星港、香港、そして上海流れ旅

シンガポールから香港へ、そして上海で働くことになったオジさんエンジニアの日常

上海大寧国際茶城

2012年01月07日 | 日記
中国ではまだ師走だが、日本人としては年も改まったこともあって、
新らしいことをしようと、中国茶を買いに行ってみた。

お茶はアチコチで売られているが、せっかくなので茶問屋が集まった
場所へ出かけることに。上海では何箇所もそんな場所があるので、
今回は地下鉄1号線沿いの「上海大寧国際茶城」へ。
事前にWebで調べたところ、ここには日本語の達者なお茶屋さんが
あるらしいのだ。
建物に入ると、ズラっとお茶屋が並んでいる。それぞれ自分の店の
イチオシの銘柄が看板に書かれている。「烏龍茶」「龍井」とか
「プーアール茶」とか。茶道具の店も沢山あるので、先ずお茶を
買ってから茶道具も買う事に。

目指す店は2階。しかし同じような店が沢山あるのと、通路が
入り組んでいるので分かりづらい。フロアを回ること数分掛かって
ようやく目的の店にたどり着いた。お店の名前は「御茶荘」、
店主の葉さんは大連で日本語を学んだ方で、日本語での会話も
問題無し。当然の事ながらお茶に関する知識も豊富で、お茶の旬や
効能、値段と味の違いなど、色々な事を教えて貰った。
香港に居た時には、深センに馴染みの店があったので、特に龍井茶を
飲む機会が多かったのだが、葉さん曰く今は龍井茶の旬ではなく、
今の在庫は昨年春先に採れた物が多いから、香りも少なくなっている。
龍井を飲むなら今年の3月以降、価格が下がる5月以降が良いらしい。

武夷山の岩茶は大紅袍が有名で、オリジナルの木から採れるお茶は
中国のトップしか口に出来ないそうだ。厳格に国に管理されていて、
たとえ国賓扱いで訪中したVIPでも、オリジナルは飲めないらしい。
その木の子供から採れたお茶は、僅か20gで約20万元(約240万円)
我々が口に出来るのは、5代か6代種にしか過ぎない。それでも
やはり大紅袍。香りも素晴らしい。喉から鼻に香りが抜ける感じがする。
高地に出来る程お茶の値段は高く、逆に低地になるほど安くなる。
葉さんいわく、岩茶はその名の通り岩に囲まれた土地で作られ、
茶畑の土も一見砂利混じりの、痩せた土壌に見えるのだが、実際は
岩から出たミネラル成分が豊富で、お茶の味を左右しているのだとか。
低地では砂地で作られる事が多いので、同じ種類の木であっても
お茶に雑味が生まれるらしい。舌先がザラザラする感覚だそうだ。
お客も居なかったので、試しに下から上に4種類のお茶を飲ませて
貰った。香りは同じだけど、その量が全然違う。高いお茶ほど
杯子がテーブルにあっても、鼻に香りが飛び込んで来る。
安いお茶は、鼻を近づけないと香りが分からない。
味は、一番安い物と一番高い物の差はわかったのだが、その他の
3種類の差は分からなかった。香りの違いで値段が分かる感じ。
家で飲むなら下から2番目のお茶でも十分かもしれない。

他にも中国には色んな種類のお茶があり、その味や効能は様々。
そのあたりも徐々に勉強していこうと思う。