・ FALL OF MAN:
■ 現代カトリック事典(エンデルレ書店)
・ 堕落 fall
アダムとエバの原罪。この罪によって彼らは神との友好関係と外自然的賜物を自分たち自身が失い、すべての子孫も失った。.
・ アダムの堕落 Fall of Adam
人類の始祖の最初の罪。この罪の結果としてアダムは自分自身にも子孫にも、成聖の恩恵と身体の完全性・不死・苦しみのないことという外自然の賜物を失った。堕落はふつうアダムだけの責任とされているが、これはアダムが人類の法的代表者であって、その罪がその子孫に伝えられたからである。
しかし、エバも自分が悪魔の誘惑に屈したあとアダムを誘惑したのであるから、エバにも人類の堕落の責任の一端がある。アダムとエバは恩恵によって特別に恵まれていたが、依然として道徳的悪を選ぶ自由があった。
ふたりはまだ神の至福直観を楽しむ状態に到達していなかったので、信仰によってのみ神が禁止したことは真に悪であり神が起こると脅したことは実際に起こり得ると知っていた。ふたりの犯した罪が何であったか確実には分からない。おそらく高慢による不従順の罪であったと思われる。ふたりは、神のようになるであろという悪魔の暗示に屈したのである。
________________________________________________________
【INDEX】