいかな。
分解すると、まずこんな注意書きが。確かに砂糖の量を抑えて作るので日持ちはしない。
冷蔵庫に入れても、足の速い繊細なお菓子なのだ。
材料はこんだけ。
粉寒天と、黒砂糖、砂糖にこし餡。
材料が入っていた箱は、後から必要なので大事に保管しておく。
さて調理開始。
まずは分量の水に粉寒天を溶かす。玉にならないようにかき混ぜながら。寒天は沸騰させる
必要があるので、二分間程沸騰させる。
次に砂糖と黒砂糖を加えて溶かす。塩を少々加えて甘味を引き立たせる。
ボウルにこし餡と先ほど作った寒天液を少し入れ、こし餡を溶かす。鍋で溶かしても良いのだが、
こうやった方が溶けやすいとのアドバイスがあったので。
溶けたこし餡を鍋に戻して混ぜる。
このまま固めると、寒天とこし餡が分離してしまう。そこで水を入れたボウルに鍋を浸し、
温度を計りながらゆっくりと冷ましてやる。温度が50℃を切った辺りから液体にトロミが
付き始め、45℃を切った辺りから鍋肌についた寒天が固まり始める。
このタイミングを見計らって、先ほど保管しておいた箱に流し込む。
気泡があると見栄えが悪いので、爪楊枝で気泡を潰してやる。
蓋を閉めて冷蔵庫で保管。既に固まり始めているので、30分もすれば出来上がり。
食べてもらいたい人が沢山いたので、自分のレシピで平たいタッパーに2個作ってみた。
こっちは白砂糖を使わず、黒砂糖のみ。隠し味にコーヒーを加えた。
蓋をした水ようかんが固まったら冷蔵庫から出し、表面に乾燥防止のフィルムを貼る。
木べらを乗せたら出来上がり。これぞ福井県の冬のマストアイテム。紙箱入りの水ようかん。
友人に勧めたら非常に好評。こし餡が入手できたら、また作ってみようかな。
しかしとうとうスイーツにまで手が出てしまった。どこまでいくのか俺の自炊道・・・。w
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